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南充浩 オフィシャルブログ

2021年4月 の記事一覧 : 21件

売れにくい時代だからこそ精緻なマーチャンダイジングが必要

2021年4月30日 トレンド 1

ファッション専門学校でも「マーチャンダイジング科」という学科がある場合もあるし、零細を除くアパレル企業にもマーチャンダイザーという肩書を持った人が必ずいる。 しかし、実際にマーチャンダイザーとして機能している人はそう多くはないという印象がある。 マーチャンダイジングの「五適」という言葉は多くの方がご存知だろう。 「適品」「適量」「適時」「適価」「適所」 であ

商品開発による先行優位性があまり無くなってしまったアパレル業界

2021年4月28日 トレンド 3

基本的にめんどくさいことが嫌いである。 ガンダムのプラモデルを組み立てるのもめんどくさくないか?と問われると、正直めんどくさいと感じる瞬間もあるが、あれは組み立てるというめんどくさい工程を楽しむものだから、根気が途切れてきたら中断して気分転換をするようにしている。 個人的には、クリーニングに持って行くのも、また取りに行くのもめんどくさくて嫌だ。 で、この観点

「電動ファン付き服」はカジュアルにも広がるか?

2021年4月27日 トレンド 0

今年も早いものでもう3分の1が終わろうとしている。 気候を振り返ってみると、1月上旬は久しぶりに寒波が訪れたものの、下旬から気温が上がり、2月は稀に見る高気温だった。3月も高気温が続き関東くらいまでの桜の開花は平均よりも早く、3月下旬となった。 4月は気温の高低の差が激しいと感じる。   報道によると今年はラニーニャ現象が見られなかったので、夏の猛

コンバーススリッポンをネット通販でどのようにして買ったかという話

2021年4月26日 お買い得品 1

自由業の気楽さから葬式と法事以外にスーツを着用しなくなった。 もともと、服装の自由度は高い会社に勤めていたことが多かったから、カチっとしたスーツはあまり着用しなかった。外回りで歩きまわったり、立ち仕事をすることも多かったので、なるべくスニーカーかそれに類した靴を履いていることが多く、カチッとした革靴は冠婚葬祭以外は着用せずに51歳を迎えた。 この10年間はほ

企業などの事業所からの服の廃棄量は2・7%

2021年4月23日 誰がアパレルを殺すのか 1

「洋服の大量廃棄ガー」が喧しいが、以前からまともな識者は「企業からの廃棄量は少ない」と指摘していた。 理由は「捨てるにはけっこうな料金が発生するから」である。 ご自宅から大型の家電なり家具なりを捨てる際に3000円とか5000円を支払っていることを思い出してもらえばその理屈がわかるだろう。 産業廃棄物として捨てるには、捨てるための料金がかかる。 売れ残った洋

アイテム特性やブランド力によって値上げにも上限がある

2021年4月22日 トレンド 0

ウールやダウンなどの原材料費が下がる局面もあるとはいえ、平均的に上がり続けている。 また綿花も上がる局面もあり、新疆綿問題の今後の展開によっては供給不足となり再び大幅な値上がりの可能性もある。 また、国内外問わず人件費・工賃も上がる傾向なので必然的にメーカーや小売りは衣料品を値上げしたい。 しかし、国内市場において値上げは容易ではない。 また値上げ幅にもそれ

マーチャンダイジングがおろそかなアパレルは必ず破綻する

2021年4月21日 ネット通販 1

異業種がアパレルに参入するのと、アパレルが飲食に参入するのは、だいたいが失敗に終わる。 異業種経験者が参入するのは、まだしも、ちょっと売れた企業が「横展開」とか言って、アパレルや飲食店に参入するのはほぼ失敗に終わる。 このコロナ禍で、不振業種として挙げられるのが、旅行、飲食、アパレルで、そこにどうして今の時期に「わざわざ」新規参入したいのか理解に苦しむ。 コ

産地が立ち上げたオリジナルの洋服ブランドのほとんどが成長できない理由

2021年4月20日 製造加工業 0

生地産地とデザイナーのコラボというのは、新しいように見えて結構古くからある取り組みである。 自分が業界紙記者になった24年前からすでにあった。   デザイナーズブランドに産地が生地を供給するというスタイルと、 産地が独自の製品ブランドを立ち上げてその製品デザインをデザイナーが手掛ける   という2種類があった。 どうだろうか?この2種類で

高額な「こだわりの衣料品」が大量に売れることはない

2021年4月19日 製造加工業 0

10年くらい前から繊維の製造加工業者がオリジナルブランドを発売することが増えた。 ちょうどツイッターやフェイスブックといったSNSが広まり始めたころでもある。SNSの普及とともに発信も容易になったので、これを機会に製造加工業者の生の声が発信されるようになった。 製造加工業者と一口に言っても多数だし、考え方もそれぞれ違う。 とはいえ、製造加工業者に多いのが、洋

国内市場で衣料品・ファッション雑貨のD2Cブランドが広まりにくかった理由

2021年4月16日 トレンド 0

以前にも書いたことのリライトになるが、3年か4年前にD2Cという売り方を聞いた時、正直に言うと、ちょっと何を言っているのか理解ができなかった。 D2Cの紹介としては   「中間業者を排除することで割安で高品質な商品を提供する」   というものが主流だったからである。 他の分野についてはわからないが、こと衣料品とそれに類するファッション雑貨

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