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南充浩 オフィシャルブログ

2018年10月 の記事一覧 : 22件

ライセンスビジネスは必ずしも「有害」ではない

2018年10月17日 企業研究 0

先日から、デサントと伊藤忠商事の抗争が激化している。 スクープ解説 デサント社長解任狙いか 伊藤忠が株を買い増す理由 https://business.nikkeibp.co.jp/atcl/report/15/110879/101500876/ これについてどうのこうのを言うつもりはないが、正直なところ伊藤忠側の言い分もわからないではない。 デサントが経営

生産背景への認識の違いがカシヤマとZOZOのオーダースーツの明暗を分けた

2018年10月16日 ネット通販 0

工場を持つのか持たないのか、アパレルに限らず製品を売るビジネスにとっては常に頭を悩ませる課題の一つであるといえる。 どちらが正解ということはない。どちらにもそれぞれメリットとデメリットがあるからだ。 環境の変化によって工場所有はメリットにもデメリットにもなる。どんな状況にも効果的な体制というのはあり得ない。ちょうど万能の軍事兵器がないのと同じで、どんな強力な

去年10月にネット通販で注文した商品が今年10月に届いた話

2018年10月15日 お買い得品 0

今回はネット通販での買い物について書いてみたい。興味のない人は読み飛ばしていただきたい。 ファッション業界・衣料品業界の人は「ネット通販様様」と崇め奉っているが、実際のところ、当方はネット通販でそれほど衣料品は買わない。 とくに下着や靴下以外の実用品以外の衣料品(いわゆる嗜好品)はほとんどネットでは買わない。店頭で買うのがほとんどである。 このブログでも触れ

ノリと勢いだけのブランドは今後生き残れない

2018年10月12日 経営破綻 0

最近はそうでもなくなったが、ほんの15年ほど前までは、どんぶり勘定で経営されているアパレル企業が多かった。 そういう企業は2000年以降どんどんと淘汰されて姿を消していったが、完全に絶滅したわけではない。今でも生き延びている企業もあるが、いずれはすべて消え去ることになるのではないかと思う。 とくにドゥアラットの倒産を見ると、そう思えてくる。   ア

アダストリアの「悪材料が出尽くした」とはまったく思えないんだけど?

2018年10月11日 お買い得品 0

先日、発表された第二四半期決算後、アダストリアホールディングスの株価が上昇している。正直にいうと、当方は上昇する材料がないと思っているのだが、株式関係の情報を読むと、投資家は「悪材料は出尽くした」と見ているようで、それが株価上昇につながっている。 アダストリアホールディングスも在庫の処分が進んでいるとの見解を発表しているが、果たしてそうだろうか。外野たる当方

小売業はいかにローカル化するかがカギ 売れ筋は地域ごとに絶対に異なる

2018年10月10日 お買い得品 0

グローバルブランドの売上高分布を見ると、世界中で満遍なくほぼ同等の金額が売れているブランドというのはない。やっぱり地域別に得意不得意がある。 ユニクロは圧倒的にアジアが強い。一方GAPは圧倒的にアメリカ本国が強い。 H&Mはアメリカでも強く店舗数が400店もあるが、ZARAは最近アメリカで注目されているとはいえ、店舗数は80店舗ほどで進出してから20

ZOZOのジーンズ無料配布が販促的には悪手だと考えられるワケ

2018年10月9日 ネット通販 0

CPA (Cost per Acquisition) という考え方がある。 これは通常、広告費のことを指しており、どれだけ広告費を使ってどれだけ回収できたのかという考え方である。しかし、現在、いわゆる純粋な「広告」はだんだんと効果を発揮しにくくなっており、その代わりとなる販促物を考えることが迫られている。 久しぶりにコンサルタントの河合拓さんのブログから引用

ファッション専門学校でマーチャンダイザーを養成するのはほぼ不可能

2018年10月5日 ファッション専門学校 0

皆さんがご存知の通り、アパレル企業内に職種は何種類かある。 デザイナー、パタンナー、生産管理、営業、販売などなど。 営業と販売は物を売る仕事である。営業は対企業、販売は対消費者・一般客という感じで使い分けられている場合が多いと思う。 意外に、つぶしが効くのが生産管理である。 いわゆる生産の管理、日程の管理で、工場やOEM/ODM業者との折衝・管理、素材業者と

洋服の価格問題~高すぎても売れにくいし安くしても必ず売れるとは限らない~

2018年10月4日 企業研究 0

利益を確保するために価格を上げようという声をアパレル業界ではよく耳にする。 売る姿勢として、それは正しい。できるだけ高く売ってできるだけ多くの利益を確保すべきである。しかし、高すぎる価格設定は買える客を減らすことになる。   価格が高くなりすぎても売れない  先日、某小規模カジュアルメーカーの展示会に伺ったところ「メンズの個人経営のセレクトショップ

「安売り」と「商品の目利き」しかできないアパレルは生き残れない

2018年10月3日 SNSについて 0

ちょっととりとめのない文章になってしまうかもしれないが。 世の中に洋服のブランドは腐るほどある。中には腐ってしまっているものも珍しくない。一般的に「価格が安いと大衆向け」「安い商品を扱うとブランドステイタスが崩れる」と言われるが、ある程度の買いやすい価格でないと売上高を拡大することは難しい。 激安である必要はないが、普通に働いていれば月に1品や2品買えるくら

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