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南充浩 オフィシャルブログ

2014年1月 の記事一覧 : 19件

売れた物が良い物

2014年1月31日 未分類 0

 筆者は普段、製造業寄りの人と接する機会が多い。 チャラっとしたファッショニスタなんてごくたまにしか接触する機会がない。 ときどき仕事をさせてもらった繊維産地の人々なんて製造業そのものみたいな人たちである。 で、そういう製造業の人たちが「良い物は売れる」という考え方に陥りやすい。 たしかに良い物は売れる可能性がある。でもまったく売れない場合もある。 反対に粗

「物」以外のアピールが必要では?

2014年1月30日 未分類 0

 合同展示会を取材しに行くことがある。 数社程度の合同展示会なら、各ブランドの個性がはっきりと見える。 ところが20社~50社未満の中型合同展示会だと、往々にしてどのブランドも同じように見えてしまって、区別ができないということがある。 ここが主催者の悩ましいところで、商談の成果を挙げるためには、来場者を絞り込む必要がある。 例えばフェミニンテイストを扱う中型

再建策も前途多難ではないか

2014年1月29日 未分類 0

 不振続きだったJR大阪三越伊勢丹の縮小が決まった。 2013年3月度の売上高が303億円だったが、そこから客入りが改善されたとは耳にしたことがないので、2014年3月度の売上高はおそらく300億円を下回るだろう。 売り場面積5万平方メートル中、6割以上にあたる3万3000平方メートルを専門店街にする構想だという。 さて、この新専門店街も実現はなかなか難しい

決め手に欠けるが・・・・

2014年1月28日 未分類 0

 店頭では冬物のセール品がまだまだ残りながらも春物が立ち上がり始めている。 2014年春夏はブルージーンズに再注目という声が以前から聞こえていたが、店頭の一番目立つマネキンボディにはブルージーンズを着用させているブランドをチラホラと見かける。 マウジーはブルージーンズとGジャン、GAPもメンズ、レディースともにブルージーンズ着用。 これは本当にブルージーンズ

美術品ではなく工業製品

2014年1月27日 未分類 0

 若いデザイナーやデザイナー志望の学生さん、専門学校の教員の方々と話していて「アレ?」と思うことがある。 何となく、彼らが洋服を芸術品や美術品のように認識していると感じることがあるからだ。 洋服には大きく分けてオートクチュールとプレタポルテがある。 オートクチュールは手作りによる1点物なので芸術品や美術品に近い側面がある。 「400年前の○○の茶碗」じゃない

今のままなら存在意義がない

2014年1月24日 未分類 0

 20年前より以前のこの業界のことは知らない。 なぜなら、大学を卒業する手前まで衣料品には興味がなかったからだ。 いつも母親が購入してきたイズミヤだかジャスコだかのノーブランドの1900円くらいの洋服を着ていた。 ズボンが数枚とトップスが数枚、あと防寒用のジャンバー2,3枚。 そんな手持ちの洋服で年間を暮らしていた。 だから20年以上前の衣料品業界や衣料品の

過去のテストケースを参考にしない不思議

2014年1月23日 未分類 0

 以前から何度か書いていることの続きだが、高品質・高付加価値なので高価格になる、と言っても限度がある。 筆者が一番長く親しんだ分野がジーンズなのでジーンズを例にとって話を進める。 生地から縫製、洗い加工すべてを国産で行ったとして、日本で広く流通させるための価格は2万円台半ばが上限だろう。 もちろん、愛好家というのはどの分野にも必ずいて、金に糸目をつけない。

過ぎたるは及ばざるがごとし

2014年1月22日 未分類 0

 素材のブランド化ということを考えてみると、もちろん、ブランド化出来た方が良いに決まっている。 例えばデニム生地のように「ジャパンデニム」が世界から一目置かれるというのは非常に良い傾向だと、日本人たる筆者は思う。 しかし、胡坐をかいているとトルコの大手デニム生地メーカー、ISKOあたりに気が付くと追い越されてしまっているということも今後ありうる。 規模でいう

人事を尽くして天命を待つ

2014年1月21日 未分類 0

 以前に、東京ギフト・ショーの出展社説明会で常に流される動画の中で「天は自ら助くる者を助く」というコーナーがあることを紹介した。 英語のことわざで原文はこうだ。 Heaven helps those who help themselves. 日本語に訳すと「人事を尽くして天命を待つ」となる。 さて、このコーナーの主旨は何かというと、「来場者へのアプローチは主

可能性はゼロではないが

2014年1月20日 未分類 0

 日本製のデニム生地は欧米ブランドでも高く評価されている。 例えばラルフローレンの「デニム&サプライ」にはコインチャームが付いている品番があるが、それは日本製デニム生地を使用した品番であり、だいたい2万円前後の価格で販売されている。 付いていない品番は中国製かトルコ製か、パキスタン製か、アセアン製かということになる。 生地は評価されているが、製品ブランドは評

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