トップバリュコレクション衣料品を1年間で売上高7倍増にする計画の危うさ
2024年3月12日 企業研究 1
先日、イトーヨーカドーが肌着・靴下などの実用衣料以外の自社企画衣料品からの撤退し、その穴埋めとしてアダストリアへの丸投げが発表されたことは記憶に新しく、繊維・衣料品業界に大きな衝撃を与えた。 衝撃の理由は主に2つあると当方は感じている。 1、アダストリアの政治力の強さ 2、企画・MDはアダストリアで在庫買い取りはイトーヨーカドーという「不平等条
知名度の低い商品やブランドが広告宣伝費を抑制することは逆効果
2023年6月2日 新商品発表 1
先日、イトーヨーカドーが肌着・靴下などの実用衣料以外の自社アパレルから撤退するという報道があった。ハッキリ言って、大手総合スーパー(GMS)のカジュアル服やオシャレ着はほぼほぼ必要とされていないから英断または順当な決断だと思う。 たしかに生地雅之さんが言われるように、GMSにもユニクロやジーユーに負けず劣らず、安くて良い服「も」ある。当方もたまにイトーヨーカ
アパレルとの協業ブランド立ち上げは量販店の最後の挑戦か?
2023年5月25日 売り場探訪 1
店頭に並んでいる「物」が同じだった場合、その店で買う決め手となるのは、 1、価格が安い 2、ポイントがたくさん貯まる(貯まりやすい) 3、店舗の利便性(自宅から近い、職場から近いなど) という理由が上位を占めるのではないかと思う。 少なくとも当方が選ぶ理由の上位3つはこれである。 一方で、アパレル経営者やコンサルタントは「丁寧な接客」とか「接客
実現が難しそうなイオンとイトーヨーカドーの衣料品強化策
2022年6月7日 売り場探訪 5
個人的には、GMS(大手総合スーパー)も含めたスーパーマーケットは生活に不可欠だと考えている。今更、商店街の八百屋や魚屋で買いたいとも思わない。 45年前、地元にも小さな商店街があった。個人商店の八百屋や魚屋があったが、そこが魅力的だとも思ったことはないし、人情の温かさも感じたことがない。 そのうちに近隣に食品スーパーやイズミヤやジャスコができて商店街はさび
1年遅れの粗悪品が売れるはずがない
2015年1月28日 未分類 1
GMS、大型総合スーパーの品ぞろえとして衣料品が必要なのかな?と疑問を感じる。 ここでいう衣料品というのは主にスーパー各社の自主企画商品(プライベートブランド)である。 例えばイオンの業績が急落しているが、その原因の一つには衣料品の販売低迷がある。 http://biz-journal.jp/2015/01/post_8708.html 既存店売り上げが前
イオンの「ルームダウンジャケット」のテレビCMは秀逸
2011年10月13日 未分類 0
薄型ダウンジャケットが市場に溢れている。 以前にも書いたように、過度な軽量化追求は消費者に何のメリットももたらさず、製造側・販売側の自己満足に過ぎない。 重量で言えば、400グラム以下になれば重さはほとんど感じない。 400グラムから15グラム軽くしようが、20グラム軽くしようが着用者にはあまりわからない。 先日から、イオンの薄型ダウンジャケットのテレビC
弱者が強者に追随する衣料品業界の悪循環スパイラル
2011年7月12日 未分類 0
マーケティングの基本的な理論として、「ランチェスターの法則」というものがある。 わざわざ自分ごときが、解説をせずとも、もっと能力のある方々はこの法則をご存知で、日々運用されていることと思う。 恥を承知で書く。 武器や装備が同じ軍隊が戦った場合、人数の多い方が勝つということが大前提とされており、そこから「強者の戦略」と「弱者の戦略」が導き出される。手短にまと
ショップの照明でごまかされるな
2011年1月2日 売り場探訪 1
ショップを見て廻って、いざ、服を買う時に気になるのが、店の照明。太陽光に近い白色蛍光灯ならその服の色がわかりやすいが、黄色っぽいダウンライトでは、色がわかりにくい。例えばホワイトベージュとイエローベージュの区別が着きにくいし、黒と紺もわかりくい。パープルのトーンも分かりにくい。非常にダウンライトは不便である。 しかし、店内全体を見渡したときに、白色蛍光灯は
売り場探訪:西友
2010年12月31日 売り場探訪 0
先日、12年来お付き合いしていただいている、デザイナー平井達也さんから「ツイッターで売り場中継したことを随時、まとめてはどうか?」とご提案いただいた。このブログの新しい一つの切り口としてさっそく始めたい。大晦日だが、思い立ったが吉日である。 ちなみに平井さんのコレクションブランド「Si-Hirai」のHPはここ。 http://www.si-hirai.c