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南充浩 オフィシャルブログ

製造加工業

アパレル受注生産をやればやるほど残糸と残布は増え続けるという話

2022年12月7日 製造加工業 1

我が国の生活環境はかなり快適に清潔に保たれている。それには日々、業務として下支えをしてくれている人たちがいるおかげである。とはいえ、彼らもまた生活者だからその恩恵を生活面では享受しているといえる。 両親が死んでから毎月、要らない物を不燃物ゴミとして出しているが、めちゃくちゃにボロボロになった物なんかも放り込んでいるわけだが、処理してくれる人は大変だろうなあと

販売数量の少ないアパレルブランドが差別化素材を手に入れることは難しいという話

2022年12月2日 製造加工業 3

既製服というのは基本的に自動車やパソコン、スマホと同じく工業製品である。もちろん、重工業品と軽工業品の違いはあるが、量産の基本的な仕組みは同じである。 その基本的な仕組みとは何かというと、量産するには「多ければ多いほど良い」ということである。 生産数量が多ければ多いほど1枚当たりの製造コストは下がるし、使用する素材のクオリティを上げても製造コストに吸収しやす

繊維関連の製造加工業の国内回帰が激増できない理由

2022年11月16日 製造加工業 0

最近の円高傾向から、「製造加工業の国内回帰を」という風潮が生まれてきたが、繊維関連に関してはそれはなかなか難しいのではないかと思っている。 現在、円高は止まり、139円前後をうろうろとしていて、20何年間「1ドル500円になる」と言い続けて外し続けている伝説のナンチャラとか、10数年間「1ドル50円時代が来る」と言い続けて外し続けている紫の人とか、そういう雑

アパレルの生産リードタイムは短縮どころか現状維持ですら困難になっているという話

2022年9月15日 製造加工業 3

さて、今回もアパレルにおけるクイックレスポンス(QR)対応について考えてみたい。 QRというと、一般的にはQRコードと捉えられるが、アパレル業界に限ってはクイックレスポンスと捉える人も相当数存在するので、商談の際には明確な使い分けが必要となる。 イキリIT業界からするとDXがデジタルトランスフォーメーションを指すのに対して、一般的には大多数がデラックスと捉え

工場の初オリジナルブランドが「ゴルフ」というのはハードルが高すぎないか?と思った話

2022年8月26日 トレンド 6

今年のお盆休みは墓参り以外はほぼ自宅の冷房の効いた部屋にいたのだが、1日だけ酒を飲みに出かけた。 随分と久しぶりの人たちとお会いしたのだが、その席上   「国内の製造加工場は今、自社オリジナル製品を立ち上げることしか生き残り策がなくなってきている」   という発言があった。 これは当方の体感とも合致するのでほぼ真実だと考えられる。 SNS

自社工場を所有するアパレルが成功するには「商品を売る力」が強く求められるという話

2022年7月29日 製造加工業 1

繊維・アパレル業界の人は基本的に、製造関係者は売り場に弱く、売り場やファッション関係者は製造に弱い。本来はこれらが一体とならねば、現在売れにくくなっている衣料品市場でヒット商品を安定的に生み出すことは不可能なのだが、その断絶は深くて広い。 現在、コロナ禍による海外工場の不安定さ、人件費高騰、材料費・燃料費の高騰、円安基調という特殊要因が重なり、衣料品の国内生

アパレルが自社工場を持つメリットとデメリット

2022年7月28日 製造加工業 0

コロナ禍で海外工場の操業や物流が不安定になった上に、原材料費・燃料費・人件費の高騰、円安基調での推移によって、今年に入ってから一層、国内生産回帰ムードが強まっている。 しかし、実際のところ、すでに国内縫製工場は減少の一途をたどっており、それまで受注が継続していたブランドである程度埋まっているため、2020年以降に国内回帰してきたブランドはなかなか工場に受け入

ワールドは自社工場を抱えているので「百貨店向け国産比率50%」は可能だろうという話

2022年7月26日 製造加工業 1

円安基調の推移と、原材料費・燃料費の高騰、海外の生産・物流の乱れなどの理由によって、国内生産回帰が見直され始めている。 繊維・衣料品もその一つで、大手総合アパレルの国産製品比率向上計画が2021年ごろから相次いで打ち出されている。 その中でもさすがに「実現不可能では?」と思われたのが、ワールドの「百貨店向け製品の国産比率90%」という目標だった。 そのことに

縫製工場とド素人をつなげることが中間業者の重要度をさらに高めている

2022年7月14日 製造加工業 0

個人的にオリジナルの服を作りたいと思ったことがないので、そう思う人の気持ちはよく分からない。 しかし、オリジナルの服を作ってそれを仕事にしたいという人の気持ちはわからないではない。 ちょっと文章が拙くて伝わりにくいかもしれないが。   で、近年、アパレル業界への新規参入の障壁はどんどん下がっていると感じられる。ただし活動を継続することが難しい。アパ

ビジネスにおける性悪説と与信管理の重要性を再認識したという話

2022年7月1日 製造加工業 1

OEM企業とブランドの商談に何度も立ち会ったことがある。 実際に当方はOEM生産の作業をすることはないが、商談の雰囲気とそこで飛び交う言葉についてはそれなりに知識がある。 そのOEM業者から依頼を受けて、一度、某大手生地問屋を紹介したことがあった。経営に対して影響力など全くないが、現場の誰かを紹介するくらいのことはできる場合がある。(面識がないのでできない場

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