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南充浩 オフィシャルブログ

2018年11月 の記事一覧 : 21件

大手紳士服チェーン各社の苦境

2018年11月30日 企業研究 0

新規性は何もないが、現状のまとめとしては的確なのがこの記事だと思う。 紳士服メーカーの「スーツ離れ」が止まらない皮肉な事情   スーツ業界にとって、悪夢のような夏だった――。紳士服大手の青山商事、AOKIホールディングス(HD)、はるやまHDは4~9月の半期業績で、コナカは2018年9月期の通期業績で最終赤字に陥った。4~9月の半期業績では、青山商

モノヅクリガーも「売ること」からは逃れられない

2018年11月29日 産地 0

なんだかんだとディスっているが、実は製造加工業の現場は好きである。 やっぱり、織機にしろ編み機にしろその動きはすごいし、調整する工員もすごいと思う。とはいえ、結局は製品にして売れてなんぼである。 もちろん、自社の目標とする売り上げ規模はまちまちだ。 ファーストリテイリングのように3兆円を目指す会社もあれば、社員3人で5億円も売れれば満足する会社もある。 企業

いくらプロモーションが上手くても「商品」がお粗末なら長続きしない

2018年11月28日 ファッションテック 0

このところ、製造加工業から自社ブランド開発の相談を受けることがちょくちょくある。 苦し紛れの気分転換で深く考えずに乗り出そうとするところもあれば、現在の受注数量が限界に達したから新しい販路開拓の必要に迫られている場合もある。 前者の場合は間違いなく失敗する。 後者の場合は設計をキチンとして施策が的確なら成功する可能性は低くない。 これまで、製造加工業者は、物

中途半端に在庫を残すジーンズメイトの不可解

2018年11月27日 企業研究 0

アパレル業界には、ブランド価値の毀損を恐れて在庫を徹底的に処分することに躊躇する人が多い。 ZARAは多くの品番が売り切れるが中には売れ残る品番もある。それは徹底的に値下げされて処分販売される。 大阪から撤退したインディテックス社のストラディヴァリウスのサンダルがバッタ屋に流れてきたこともあった。 しかし、その割にはブランド価値はそれほど毀損していない。とく

在庫処分が悪なのではなく「売れる商品」を用意できないことが悪

2018年11月26日 デザイナー 0

アパレル関係者が理想とするブランド再建の一例としては、2014年までのJクルーが挙げられるのではないかと思う。 ・イシキタカイ系ストーリーの添付 ・トレンドや商品デザインを重視 ・品質向上による値上げ ・商品とストーリーの両面でのかっこよさの追求 ファッション業界人が泣いて喜びそうな施策が全部盛り込まれた結果、大復活を成し遂げた。2014年までは。 2014

インターネット通販は価格競争でしかない

2018年11月22日 お買い得品 0

まだインターネット通販がバラ色の未来だと思っている老経営者は少なくないように感じる。 しかし、インターネット通販は基本的に価格競争でしかない。例えば、ZOZOTOWNは購入平均単価が下がり続けている。先日発表された中間決算によると、平均出荷単価は前年比5・0%減の7777円で、商品単価は0・2%減の3655円となっている。   ということは、ZOZ

手段の目的化は絶対に成功しない

2018年11月21日 考察 0

世の中には、手段と目的を間違えるケースが数多くある。 本来は手段であったはずなのに、なぜかその手段を取ること自体が目的になってしまうことがあり、その場合、絶対に成功しない。 つい、先日大赤字を計上したライザップグループだが、グループ拡張の「手段」であった企業買収(M&A)がいつの間にか「目的」と化していた。「買収のための買収を繰り返していた」というこ

IFFが開催中止になったアパレルビジネスの環境変化とは?

2018年11月20日 考察 0

繊研新聞社とUBMジャパンは来年3月開催予定の大規模なアパレル展示会「JFW‐インターナショナル・ファッション・フェアMAGIC・Japan(JFW‐IFF・MAGIC)」の開催中止を決定した。 業界の古い人なら「IFF」の名前でよくご存知だったアパレル合同展示会である。 https://senken.co.jp/help/show/38 中止に至った原因は

自分も消費者なのに業務になるとそれを忘れる人たち

2018年11月19日 企業研究 0

「敵を知り己を知れば百戦危うからず」 とはいうものの、「己」を正確に冷静に分析することは難しいということを以前に書いた。 自分で自分を正当に評価することはかなり難しく、過大評価したり過小評価したりしがちになる。しかし、そのどちらも役には立たない。 競合相手のことを正確に分析するのはまだこれに比べると簡単だが、「敵」は何も競合企業だけではない。物を売る場合、消

個人プレイ集団に訪れた成長の限界点

2018年11月16日 決算 0

少し前のことになるが、「ステュディオス」「ユナイテッドトウキョウ」を展開するトウキョウベースだが、中間決算が大幅減益に終わった。 売上高は3・3%増だったものの、営業利益は29・8%減となっている。 売上高が増えたのは新規出店が増えたからで、儲けを度外視すれば新規出店を増やせば売上高は増加する。極端な言い方をすれば大借金してでも出店すれば売上高だけは増える。

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