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南充浩 オフィシャルブログ

産地

オミクロンな物作りを追求しても消費者には伝わらない

2017年6月26日 産地 0

 衣料品やファッション雑貨類において、粗悪品は問題外として、要求水準以上のクオリティがあれば、次は「売り方」を工夫すべきである。 産地や工場に行くとよく聞かれるのが「〇〇ブランドの方が売れているけど、うちの方が品質が良い。なぜなら、うちの生地の方が経糸が〇〇本多いから」というような言葉である。 別に経糸に限ったことではない。 ニットやジャージなら目付(めつけ

「日本製」ファッション用品はメディアが思っているほど盛り上がっていない

2017年6月22日 産地 0

 先日から立て続けに国内の繊維製造業、産地企業の社員から退職の知らせが舞い込んでいる。 理由はさまざまあるが、その根本には会社の業績が悪化したことにより、業務環境や会社の運営方針の改悪に対する不満・不信なのだが、本当に国内の産地企業、製造加工業は今後、倒産・廃業が相次ぎそうな気配が漂っている。 苦境の原因はさまざまあるが、大別すると次の2つにわけられる。 1

低価格「日本製衣料」が市場に溢れている現実

2017年6月13日 お買い得品 0

 販売において「モノ」より「コト」が重要といわれ始めてけっこうな年月が経過しつつある。 また「スペック」の高さのみを誇る売り方も否定されて数年が経過している。 にもかかわらず、そうした売り方から脱却できないでもがいているのが、衣料品の製造・販売である。 何も「嘘で塗り固めた偽善臭いフィクション」の物語を作れとはいわないが、「モノ」「スペック」のみの売り方から

国内製造加工業のアジア移転は商社や大手ブランドだけのせいではない

2017年6月12日 産地 0

 繊維製品の生産拠点が国内から海外へと急激に移転したのは90年代である。 90年代前半のバブル崩壊がその傾向に一層拍車をかけた。 縫製分野は顕著で、現在、国内で流通する衣料品の数量ベースでは3%が国内製で、金額ベースだと26%くらいが国内製である。 また生地生産、染色加工、洗い加工も海外移転が進んだ。 こうした動きについて、いわゆる「良心的ファッソニスタ」あ

産地の自立化事業は自社ブランドを立ち上げることがゴールではない

2017年6月7日 産地 0

 製造加工業が下請け脱却を目指して、自社オリジナルブランドを立ち上げたり、小売店を立ち上げたりする事例が多く見られるようになり、それは企業存続のためには正しい方針だと考えられている。 もちろん、筆者もその考え方には賛成だが、それでもやっぱり自社オリジナルブランドを立ち上げて軌道に乗せるのは難しいと、改めて感じる。 先日、泉州の杉友ニットが破産申請をした。 杉

先進国で繊維の製造加工業が減るのは当然

2017年5月29日 産地 0

 日本の繊維製造加工業を守れという声があるが、結論からいうと、今ある事業者数すべてが残ることは不可能である。ただ、ゼロにはなることもないと思う。 事業主が「生き残りたい」「今の事業を続けたい」と強く思わない製造加工業は消えることになるだろう。 繊維の製造加工業が大規模に残れるかどうかというのは、日本だけの問題ではなく世界的な問題ではないかと最近思うようになっ

「日本製衣料品」の陳腐化

2017年5月19日 産地 0

 これまで何度か採り上げた国産Tシャツブランド「ナインオクロック」がニューヨークで販売することが決まったらしい。 ナインオクロックがニューヨークで販売を開始! http://www.katorimasahiro.jp/entry/2017/05/18/101621 ナインオクロックすごいね!というのが今日の趣旨ではない。 その記事の中に、今回、1年間の長きに

製造加工業者は「物作り」と同じ熱量を「販促」にも費やせ

2017年4月27日 産地 0

 下請け受注の減少から、自社オリジナル製品の開発を始めた製造加工業者は少なくない。 今では産地企業のブランドも珍しくない。 しかし、その多くはなかなかうまく離陸しない。 その理由は大雑把にいって2つある。 1、商品自体のデザインが良くない 2、商品は良いが売り方・見せ方・伝え方・パッケージが良くない この2つある。 1が起きる背景には、デザインという「形のな

過剰な「モノづくり神話」を創作することは、かえって製造加工業者をミスリードする

2017年4月20日 産地 0

 国内の繊維製造加工業者を鼓舞したいと考えるなら、それはすれば良いと思う。 しかし、その鼓舞の材料に「根拠に基づかない願望」「現実に立脚しない理想」を据えることは、却って製造加工業者をミスリードするだけで有害である。 海外一流ブランドがセールを一切しない理由 日本アパレルが疲弊した「構造的な原因」とは http://toyokeizai.net/articl

従来型の物作りにこだわりながらマス層へのヒットを願うのは現実性に乏しい

2017年4月4日 企業研究 0

 洋服もその他も含めて、物作りの姿勢は大きく2つに分かれる。 1、従来通りの商品を作り続ける 2、市場の売れ行きに合わせて作る商品・作り方を変える である。 様々な意見があるのは承知しているが、ビジネスの観点からいえば個人的には2が正しいと考えている。 1の姿勢は否定しない。ニッチ層に向けて作って売るという自覚があるなら。 しかし、1の姿勢を取りながら、「マ

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