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南充浩 オフィシャルブログ

5000円未満のウールのセーターを販売するのはユニクロと無印良品くらいしかなくなったという話

2023年10月30日 お買い得品 1

人間の嗜好というのは不合理なものが多い。 自分の嗜好は極力合理化するように努めているが、我ながら不合理な嗜好だと自覚しつつもいまだに残っているものの1つがウールセーターである。何となく好きでお買い得品があれば買ってしまう。 とはいえ、近年では買う枚数も減って、毎シーズン1枚か2枚買う程度である。まあ、2000年代半ばに買ったユニクロやライトオンのウールセータ

合繊機能素材商品の投入で無印良品の衣料品が好転し始めている?

2023年7月28日 トレンド 59

長らく業界ライターをやっていると、サンプル製品をいただくこともある。 いただいた物は女性物の肌着類・パンスト類・靴下類を除いて男性用ならば1度は自分で着用・使用することにしている。以前なら妻がいたので女性物の肌着類・パンスト類・靴下類のサンプルは渡していたが、10年前に離婚してからはたまーに元妻に会うときに渡している。 手元にはメンズの肌着類がけっこうあって

地方郊外への出店で無印良品が苦戦に陥る理由

2023年6月22日 未分類 3

我が地元には食品に関しては「スーパー万代」がある。すべての品目ではないが、多くの品目ではかなり安く最安値の品目も珍しくない。スーパー玉出と比べても安い品目がある。酒に関しては西友の方が10円くらい安いという感じである。 他方、ドラッグストアも食品を強化しており、競合が起きている。都心型ドラッグストアでも食品は多く見られるが、当方の住んでいるような郊外だとドラ

値上げを理由に品番数を増やすことになる無印良品の新戦略は大丈夫なのだろうか?

2023年1月12日 決算 7

個人的に、最近の無印良品の経営方針は迷走していると感じる。 以前に「男女兼用服」を大幅に増やして、危ういなあと思って眺めていたら、やはり衣料品が苦戦し男女兼用服を中止した。PDCAは必要だと思うが、そもそも理屈に合わない商品をプランニングしてトライする必要性は全くない。 現経営陣は「キャッチ―なことに焦点を当てた」と言っていたが、当て方が根本から間違っていた

心証を良くするために「キャッチ―な事柄」を盛りすぎて実態が分からなくなるという話

2022年10月28日 トレンド 5

販促や広報という観点でいうと「キャッチ―」な言葉でブチ上げてメディアや消費者からの注目を集めるという手法は効果的である。 だが、行き過ぎると「嘘の神話」を作り上げることとなり、消費者をミスリードするばかりでなく、産業界すらミスリードすることとなり甚だ有害といえる。 今年に入って、当方はこのブログで2度ワールドを非難した。そのことに対して何ら後悔も反省も感じて

無印良品というマスブランドで男女兼用服が売れなかったのは当たり前という話

2022年10月17日 売り場探訪 4

無印良品を展開する良品計画の22年8月期決算が発表され、ようやく衣料品の不振が各メディアで報じられるようになった。 無印良品の衣料品不振の原因は 1、ここ2年間ほとんど商品企画が変わらない(新型の投入がない) 2、地味な色目に終始し、アクセントカラーがない 3,陳列にも新鮮味がない という3つの要素が考えられるが、もう一つ、4つ目の要素もある。 男女兼用服を

低価格帯で姿を消し始めたインナーダウンベストとウールの柄物セーター

2022年10月14日 お買い得品 1

今日はちょっと軽い感じで。 百貨店に並んでいるようなラグジュアリー価格一歩手前みたいな価格帯の衣料品はさておき、ユニクロからユニクロ同等、それ以下の価格帯では徐々に姿を消し始めたアイテムがある。 2022年10月現在の店頭を見ると、今秋から姿を消し始めたのが、インナーダウンベストである。   スーツのジャケットの下に薄手のインナーダウンベストを着て

商品企画が悪ければ価格が安くても服は売れないという無印良品の話

2022年9月7日 月次速報 3

2020年春から始まったコロナ禍はまだ続いているが、回復しつつある部分もある。 ちなみに中国はまた各地でコロナロックダウンが行われているので、中国での生産・物流・消費に過剰な期待をかけるべきではないと当方は考えている。 中国74都市で3億人超がロックダウン、ゼロコロナ固執の理由とは(1/2) – CNN.co.jp 8月下旬以来70都市以上が完全

ユニクロの値上げ発表は「5品番しか値上げしません」ではなく「5品番しか発表しません」という意味

2022年9月5日 企業研究 0

ユニクロが今秋冬物から5品目の値上げを発表したが、実際のところ、それ以外はすべて価格据え置きかというとそうではない。 当方が、店頭を見て回ったところ、8月下旬時点では発表以外にメンズでは2品番の値上げが確認された。 1つはGジャンである。今春物まで定価は3990円だったが、今秋物からは定価が4990円となっている。 もう1つはMA-1ブルゾンである。5990

衣料品不振が続き食品も踊り場に差し掛かりつつある無印良品

2022年8月3日 月次速報 2

今年は6月中旬に梅雨明け宣言が出たと思ったら、7月に入ってから雨が続くという不順な天候で、6月下旬に猛暑日、7月下旬から猛暑日が続いている。 気温が高くなると、各社は基本的に夏物衣料が売れやすくなる。一方、新型コロナ禍の再拡大が起きているが、今後人出が鈍るのかどうかはちょっと余談を許さない。 夏が暑くなり冬が寒くなると基本的に季節に沿った衣料品が売れやすい。

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