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南充浩 オフィシャルブログ

ジーンズ

「ジーンズブランド」というカテゴリーが一般消費者に通じなくなった理由

2023年11月6日 ジーンズ 1

繊維衣料品業界人と一般消費者の意識・認識が大きく異なることは多々あるが、このアンケート結果とそれに対する業界人の嘆きもその典型例の1つといえる。   【社会人の男性が選ぶ】かっこいいと思う「ジーンズブランド」ランキングTOP29! 第1位は「リーバイス」(Levi’s)【2023年最新調査結果】(1/6) | ファッション ねとらぼ調査隊 (itm

30年間「こだわり」を発信し続けてきた国産ジーンズ業界はまだそれを続けるの?

2023年10月24日 ジーンズ 4

一時期に比べると2~3年前からジーンズを穿いている若い男女が増えたと感じる。 とはいえ、当方が大学生だった当時ほどの着用率ではない。あくまでもトレンドの1つに浮上したから穿いている人が増えた、そのように感じる。 【記者の目】国産ジーンズの今 若者とインバウンドが注目 人手不足、高齢化で生産量に課題 | 繊研新聞 (senken.co.jp) ジーンズ離れと言

国内の大手ナショナルジーンズブランドが弱った遠因はビンテージジーンズブームだったのではないかという話

2023年9月5日 ジーンズ 2

2020年代に入ってから、若者のジーンズ人気が復活していると報道されることが増えたし、実際に着用している若者も2010年代半ばに比べると増えた気はするが、1980年代~2010年代前半までのジーンズ着用率の高さから比べると格段に低いままだと感じる。もちろん統計データなんてないからあくまでも体感である。 90年代の男子大学生なんてほとんどがジーンズを穿いていた

エドウインがビンテージタイプの「505」を復活させるという話

2023年9月4日 ジーンズ 4

業界的にはあんまり大勢に影響が無さそうだが、個人的にちょっと興味を持っているのが、エドウインがビンテージモデルの「505」を復活させたという話題である。 エドウインが1990年代発売のジーンズ「505」をアップデート 3型を展開 (fashionsnap.com) 505は、ヴィンテージデニムがトレンドとなっていた1990年代、「ニューヴィンテージ」をコンセ

ターゲットの嗜好に合わせた商品を提案する必要があるという話

2022年5月11日 ジーンズ 2

衣料品業界にはターゲットに向けた提案が下手くそな人が少なからずいる。 愛好者が好む「本物」をマス層にまで押し付けようとすることがままある。 いくら「本物」だろうと不便な製品なら大衆は支持しない ここでも触れたが、いわゆるデニム生地論争も結果としては、色落ち・色移りしにくいデニム生地を好むマス層は少なからず存在するということがわかった。 いわゆるジーンズという

いくら「本物」だろうと不便な製品なら大衆は支持しない

2022年5月2日 ジーンズ 5

「古き良きナンタラ」がメディアや業界では重宝されるものの、一般消費者、大衆は古き良きナンタラよりも機能的にアップデートされた商材を好むということが多い。 まあ、当方もほとんどこだわりがないのでその一人ではあるが。   先日こんな記事が掲載された。 デニム大手のカイハラが国内の設備投資に注力 21年度は売上高・利益微増 | 繊研新聞 (senken.

「カイハラ製デニム」の1900円ジーンズに感じるワークマンの意図

2022年3月7日 ジーンズ 2

案外と各メディアの取り扱いが小さくて意外だったのが。ワークマンがカイハラのデニム生地を使った1900円ジーンズを発売するという話題である。 ワークマン カイハラ製デニムで1900円のパンツ販売 | 繊研新聞 (senken.co.jp) ウェブ記事ではこの繊研新聞くらいしか掲載されていない。 その繊研新聞の記事も実に手短である。   ワークマンは3

ジーンズの着用率が落ちたのはビンテージジーンズブームに遠因があると考えられる理由

2022年2月28日 ジーンズ 4

少し以前に、某メディアから「ジーンズの復権はあるのか?」という設問について打診されたことを書いた。 ちょうど同時期に同じ内容でライトな記事が別媒体で掲載された。 当方は1970年生まれで今年52歳になる。自分よりも上の世代で70歳くらいまでは若い頃にジーンズに慣れ親しんでおり、現在でもジーンズを愛用している人は多い。 自分よりも下の世代だとどうだろうか、40

最近の「古着人気の報道」に対して少し違和感を覚える理由

2022年2月25日 ジーンズ 3

最近、エスディージーズ(笑)と絡めて「古着ブームだ」と報道されることがある。 まあ、古着屋JAMの人気ぶりなどを知ればブームなのだろうと思うが、イシキタカイ系メディアのように「エスディージーズ(笑)を考えた『全く新しい』消費行動」とか。某エライ先生のように「日本が貧しくなっているからだ」とか、そういう論調には違和感がある。 なぜなら、   1,95

ユニクロブームの以前から低価格ジーンズは存在していたしそれなりに売れていた

2022年2月24日 ジーンズ 0

先日、某メディアから「ジーンズの復権はあるのか?」という内容で相談を受けた。消費者視点でいえば「2008年までのような着用率の高さには永遠に戻らないだろう」と答えておいた。 理由は、スキニーブームでストレッチ素材の快適性を知り、スキニーブーム末期以降はスエットパンツ、ジョガーパンツ、ストレッチスラックス、ワイドパンツなど柔らかい素材で、ストレッチ性が高い快適

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