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南充浩 オフィシャルブログ

2019年 の記事一覧 : 238件

「良いこと」が必ず「良い結果」をもたらすわけではない

2019年11月18日 ネット通販 1

以前から木下斉さんの不定期連載「地方創生のリアル」を楽しみに読んでいるのだが、書かれてあることの9割くらいは賛同する。 書かれてあることは何も「地方創生」だけではなく、繊維・アパレル業界にもほぼ共通の事象であり、特に当方が普段から接触のある製造加工業者や産地業者は、扱っている品目が違うだけで、ここに書かれていることとほぼ同様の状況に陥っている。  

店頭経験者なのに店頭のことを考慮しない本部スタッフ

2019年11月15日 考察 0

この20年間で、多くのアパレルメーカーが直営店を持つようになって実質的にSPA化した。 今では本部に店舗販売員出身の人が何人もいる。 大手SPAや大手セレクトショップはもとより小売店だから、当然のことながら、本部には販売員出身の人が多くいる。   それにもかかわらず、店舗販売員と本部に溝がある場合が多い。外野からすると、どうして過去に経験したことの

ネット通販は実店舗以上に価格競争が激しい

2019年11月14日 ネット通販 0

先日、Amazonで恐る恐る買ったナイキエアマックスフレア50のクッション性がよくて脚が疲れにくいから、エアマックス系のスニーカーをもう一足買おうと思った。 さすがにエアクッションは効果があると感じる。 一日中立ち仕事をしても脚の疲れがマシである。まったく疲れないことはないが、ソールの硬い靴に比べると体感は半減以下である。   しかし、いくら具合が

アパレル業界はAIを気候・気温分析に用いては?

2019年11月13日 ファッションテック 1

11月に入っても高気温が続いている。 明日から少し気温が下がるようだが、週間天気予報を見る限り、大阪の最高気温は18度くらいなので平年と比べてもまだ高めな気がする。 たしかに朝晩は少し冷えるようになったがそれとても平年よりも高めに感じられる。当方はまだ、長袖シャツの上に薄いアウターを羽織る程度で苦にならない。   一方で、山間部に住む人から話を聞く

大手スーパーの衣料品の再振興は不可能に近い

2019年11月12日 企業研究 0

大手スーパーの衣料品の苦戦が止まらない。 先日、驚く話を聞いたのだが、某大手スーパーが衣料品不振の打開策として、高額なカネを支払って「SPAとは?」という講義を毎月受けているというのだ。 え?今更SPAの基礎知識? そんな話ならその10分の1の値段で当方が講義するのに。   正直なところ、今更SPAの基礎知識を講義してもらって衣料品不振を打開できる

ワーキングユニフォーム業界に進出するスポーツブランド

2019年11月11日 トレンド 1

スポーツブランドのワーキングユニフォーム進出が止まらない。 もともと、ワーキングユニフォームとスポーツウェアには親和性が高い。とくに機能素材を使用するという一点において。 どちらも機能性素材ありきのジャンルである。   機能性が無くても良いのなら、普通のジーンズを穿いて運動競技や工事現場での作業を行うのかということになる。 運動するにも現場で作業す

「看板」になる商品は必要か?

2019年11月8日 トレンド 1

ライトオン、マックハウスの苦戦に代表されるように、ジーンズカジュアルチェーン店という業種が厳しい状況にある。 縮小均衡で底打ちしたジーンズメイトと3社を合わせて考えてみたい。   かつて、ジーンズはその時々でビッグトレンドがあった。80年代は置いておいて、90年代から考えてもレーヨンソフトジーンズ、ビンテージジーンズ、ローライズジーンズ、ブーツカッ

客数の大幅減少と客単価の大幅上昇が続くライトオン

2019年11月7日 企業研究 0

ライトオンの10月速報が発表された。 9月に続いて大幅客数減が目立った。10月は消費増税が始まったので、その反動という面はあるだろうが、9月の大幅客数減は危機的だといえる。 10月も各社の速報が発表されているが、前年までの業績推移を無視して、単年度の比較だけでいえば、ライトオンの苦戦が一層目立つ。 例えば、昨年まで苦戦していたアダストリアだが、今10月度は全

消え去ったストールのブーム

2019年11月6日 トレンド 1

最近のファッショントレンドの変化は緩やかだと言われる。実際に業界にいても、細かな認知できないほどのトレンドの変化は早いのかもしれないが、ビッグトレンドといわれるものはあまり変化がないように感じる。 最大のトレンド変化はビッグシルエットだろうか。 エディ・スリマンのディオールオムから端を発したピチピチ・ピタピタのタイトシルエットが業界標準となって12~13年が

品質の高さだけを追求し続けてもラグジュアリーブランドは作れない

2019年11月5日 考察 0

粗悪品なのに価格設定が高い商品は論外である。 しかし、高価格品は必ず高品質なのかというと、衣料品の場合は必ずしも当てはまらない。 「高価格品=高品質」という、この考え方をしている限りにおいて、恐らく日本からはラグジュアリーブランドは生まれないだろうと思う。   日本には、異様に製造原価率の高さを誇りたがるブランドがある。正確に言うなら、多分、製造原

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