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南充浩 オフィシャルブログ

2018年 の記事一覧 : 242件

庇を貸して母屋を取られたように見える東京スタイル

2018年12月13日 企業研究 1

ついに東京スタイルという会社が活動を停止する。 東京スタイルが休眠会社に TSIがグループ再編を発表 https://www.wwdjapan.com/755078 近年の流れを見ていると、こうなることは予想できたが、東京スタイルという老舗が活動を停止するのは、なんともいえない感慨があり、あの合併は東京スタイルにとっては最悪だったのではないかと感じる。 この

興味のない人にとって釣り具と同じくらい衣料品もわかりにくい

2018年12月12日 考察 0

アパレル関係者はなまじ服が好きなだけに、恐らく素人の感覚がわからないのだと思う。 そういう当方だって一般消費者の気持ちを真に理解しているとは思えない。何事も愛好家とそうでない人とはまったく理解し合えないのではないかと思う。 いわゆる素人を相手にファッション指南をする人はこの数年でけっこう増えたが、人気ブロガーのMB氏はその代表ではないかと思う。素人にもわかり

アパレルブランドは「少し多めに作る」という悪癖を治せ

2018年12月11日 企業研究 0

先日、メガネスーパーの星崎尚彦社長のインタビュー取材をさせてもらった。 インタビュー記事は後日、スタイルピックスドットコムに掲載するので、しばらくお待ちいただきたい。 「リップサービス」というヤングレディースブランドを展開していたクレッジ(変更後社名オルケス)と、メガネスーパーを2社連続で経営再建された凄腕社長なので、柄にもなく緊張して出かけたが、予想以上に

ZOZOの保温肌着「ZOZO HEAT」に手詰まり感を感じる理由

2018年12月10日 ネット通販 1

当方は昔から暑さに弱い。成人してからは高血圧気味なこともあって暑さは苦になる。 その一方で寒さは比較的強い。もちろん寒いと感じるし、手もかじかむが寒いから動けないなんていうことはない。死んだ弟は低血圧気味で逆に寒さが苦になっていて、冬になると動けないとも言っていたがそのあたりはまったく理解ができない。 もちろん、冬は寒いと感じる(今年の12月は暖冬なのでそこ

売上高3億円未満で赤字という国内D2Cのリアル

2018年12月7日 トレンド 0

以前からD2Cブランドをめぐるメディアの取り上げ方には疑問があった。ちょっと煽りすぎやろと。 とくにWWDはひどい。以前に10YCというブランドの一時休止について「売れすぎて休む」みたいな見出しを付けていたが、これなんて「煽り」もよいところである。 たしかに10YCの規模からすると「予想以上の注文があった」のかもしれないが、世間的・業界的な水準の「売れすぎ」

欠品を恐れて数量を作りすぎるからアパレルは過剰在庫を抱えてしまう

2018年12月6日 誰がアパレルを殺すのか 1

某ファッション専門学校の生徒が毎週金曜日にシュプリームの新作を買うために授業をサボって並んでいるのだという。 8月には猛暑にもかかわらずカナダグースのダウンジャケットを買うために行列ができた。 衣料品不況と言われながら、中には行列を作ってまで買わなくてはならない衣料品もある。もちろん、そのブランド自体が「ブーム」という側面もあるが、そういうブランドは「数量を

衣料品ネット通販に溢れる「ウソ表記」

2018年12月5日 ネット通販 0

ネット通販はやはり便利である。わざわざ店に行かなくても商品が買える。 利便性から考えるとネット通販売上高が伸びるのは当然だといえるが、衣料品は他の商品に比べて、ネット通販売上高が伸びにくい。 以前にもこのブログで書いたが、繊研新聞社の統計によると衣料品のネット通販市場は年間9500億円だとされている。ネット通販市場総額が16兆円であることに対すると、衣料品の

ブラックフライデーと土用の丑の日のウナギ

2018年12月4日 販促 0

さて、気温の話だが、大阪の12月4日の最高気温は22度の予想となっている。12月としては異例の暖かさだといえる。 予報では8日・9日は寒波で大阪の最高気温は9度までしか上がらないからたった4日間で13度も気温が下がることになる。 しかし、予報ではその後、来週の火曜日からは最高気温14度に戻るようなので、低気温が短期間しか続かないのは典型的な暖冬傾向だといえる

ワークマンプラスは「小売りの輪」を回転させることができるか?

2018年12月3日 お買い得品 0

「小売りの輪」という有名な理論がある。   https://bcart.jp/glossary/w/124/ 1. 革新的小売業者が、低コスト・低サービス・低価格路線で既存の事業者の顧客を奪い市場でのシェアを拡大。 2. 同じ手法をもちいた追随者が現れる。 3. 品ぞろえやサービスでの差別化を図り高付加価値路線に移行していく。 4. あらたなイノベ

大手紳士服チェーン各社の苦境

2018年11月30日 企業研究 0

新規性は何もないが、現状のまとめとしては的確なのがこの記事だと思う。 紳士服メーカーの「スーツ離れ」が止まらない皮肉な事情   スーツ業界にとって、悪夢のような夏だった――。紳士服大手の青山商事、AOKIホールディングス(HD)、はるやまHDは4~9月の半期業績で、コナカは2018年9月期の通期業績で最終赤字に陥った。4~9月の半期業績では、青山商

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