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南充浩 オフィシャルブログ

「ネット通販はアパレルの成長販路」とは一概には言えなくなってきたという話

2022年4月12日 ネット通販 0

2020年春からコロナ禍が始まり、戦後史上初となる大規模かつ長期の実店舗営業休止が起きた。 実店舗の営業が休止するわけだから、日銭は稼げなくなる。EC(いわゆるネット通販)を展開していたブランドは何とか一部分だけでも穴埋めはできた。ECをやっていなかったブランド、ほとんどやっていなかったブランドは一部分の穴埋めさえできずに、実店舗休止による損失をまるまる被る

物作り系ブランドが苦戦しやすい理由

2021年6月2日 企業研究 3

これまで、何度も製造加工業や老舗メーカーが企画製造した衣料品がなぜ売れにくいのかということを書いてきたが、当方の拙さのために伝わらないことが多かった。 これは工場発のブランドもそうだし、ジーンズやワイシャツ、スーツなどの専業老舗アパレルメーカーも同様である。 「物」自体の作り込みや品質の高さを追求するのは当然のことだが、ともすると、それの実現にのみ注力してし

「過剰な高品質アピール」は衣料品ビジネスではあまり役に立たない

2021年5月27日 製造加工業 0

このところ、三陽商会のニュースがあちこちで伝えられており、もちろん良い書かれ方ばかりではないが、広報的にはかなり頑張っているのではないかと思って見ている。 復活への模索が伝えられるのだが、その中で時々気になる表現に出くわす。 これはSNS上にいる製造加工業者やファッションこだわり派からも、似たような見解が10年前から唱えられ続けているのだが「高品質」「品質」

「ポストバーバリー」という考え方がそもそもの誤り

2021年5月25日 未分類 1

財務分析や数字の分析は、当方の遠く及ばないところであるから、マサ佐藤氏にお任せするとして、三陽商会がここまで苦しみ続けた最大の原因は「バーバリー」の代わりを「マッキントッシュロンドン」が容易に務められると思っていた、思い込もうとしていたことにあると考えている。 また、有識者やコンサルタントやメディアも過剰に忖度してか、そもそもの目が曇っていたからなのかはわか

不良在庫を減らしたければ「アホな願望」を排除してMDの「五適」を忠実に実践すべき 

2020年12月25日 誰がアパレルを殺すのか 0

早いもので、2020年もあと1週間で終わる。 年が明けて春になると、51歳になる。もう完全なるジジイである。   業界紙記者となってからすでに23年も経過してしまい、いつの間にやら業界の古参みたいになってしまっているが、店頭販売の仕事も断続的に就いてきた。 大学を卒業して就職したのが、低価格チェーン店での販売員職だった。1年半後には店長にも就かされ

大手総合アパレルの店舗数が一般的に想像されているよりもはるかに多い件について

2020年11月11日 企業研究 2

気付いておられる人は気付いておられるだろうし、気付いておられない人はまったく気付かれていないと思うが、今年3月から毎月1回、BLOGOSというウェブメディアに寄稿している。 あちらの読者は、衣料品業界以外の人が多いのではないかと思うので、そちら向きの話題を書き口を自分なりに変えて書いてみている。 お題に関してはこちらが提案することもあるし、向こうからの提案も

プランニングが根本から間違っていた三陽商会の新ブランド「キャスト」

2020年10月8日 企業研究 2

「今まで誰もやったことがない」 という物事には、それ相応の「できない事情」があると考えた方が正しいだろう。 人間の中には超天才はほんの一握りしかおらず、あとは凡人かそれ以下である。もちろん当方も含めて。 今まで誰もやったことがない物事であっても、過去に何人もの人間がそれ自体を構想したことはあったと考えた方が正解に近いだろう。 それでも実際には実行できなかった

混迷する三陽商会

2020年4月17日 企業研究 2

気心の知れたフリーランス同士のコラボは上手く行く場合が多いが、一定人数以上の組織では強いリーダーシップを持った指導者か少人数の指導陣がいる方が上手く行く。企業も国も。 強い指導者がいなくなって組織が混迷する場合や、元から強い指導者がいなかったために組織が混迷していく場合は非常に多い。というか組織が弱るのはほとんどがこの場合である。特にアパレル業界では。 &n

マッキントッシュとクレストブリッジが売れなかった理由

2020年4月10日 企業研究 10

三陽商会が2015年で英国・バーバリーとのライセンス契約が終了し、その後、未だに赤字を続けている。 やはりバーバリーの抜けた穴は大きく、マッキントッシュでは埋められないというのが正直なところだろうと思う。 とはいえ、「5年が過ぎようとしているのに穴埋めができないのはなぜだ?」という論調には違和感しか感じない。 5年やそこらでバーバリーと並ぶほどのステイタス性

三陽商会の今期での営業黒字化はかなり難しいのでは?

2019年8月2日 企業研究 0

三陽商会の2020年2月期第二四半期連結決算が発表された。 業界紙では結構好意的な報道があるが、実際はそれほど楽観視できないのではないかと思う。   売上高 297億3500万円(対前期比1・6%増) 営業損失 8億6300万円 経常損失 8億2700万円 純損失 6億600万円   と赤字が継続している。 しかも、2018年12月期第二

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