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南充浩 オフィシャルブログ

企業研究

ユニクロの値上げは容易ではないし、値上げを回避した無印良品が売れる保証も無い

2022年1月14日 企業研究 0

この10年間、海外の人件費の上昇や原材料費の上昇が断続的に続いてきた。 今回は燃料費の高騰もそれに加わり、国内向けの衣料品も値上げを視野に入れざるを得なくなってきたといえる。 すでに、しまむらは値上げの方向を発表している。またユニクロも値上げの方向性を発表した。 しまむら 来秋冬物を値上げ 原材料費などの高騰で | 繊研新聞 (senken.co.jp) ユ

ブランド廃止・事業終了が相次ぐストライプインターナショナルの今後を推測してみた

2022年1月13日 企業研究 1

一時期は時代の寵児として、業界メディアで頻繁に報道されていたストライプインターナショナルだが、2020年・2021年とピタリと報道が無くなり、存在感が消えた(自ら消した?)。 たまに報道されるのは、不採算ブランドの閉鎖、不採算事業の廃止という厳しい内容ばかりである。 そういえば、ショッピングモールでうろうろしていても「タイムセール開始~」というストライプイン

「素人マス層」のワークマンへの支持が高まりつつあると感じられた話

2022年1月11日 トレンド 3

洋服店に入るのは勇気が要るというのは、多分に事実である。 いわゆるブティック、セレクトショップ、高価格ブランド店は気軽に入店しにくい。入店客数も少ないので敷居が高い。都心の大型店ならまだしも、小型店ならさらに敷居は高くなる。 ユニクロのブレイク前からキャビン、鈴屋、鈴丹、リオチェーンなど低価格店は多々あったが、ユニクロも含めて低価格店がその時々で大いに集客で

年頭雑感と昨年を振り返って ~ユニクロの勢いが無くなってきたと感じる話~

2022年1月5日 ユニクロ 3

あけましておめでとうございます。 今年もよろしくお願いします。 今回は年初の雑感でも。 国内でいうと、最大手のユニクロだが、昨年下半期くらいからちょっと今までの無敵状態ではなくなってきたと感じる。2022年の経過如何では、2023年以降国内売上高がコロナ禍原因以外で減少に転じる可能性も秘めていると感じる。 理由はいくつかある。 1、通常ラインのベーシック偏重

アパレルが「定番を長く売る」ことをメインにしても業績改善しない理由

2021年12月27日 企業研究 1

「定番を長く売る」ことがアパレルの収益を改善するという説が最近強調されている。 しかし、個人的にはこの説には疑問しか感じない。 変わらない定番品を売り続けることを否定するつもりはないが、衣料品の場合は「定番」をメインにすれば翌翌年からの売れ行きは確実に鈍る。 要はバランスの問題で、適正バランスはブランドによって異なるので一概には言えない。 個人的には「定番」

最近「N+」の存在感が無くて存在すら忘れ去っていたという話

2021年12月22日 企業研究 1

全ての企業の業績を逐一追跡することは大変な手間暇がかかるため事実上不可能に近い。 そのため、メディアの報道というのはそれなりの価値がまだある。しかし、メディアというのは公共事業ではなく、営利事業に過ぎないので、メディア自体が「儲かる」「儲けにつながる」と考えたこと(その考えが適切かどうかは別)しか報道しないということも忘れてはならない。 そのため、報道しても

「コロナ自粛解禁」「感謝祭」「+J投入」の3大要因が揃っても前年割れしたユニクロの11月度

2021年12月3日 ユニクロ 3

昨年の秋冬物から少し感じていたが、今春夏その感想はさらに強まり、今秋冬物ではもっと強まっている。 何かというと、デザイナーコラボを除くユニクロの通常ラインのメンズ商品がつまらないということである。 もちろん、業界にはいまだ根強く「ユニクロ=実需品」という信仰を固く守った原理主義な方々もおられるが、国内ユニクロの売上高が8000億円規模にまで成長したのは、ファ

ファッション業界の「美しい物語」にはご用心

2021年11月29日 メディア 5

個人的には、最近、メディアが流す「ファッションに関する美しい物語」は実は有害なのではないかと思っている。 特に気になるのは、「感性重視の高額ブランドが飛ぶように売れている」という内容の報道である。 実はこの手の記事は今に始まったことではなく、当方の知っている限り30年前から存在する。若い頃は当方もそれを信じていたし、多くの人も信じていて、そしてそのまま錯覚し

「検品」という工程ではサンプル生地と現物生地の違いは証明できないという話

2021年11月24日 ネット通販 1

くどい様だが、繊維・衣料品の製造加工に関する各工程は奥が深く、自分などは各工程のほんの入り口を知っているに過ぎない。いや、入り口というのもおこがましい話で、ドアノブくらいしか知らないと言った方が正確だろう。 そして、「全工程に通暁した」というような方はこの業界にはいないと経験上思っている。   OEM・ODMの普及と乱立で、ブランド側がかなり素人化

素人化が激しく進む洋服ブランドとその買い手

2021年11月18日 トレンド 4

糸、織り、編み、染色加工、二次加工、縫製、と繊維・衣料品の各工程は奥深く、全てに通暁している人間を当方は知らない。ある程度の全工程を知っている人間はいるが、全ての工程を極めているという人は知らない。 あと、ここに撚糸や洗い加工、型紙や裁断なども入ってくるが、これもまた奥深く、当方などその入り口の知識すらもない。 とはいえ、衣料品という物は全員が毎日欠かさず着

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