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南充浩 オフィシャルブログ

素材

ニットの方が布帛(織物)よりも毛玉ができやすい理由

2020年2月5日 素材 2

生地に詳しい人なら当たり前のように知っていることなので今回は読まなくても構わない。 一般的に「毛玉」ができるのは、安物の生地だからと思われているが、実はそうとも限らない。生地を構成している糸の強度が高ければ高いほど毛玉ができやすい。 糸の強度が弱いと毛玉になる前に、繊維の表面から剥がれ落ちてしまう。要するに繊維が、毛玉をつなぎとめていられないからだ。 カシミ

繊維の製造加工業者は「工程」や「プロセス」の説明から切り出し過ぎていないか?

2020年1月31日 素材 1

繊維・洋服関連の製造加工業者とは比較的接触のある方だと思う。 そういう展示会を見に行ったこともあるし、内部として手伝ったこともある。 機械の動くさまを見たり、製造工程を見たりというのは非常に興味深いことで、普段の業務ではないだけに知らないことばかりで勉強になる。 現在は、簡単に動画編集でき、タブレットやパソコンで動画再生もできるので、展示会場や自社サイトでそ

一発逆転させてくれるような「魔法の杖」は存在しない

2020年1月30日 製造加工業 0

国内の繊維の製造加工業者、アパレルメーカー、大手セレクト、SPAなどと個人的な付き合いがあり、商談や飲み会に参加することがあるが、川上(原料段階)から川下(店頭)まで含めて、広い意味での国内繊維業界の人はだいたいが「魔法の杖」を求めすぎていると感じる。 現状が厳しいからだろうし、97年ぐらいまでの「良かった時代」の成功体験が抜けきれないこともあるのだろうが、

料金を安く抑えようとするのは当たり前のこと

2020年1月21日 製造加工業 1

インターネットの普及によって、最も変わった事柄といえば、誰でも発信ができるようになったことで、SNSの普及がさらにそれに拍車をかけた。   例えば小規模独立系のデザイナーズブランドだが、インターネット普及前には選択肢が2つくらいしかなかった。 1、小売店に卸売りする 2、直営店で売る この2つだった。   インターネットが普及してインター

生地のクオリティが下がったのは原材料費の高騰が原因

2020年1月16日 考察 3

洋服の販売員さん「昔の服は捨てないほうが良い」その理由にわかりみの声多数「古着に真の価値がついてきた…」 https://togetter.com/li/1453823   というツイッターのまとめを先日見かけた。   この販売員さんが言っていることは事実で、洋服の製造に携わっている知人ははっきりと「2005年以前と比べるとそれ以降で洋服

2020年から国内の繊維製造加工業は本格的に消え始めるのでは?

2019年12月26日 産地 0

先日、マサ佐藤氏から紹介を受けたクラファンがある。   学生×産地伝統『絶滅危惧種のファッションショー』を入場無料で開催したい! https://camp-fire.jp/projects/view/207031   見出しだけ読むとよくあるイシキタカイ系の「産地ガー」とか「モノヅクリガー」のお花畑学芸会かと思ってしまうが、この学生さんた

日常生活に使われることの必要性

2019年12月11日 産地 0

1年半くらい前から老衰の激しかった父に、昨日ちょっと重病が発見された。金曜日に検査の結果を聞くのだが、きっとかなり悪い。 好むと好まざるとにかかわらず、年年歳歳、環境は変わる。ほとんど変わらない年もあれば、急に大きく変わってしまう年もあるが、不変であるということはない。 何年間かは不変に見えても、我々の肉体はその分着実にわずかずつではあるが老化して衰えている

知られていない物はいくら高品質でも売れない

2019年12月6日 SNSについて 0

どの分野にも世の中にさほど知られていないが名人・達人は数多くおられる。 もちろん、繊維・衣料品業界にもそういう知られざる名人・達人は数多くおられて、当方の知識など足元にも及ばない。 その一方で、著名な人が驚くほど知識・知見が低いことも珍しくない。 商品やブランドでいえば、品質が高いのに知られていない・売れない物も多いし、品質が低いに結構評価が高い物も珍しくな

ホールガーメントの利点は「着心地の良さ」とか「フィット感」とかではない

2019年11月29日 製造加工業 0

何度も書いているが、無縫製の一体成型ニット、ホールガーメントの謳い文句には疑問しかない。 無縫製なので着心地が良いというのは全くの嘘である。 なぜなら、肌着やTシャツなら縫い目が肌に触れてかぶれたり、かゆかったりすることがある。しかし、セーターを素肌に着る人はほとんどいない。多くの人は下着の上かTシャツの上か、シャツ・ブラウスの上から着る。 となると、縫い目

高くても売れるブランドに学ぼう

2019年11月25日 考察 0

先日、某ネクタイ縫製工場から聞いた話をツイートした。 「ネクタイの縫製工賃はポール・スミスも青山商事もほとんど変わらない。しかし、ポール・スミスのネクタイは高くで売れるが、青山商事のネクタイは高くでは売れない」 という内容である。   そうすると、なぜか某問屋が、別の知り合いのネクタイ縫製工場に 「お前がしゃべったのか?」 という謎の詰問の電話があ

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