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南充浩 オフィシャルブログ

経営破綻

シティーヒルの経営破綻に見るメディア報道の当てにならなさ

2020年3月17日 経営破綻 0

大阪拠点の中堅アパレル、シティーヒルが民事再生法を申請した。早い話が経営破綻である。 民事再生法を申請するとどうなるのかというと、スポンサーが見つかればそのまま存続。スポンサーが見つからなければ破産ということになり、会社はなくなる。 今後スポンサーが現れるかどうかである。   今回のニュースに関して、受けた印象はその人の年齢や立場によって変わるので

地方小型百貨店は外商と贈答ギフトに特化すればどうか?

2020年1月29日 百貨店 0

少し前に 徳島県が日本初の「百貨店ゼロ県」に 行き場失う上顧客 という記事が掲載された。   「ふーん、そうなんだ~」という感想である。   個人的な生活スタイルでいうと、この10年間は百貨店で買い物をしたことがない。あるとすると、大丸梅田店に入店しているユニクロ(1月31日閉店)や近鉄百貨店あべのハルカス本店のウイング館に入店している無

強みが弱みに転じる時

2019年12月23日 企業研究 1

若い世代の人は、バブルが崩壊してすぐさま不景気感が強まったと思っておられる人も少なくないと思うが、実際のところはバブル崩壊直後の92年とか93年はそこまで不景気感は強くなかった。 これは当方がその当時22歳とか23歳なので、企業の上層部の雰囲気を知らないから、そう思うだけかもしれないが、親や親戚、アルバイト先なんかの反応を見ていてもそこまで不景気感満載ではな

老舗の経営破綻が相次ぐ2019年の秋

2019年10月4日 経営破綻 1

9月末から10月頭にかけて、規模の大小は別としてけっこうな老舗がバタバタと経営破綻している。 このブログで採りあげたメックス、サンモトヤマがそうで、このほかにもネクタイメーカーのフェアファクスコレクティブが民事再生法を申請した。 メックス、サンモトヤマは倒産だが、フェアファクスは民事再生なので、スポンサーが見つかれば継続できる。ただし、スポンサーが見つからな

フォーエバー21が破綻したとしても低価格ブランドは無くならない

2019年9月9日 メディア 0

先日、アメリカ村を歩いていたらまた新しいタピオカ店がオープンしていた。 タピオカ店の増殖ぶりは驚くほどである。 で、ドトールに入ると、ここでもタピオカドリンクの販売が始まっていた。恐るべし第三次タピオカブーム。   タピオカブームはすでにピークを越えたという見方があるが、少し前までは、確実にどのタピオカ店も行列ができるほどの盛況ぶりで、以前にも書い

経営内情のわからない企業が多いファッション業界

2019年5月31日 決算 0

立て続けに有名なブランドが経営破綻したので驚いた。 1社に対しては、あの有名ブランドが倒産したという純粋な驚き、もう1社はあまりの杜撰な経営に対する驚きである。 まずはアクセサリーのレモンツリーの倒産である。こちらは純粋に驚いた。 株式会社レモンツリー 宝石貴金属製品小売 「Lemontree」「SWC」などのアクセサリー店を全国展開 破産手続き開始決定受け

アパレルブランドは「少し多めに作る」という悪癖を治せ

2018年12月11日 企業研究 0

先日、メガネスーパーの星崎尚彦社長のインタビュー取材をさせてもらった。 インタビュー記事は後日、スタイルピックスドットコムに掲載するので、しばらくお待ちいただきたい。 「リップサービス」というヤングレディースブランドを展開していたクレッジ(変更後社名オルケス)と、メガネスーパーを2社連続で経営再建された凄腕社長なので、柄にもなく緊張して出かけたが、予想以上に

ノリと勢いだけのブランドは今後生き残れない

2018年10月12日 経営破綻 0

最近はそうでもなくなったが、ほんの15年ほど前までは、どんぶり勘定で経営されているアパレル企業が多かった。 そういう企業は2000年以降どんどんと淘汰されて姿を消していったが、完全に絶滅したわけではない。今でも生き延びている企業もあるが、いずれはすべて消え去ることになるのではないかと思う。 とくにドゥアラットの倒産を見ると、そう思えてくる。   ア

「センス」と「感覚」だけでのブランド運営はすぐに行き詰まる

2018年6月25日 メディア 0

先日、雑貨ショップASOKO南堀江店が5月20日に閉店した。 入店していたビルの耐震補強工事が閉店の理由だそうだ。 ただ、もしすごく売れ行きが好調なら、工事終了後に再開するだろうから、それがないということは再開するほどの旨味がなかったのではないかと思う。 先日、アメリカ村を通ったら、雑貨ショップ「フライングタイガー」アメリカ村店を久しぶりに見た。 オープン当

ジーンズショップオサダの経営破綻から見るジーンズカジュアルチェーン店が苦戦する理由

2018年6月11日 ジーンズ 0

静岡の有力チェーン店と呼ばれたジーンズショップオサダが民事再生法を申請した。 静岡拠点のジーンズショップオサダが民事再生法適用を申請 https://www.wwdjapan.com/627235 地域の有力チェーン店と呼ばれていたが、最近は資金繰りの悪化が指摘されていた。 4月にお会いした某カジュアルメーカーの社長は「銀行からオサダと取引を控えるように勧告

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