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南充浩 オフィシャルブログ

経営破綻

旧レナウンの倒産は放漫経営の中国企業傘下になったことも大きな理由だった

2024年9月3日 経営破綻 1

前回、書いたようにレナウンの社名が復活するわけだが、ネットの反応を見ていると旧レナウン、もしくは旧レナウンの残党が復活させるかのように捉えている人が多くて驚いた。 報道にもあるように、小泉アパレル傘下にあるオッジインターナショナルがレナウンに社名を変えるのが実態なので、アクアスキュータムとダーバンの2ブランドを引き取ったこと以外に、旧レナウンとはほとんど関係

民事再生法を申請した大賀のこれまでを振り返ってみた

2024年7月29日 経営破綻 7

老舗スーツメーカーの大賀が26日、民事再生法を申請した。 正直なところ、失礼を承知の上で言うと、2024年現在の衣料品業界において大賀の経営破綻はそんなに大きな影響力は無い。 今回は、オッサンが個人的に過去を懐かしむだけの内容である。   大賀株式会社 – 信用交換所 (sinyo.co.jp) 紳士スーツを主体に扱い、全国の百貨店を中心に専門店に

プロルート丸光の経営破綻を含めて厳しさを増す現金問屋という業態

2023年12月6日 経営破綻 2

衣料品前売現金問屋のプロルート丸光が経営破綻した。 会社更生法を申請したので、まだ倒産ではない。支援してくれるスポンサーが見つかれば経営陣が交代となって企業は存続できるが、スポンサーが見つからなければ破産整理されて本当に倒産することになる。 とはいえ、来年1月6日で上場廃止となる。 各メディアが報道しているが、社の歴史などはやっぱり信用交換所と帝国データバン

民事再生法を申請したレイ・カズンはそのまま破産整理される可能性が高いのではないだろうか

2023年11月1日 経営破綻 6

レディースブランドの「レイ・カズン」が民事再生法を申請した。 業界的にそこそこ名の知れたブランドの経営破綻は久しぶりではないかと思う。 前回のブログでヴィレッジヴァンガードの「95%の客に嫌われても5%の客に支持されれば良い」という考え方を紹介したが、本当にその通りだとは思うが、5%の客では売り上げ規模の拡大は目指せないのが現実だし、5%の嗜好がマス層から支

ルームスの休止はアパレル業界の大型合同展示会の終焉

2023年6月30日 経営破綻 2

アパレル業界における「合同展示会」に求めるものも随分と変わってきたと感じる。 その昔、アパレル業界は卸売りがメインで専門店・百貨店・量販店が販売を担ってきた。それゆえに店頭投入時期の半年から3カ月前の時期に各アパレルメーカーは「展示会」なるものを開催し、販売店に投入予定新商品をお披露目し、そこで新商品の注文を取っていたわけである。 そこで集めた受注数量に基づ

アパレルOEM業者の淘汰は今後さらに激しさを増す

2023年5月11日 経営破綻 0

コロナ禍が始まって丸三年が経過し、四年目に突入している。22年後半から行動されたことからされたことから経済は回復しつつある。 この3年間でアパレル企業の倒産はいくつもあったが、ここにきて、コロナ融資の返済期限が来たこともあるのか、23年になってからアパレル企業の倒産のペースが増えていると感じる。 このところの倒産傾向を見ていると、アパレル企業よりもOEM関係

三崎商事の経営破綻から見る欧米高級ブランド輸入業者が厳しい理由

2022年8月2日 経営破綻 3

欧米ブランドの老舗輸入業者である三崎商事が経営破綻し民事再生法を申請した。負債総額は46億円。 三崎商事が民事再生法申請、1996年にドルチェ& ガッバーナと提携 (fashionsnap.com) 1963年創業の老舗輸入業者で、96年から2002年5月まで「ドルチェ&ガッバーナ」「D&G」の国内総代理店を務めていたことが有名である。 今回の破綻報道を受け

「地味な」名岐アパレルの直販が売れるようになるには時間がかかるだろう

2021年8月24日 ネット通販 0

以前にこのブログで書いたのだが、おさらいのような記事が掲載された。 岐阜・名古屋地区でアパレルの経営破綻が続く理由 – 南充浩 オフィシャルブログ (minamimitsuhiro.info)   「名岐アパレル」で連鎖倒産、産地の厳しい現実 | 専門店・ブランド・消費財 | 東洋経済オンライン | 社会をよくする経済ニュース (toyokeiza

岐阜・名古屋地区でアパレルの経営破綻が続く理由

2021年7月7日 企業研究 1

報道されないものも数多くあることは周知の事実だが、報道されているものを集めると、今春以降、岐阜・名古屋地区のアパレル企業の経営破綻が相次いでいる。 株式会社サンクローバー – 信用交換所 (sinyo.co.jp) 株式会社ガゼール – 信用交換所 (sinyo.co.jp) 株式会社エス・ピー・エム – 信用交換所 (sinyo.co.jp) 老舗のアパレ

岐阜アパレルの苦戦

2021年6月30日 経営破綻 2

岐阜のカジュアルウェアメーカー、ガゼールが民事再生法を申請して経営破綻した。 負債総額は20億7000万円と伝えられている。 株式会社 ガゼール – 信用交換所 (sinyo.co.jp)   2021年2月期の年商は21億9300万円だが、ピーク時の93年には90億4600万円の売上高があった。主要な販路は大手専門チェーンや量販店だった。 &nb

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