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南充浩 オフィシャルブログ

月次速報

商品企画が悪ければ価格が安くても服は売れないという無印良品の話

2022年9月7日 月次速報 3

2020年春から始まったコロナ禍はまだ続いているが、回復しつつある部分もある。 ちなみに中国はまた各地でコロナロックダウンが行われているので、中国での生産・物流・消費に過剰な期待をかけるべきではないと当方は考えている。 中国74都市で3億人超がロックダウン、ゼロコロナ固執の理由とは(1/2) – CNN.co.jp 8月下旬以来70都市以上が完全

衣料品不振が続き食品も踊り場に差し掛かりつつある無印良品

2022年8月3日 月次速報 2

今年は6月中旬に梅雨明け宣言が出たと思ったら、7月に入ってから雨が続くという不順な天候で、6月下旬に猛暑日、7月下旬から猛暑日が続いている。 気温が高くなると、各社は基本的に夏物衣料が売れやすくなる。一方、新型コロナ禍の再拡大が起きているが、今後人出が鈍るのかどうかはちょっと余談を許さない。 夏が暑くなり冬が寒くなると基本的に季節に沿った衣料品が売れやすい。

無印良品の「年商3兆円構想」の実現はかなり困難なのでは?

2022年4月8日 企業研究 4

2010年代半ばからときどき寄稿しており、2020年春からは定期的に寄稿させてもらっていたBLOGOSが3月末で更新を休止した。 当方の寄稿としては最後の記事で、3月30日に掲載された。 値上げのユニクロ、しまむらに対し価格据え置きの無印良品、ワークマン どちらの戦略が功を奏すか (1/2) (blogos.com)   今春からの値上げに関して、

ユニクロの「在庫過少」「セールの売り込み不足」による苦戦は「プロパー消化率」を重視しすぎたからでは?

2022年4月6日 企業研究 0

今回はユニクロに話を絞ってみる。 ユニクロの既存店売れ行きが昨年8月から減少に転じている。2015年にも既存店売上高が減少した一時期はあったが、今回はその時とは違う雰囲気を感じる。 自分自身がユニクロ商品に飽きているからということもあるのだろうが、マス層がユニクロ商品に飽きており、以前のような熱い支持を感じない。おまけに前回も書いたように、ファーストリテイリ

「商品企画内容」「マーチャンダイジング」「海外政策」とことごとく裏目に出始めたユニクロ

2022年3月4日 月次速報 3

何年間、何十年間と活動してくれば何をやっても上手く行かないという時期も必ずある。 最善を尽くしたつもりでもタイミングが狂ってしまい、効果が出ないという時期もある。 ユニクロは今、そういう時期にあるのではないかと感じられる。2021年から潮目が変わった。 2020年はコロナ禍にもかかわらず、エアリズムマスク、+Jの復活フィーバーなど、好調に終わった。 しかし、

最近「N+」の存在感が無くて存在すら忘れ去っていたという話

2021年12月22日 企業研究 1

全ての企業の業績を逐一追跡することは大変な手間暇がかかるため事実上不可能に近い。 そのため、メディアの報道というのはそれなりの価値がまだある。しかし、メディアというのは公共事業ではなく、営利事業に過ぎないので、メディア自体が「儲かる」「儲けにつながる」と考えたこと(その考えが適切かどうかは別)しか報道しないということも忘れてはならない。 そのため、報道しても

目新しい要素がないと洋服は売れにくいという話

2021年8月4日 ユニクロ 0

我が国日本だけに限らず、成熟社会となれば、バブル期や高度経済成長期のように洋服がドンドン売れるということはなくなる。 何せ、来月着る服がないなんてことはよほどの特殊事例を除くとあり得ないからだ。昨年買った服を着れば過ごせるという人がほとんどだろう。 そうなると、「五適(適品・適量・適時・適価・適所)」の精度を高めたマーチャンダイジングが必要になり、それを立案

昨対のみで業績を論じることの危険性

2021年7月5日 プレスリリース 0

常々、昨年対比のみで業績の動向を判断するのは危険であると書いてきた。 数少ない業界の友人であるマサ佐藤氏も頻繁に言及されている。 昨年春からのコロナ禍によるイレギュラーな商業停滞発生のため、昨年対比のみで分析したような「単純馬鹿」な記事は随分と減ったと感じる。これはコロナ禍において数少ない良かったことの一つだろう。 コロナ以前だと、昨年対比(昨対)が少し減少

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