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南充浩 オフィシャルブログ

ジーンズ

ターゲットの嗜好に合わせた商品を提案する必要があるという話

2022年5月11日 ジーンズ 2

衣料品業界にはターゲットに向けた提案が下手くそな人が少なからずいる。 愛好者が好む「本物」をマス層にまで押し付けようとすることがままある。 いくら「本物」だろうと不便な製品なら大衆は支持しない ここでも触れたが、いわゆるデニム生地論争も結果としては、色落ち・色移りしにくいデニム生地を好むマス層は少なからず存在するということがわかった。 いわゆるジーンズという

いくら「本物」だろうと不便な製品なら大衆は支持しない

2022年5月2日 ジーンズ 5

「古き良きナンタラ」がメディアや業界では重宝されるものの、一般消費者、大衆は古き良きナンタラよりも機能的にアップデートされた商材を好むということが多い。 まあ、当方もほとんどこだわりがないのでその一人ではあるが。   先日こんな記事が掲載された。 デニム大手のカイハラが国内の設備投資に注力 21年度は売上高・利益微増 | 繊研新聞 (senken.

「カイハラ製デニム」の1900円ジーンズに感じるワークマンの意図

2022年3月7日 ジーンズ 2

案外と各メディアの取り扱いが小さくて意外だったのが。ワークマンがカイハラのデニム生地を使った1900円ジーンズを発売するという話題である。 ワークマン カイハラ製デニムで1900円のパンツ販売 | 繊研新聞 (senken.co.jp) ウェブ記事ではこの繊研新聞くらいしか掲載されていない。 その繊研新聞の記事も実に手短である。   ワークマンは3

ジーンズの着用率が落ちたのはビンテージジーンズブームに遠因があると考えられる理由

2022年2月28日 ジーンズ 4

少し以前に、某メディアから「ジーンズの復権はあるのか?」という設問について打診されたことを書いた。 ちょうど同時期に同じ内容でライトな記事が別媒体で掲載された。 当方は1970年生まれで今年52歳になる。自分よりも上の世代で70歳くらいまでは若い頃にジーンズに慣れ親しんでおり、現在でもジーンズを愛用している人は多い。 自分よりも下の世代だとどうだろうか、40

最近の「古着人気の報道」に対して少し違和感を覚える理由

2022年2月25日 ジーンズ 3

最近、エスディージーズ(笑)と絡めて「古着ブームだ」と報道されることがある。 まあ、古着屋JAMの人気ぶりなどを知ればブームなのだろうと思うが、イシキタカイ系メディアのように「エスディージーズ(笑)を考えた『全く新しい』消費行動」とか。某エライ先生のように「日本が貧しくなっているからだ」とか、そういう論調には違和感がある。 なぜなら、   1,95

ユニクロブームの以前から低価格ジーンズは存在していたしそれなりに売れていた

2022年2月24日 ジーンズ 0

先日、某メディアから「ジーンズの復権はあるのか?」という内容で相談を受けた。消費者視点でいえば「2008年までのような着用率の高さには永遠に戻らないだろう」と答えておいた。 理由は、スキニーブームでストレッチ素材の快適性を知り、スキニーブーム末期以降はスエットパンツ、ジョガーパンツ、ストレッチスラックス、ワイドパンツなど柔らかい素材で、ストレッチ性が高い快適

作業着デニムは今後さらにカジュアルユーザーを増やすのではないかと思った話

2021年11月15日 ジーンズ 1

何個か前のブログで「作業着デニムパンツをカジュアルとして穿く人をちょくちょく見かけるようになった」という話題を書いた。   作業服デニムパンツをカジュアル使いする若い男性をちょくちょく見かけるようになった話 – 南充浩 オフィシャルブログ (minamimitsuhiro.info)   中高年男性でも穿かれているのを時々見かけるが、こち

作業服デニムパンツをカジュアル使いする若い男性をちょくちょく見かけるようになった話

2021年11月11日 ジーンズ 1

衣料品産業には、トレンドの変化は不可欠であると思っている。 しかし、そのトレンドが長続きするものと、短命に終わってしまうものがあって、その分かれ目はどこにあるのかを分析することはなかなかに難しいと感じる。 ただ、トレンドが短命で終わった場合、後から振り返ってその原因のいくつかを抽出することは可能で、個人的には「不便さ」が要因の一つではないかと思っている。 長

ジーンズへのウォッシュ加工が日本で発祥した理由

2021年11月5日 ジーンズ 1

日本のジーンズの歴史は正確には、終戦後、1950年から米軍の中古ジーンズが入ってきたのが始まりだということは業界では常識となっている。 世界で初めてジーンズを水洗いして販売したのは、日本だということもそこそこには知られてはいるが、あまり人口に膾炙していない気がする。(違っていたらごめん)   日本で国産ジーンズが作られるようになったのは1960年代

洗い加工場の豊和が新たに「自動シェービングマシン」を開発したので見学してきた話(ただし画像は無い)

2021年11月1日 ジーンズ 1

今回も地味な話である。 先日、児島の洗い加工場、豊和を久しぶりに訪問させてもらった。 児島を訪れたのは6~7年ぶりである。 まあ、街の風景はほとんど変わっていなかった。多分、20年間ほどんど変わっていない。(笑)   今回の工場見学の最大の目玉は、豊和がこの度完成させた「AI搭載の自動シェービングマシン」を見せてもらうためである。 シェービングとい

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