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南充浩 オフィシャルブログ

2015年12月 の記事一覧 : 20件

組合主導で進める限り、産地のブランド化は成功しない

2015年12月14日 考察 0

 近年、繊維産地のブランド化への取り組みが相次いで発生しているが、成功しそうな可能性がある案件はほとんどない。 よくあるのが産地・素材名を全面的に押し出したブランド作りである。 そしてそれを組合単位でやろうとする。 これは確実に失敗する。 例えば「岡山デニム」とか「福山デニム」のようなネーミングで、それを岡山織物共同組合(仮名)とか福山テキスタイル組合(仮名

中間業者の存在よりもアパレルの不可思議体制の方が問題

2015年12月11日 考察 0

 工場の工賃上昇と、店頭での商品販売価格を値下げするためには「製造段階の中間業者追放で解決できる」とする風潮には疑問を感じる。 また「中間業者追放でブランドが工場とダイレクトにつながれて、国内製造業が立ち直る」という楽観論にも疑問を感じる。 OEM・ODM業者の存在が悪なのではなく、それを何重にも介在させるアパレル、ブランド側に問題があるということを昨日のブ

製造段階の中間業者の存在が問題ではなく、アパレル側の使い方に問題がある

2015年12月10日 考察 0

 釼英雄さんが「製造段階での中間業者追放が本当に良いことなのか?」と疑問を投げかけておられる。 http://blog.goo.ne.jp/souhaits225/e/3d844c84d9fae2df87934a3568ff65d9 熊本日日新聞に掲載されたシタテルの記事についてである。 シタテルはブランドと縫製工場を直でつなぐというビジネスモデルを掲げてい

このまま暖冬が続くなら防寒アウターが大幅に値下がりしそう

2015年12月9日 商品比較 0

 今日はお気楽に。 11月は例年になく暖かかった。 12月も高気温で推移している。ちなみに今週金曜日の大阪の予想最高気温はなんと20度である。 もちろん外れることもあるが、低くとも18度前後だろうから暖冬傾向は間違いない。 このまま年明けまで暖冬なのか、年末年始に大寒波が来るのかはわからない。 しかし、これだけ気温が高いとアパレル各社の防寒アウターは動かない

遊心クリエイションも消える

2015年12月8日 経営破綻 0

 この土日に業界で話題となったのは、このニュースだろう。 日鉄住金、遊心クリエイションを清算 http://www.senken.co.jp/news/management/nssmc-yushin-151205/ いくつかの媒体を読み比べてみたが、経緯の詳細ではこの繊研新聞の記事に勝るものはない。 抜粋しつつ紹介したい。 日鉄住金物産は100%子会社で「イ

TPPが開始されても、牛丼も衣料品も大きく値下がりすることはない

2015年12月7日 考察 0

 TPPの基本合意で我が国貿易がさらに活性化するような雰囲気がある。 ただし、これから各国の国会で批准されるという作業が残っており、もし各国で批准されなければTPPは開始されない。 とりあえず、基本合意しただけという状態である。 さて、東洋経済オンラインでこんな記事が掲載された。 「牛丼がTPPで激安になる」という噂のウソ http://toyokeizai

ユニクロの今秋冬お勧め品

2015年12月4日 お買い得品 0

 今日はお気楽に。 先日、こんな記事を拝読した。 なかなかポイントを的確につかんでいると感じた。 ユニクロで「買ってはいけない秋物・冬物」ワースト5 http://nikkan-spa.jp/994633 ファッションの観点から書かれており、その指摘する理由は概ね賛同できる。 ただ、ネットの書き込みでは「なんでこれがダメなんだよ?」というものも多数あり、この

ゼロにはならないが今後も国産工場は減り続ける

2015年12月3日 FLAG 0

 昨日に続いて連続でFLAGのお題を考えてみる。 ファクトリーブランドは国産比率を高めることができる? http://goo.gl/P4zy5E 「日本製が盛り上がっている」と言われながら、その実、日本製衣料は3%しかないというのが事実。 これは繊研新聞でも書かれていたからググれば元記事はすぐに発見できる。 数年前は4%と言われていたから、その当時よりも25

アレンジすら禁止すればアパレル・繊維産業が消滅する

2015年12月2日 FLAG 0

 たまにはThe FLAGからのお題について考えてみる。 『本物と偽物がある中で、購入の際に、本物を買うメリットを感じていますか?』 http://theflag.jp/blog/36 基本的にはファッションはパクリ合いみたいな側面がある。 これは絶対になくならない。 例えば、ある時期から一斉にメンズウェアのシルエットがタイトになった。 この傾向はいまも根底

シェイクシャックはマクドナルドと比較すべき対象ではない

2015年12月1日 メディア 0

 日本のメディアではけっこうあることだが、まったく比較対象にならないものを比較してしまう。 「第二のスタバ」みたいに持て囃したブルーボトルコーヒーの扱いが正直疑問だったし、先月、上陸したシェイクシャックバーガーに対する扱い方も異様だ。 ファッション系ウェブメディアがトップ記事で扱っているのはなんだかなあという感じである。 衣料品のニュースよりも飲食の方が閲覧

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