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南充浩 オフィシャルブログ

マッキントッシュとクレストブリッジが売れなかった理由

2020年4月10日 企業研究 11

三陽商会が2015年で英国・バーバリーとのライセンス契約が終了し、その後、未だに赤字を続けている。 やはりバーバリーの抜けた穴は大きく、マッキントッシュでは埋められないというのが正直なところだろうと思う。 とはいえ、「5年が過ぎようとしているのに穴埋めができないのはなぜだ?」という論調には違和感しか感じない。 5年やそこらでバーバリーと並ぶほどのステイタス性

三陽商会の今期での営業黒字化はかなり難しいのでは?

2019年8月2日 企業研究 0

三陽商会の2020年2月期第二四半期連結決算が発表された。 業界紙では結構好意的な報道があるが、実際はそれほど楽観視できないのではないかと思う。   売上高 297億3500万円(対前期比1・6%増) 営業損失 8億6300万円 経常損失 8億2700万円 純損失 6億600万円   と赤字が継続している。 しかも、2018年12月期第二

ワールドや三陽商会などの大手総合アパレルの現状を駆け足でまとめてみた

2018年12月14日 企業研究 0

早いもので、当方が繊維業界紙記者になって20年が過ぎた。正確には今年で21年ということになる。 そりゃジジイになるはずである。 とはいえ、気が付いてみるとジジイになっていたわけで、毎年はそれほど大きく変わったと感じないのだが、その年数が積み重なるとジジイになってしまっている。 業界も同じで、毎年はそれほど大きく変わらないが、年月が積み重なるとまったく様相が異

社名の知名度が低くて、ブランド育成に失敗しているのは三陽商会だけではない

2017年6月19日 企業研究 1

 バーバリーを失った三陽商会の危機を伝える報道は数々あるが、歴史の順を追ったこの記事はなかなか資料的価値はあるのではないかと思う。 三陽商会、バーバリー喪失ではない失速の本質 http://business.nikkeibp.co.jp/atcl/report/15/278209/061400129/?n_cid=nbpnbo_fbbn どこでも書かれている

三陽商会のV字回復はありえない

2017年2月16日 企業研究 0

 三陽商会が遅れてきた中期計画を発表したのだが、無難な感じにまとめられており、新鮮さ斬新さはなかったと感じた。 長らく百貨店にほぼ特化してきた同社だが、ショッピングセンターへ進出し、ファッションビルとネット通販を強化するという内容で、常識の範囲内でまとまったという印象が強い。 即効性はほぼ期待できず、どれだけ地道に気長に根気よく取り組めるかにかかっていると思

執拗に告知を繰り返しても消費者にはやっと覚えてもらえる程度

2016年12月26日 企業研究 0

 経営不振の引責で、三陽商会の社長交代が先日発表となった。 ここに至るまで様々なメディアに三陽商会苦戦の原因を報道したが、やたらと厳しすぎるなあと感じられる記事もあったし、マッキントッシュロンドンの不振のみにクローズアップされた記事が多かったと感じている。 オチマーケティングオフィスの生地雅之さんがまとめられている不振の原因が最も的確ではないかと思うので、こ

無名ブランドとのライセンス契約は高リスク

2016年8月1日 企業研究 0

 三陽商会が2016年12月期業績の見通しを発表したが、営業・経常・当期損益ですべて大幅な赤字となり、来年上半期までにさらに5ブランドの廃止も明らかにした。 三陽商会、今期95億円の最終赤字へ 追加で来期5ブランドを撤退 https://www.wwdjapan.com/business/2016/07/29/00021116.html 三陽商会は、2016

マッキントッシュの苦戦よりもクレストブリッジの苦戦の方が痛かったのではないか

2016年6月30日 企業研究 0

 三陽商会から250人のリストラと、2016年1~6月期の下方修正が発表されて、それに対する報道、論評が数多く見られる。ファッションやら経営やらの話はそれらに任せて個人的な感想をまとめてみたい。 売上高は期初予想の370億円を335億円へと減額し、営業赤字も同22億円から55億円へと、赤字幅が大幅に増える見通しとなっている。 さらにいうと通期での見通しは立っ

大手総合アパレル各社の黄昏

2015年8月6日 未分類 0

 普段フェイスブックで交流している人たちにはイトキン関係者が多いので彼らのことを考えるとちょっと胸が痛むのだが、それでもやっぱり紹介することにした。 ワールド、TSIの大量リストラが報じられているが、それ以外でもかつての百貨店向け大手総合アパレルは厳しい状況にある。 コムサ・デ・モードなどを展開しているファイブフォックスは同社の公式サイトによると、2013年

新規参入でマス市場に飛び込むためにはセールスポイントか大資本が必要

2015年1月23日 未分類 0

 新規ブランドを立ち上げる際、「今、このテイストが人気だから」という分析を基にそこに飛び込む企業が多いように見える。これは何もアパレルに限ったことではなく、産地の製造加工業者でも同じである。 いや、むしろ産地の製造加工業者の方がこの手法を多用するように見える。 しかし、後発ブランドがその人気市場へ割って入るためにはよほどのセールスポイントか資本力がないと不可

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