去年10月にネット通販で注文した商品が今年10月に届いた話
2018年10月15日 お買い得品 0
今回はネット通販での買い物について書いてみたい。興味のない人は読み飛ばしていただきたい。
ファッション業界・衣料品業界の人は「ネット通販様様」と崇め奉っているが、実際のところ、当方はネット通販でそれほど衣料品は買わない。
とくに下着や靴下以外の実用品以外の衣料品(いわゆる嗜好品)はほとんどネットでは買わない。店頭で買うのがほとんどである。
このブログでも触れたが、先日、繊研新聞が独自に調査した結果が掲載されていて、ネット通販での衣料品売上高は推定で9500億円だという。
ネット通販市場が16兆円でスゲーと言ってる衣料品業界人が多いわりに、衣料品売上高は大したことがないといえる。低価格品は圧倒的ではないかという人もいないことはないが、その根拠は今のところなく、結局のところはその人が低価格衣料品をネットで買うことが多いだけのことでしかない。
まあ、低価格衣料品の方がネットで売れやすいのは事実だろうと思う。当方だって高額衣料品はネット通販では買わない。それ以前に2010年以降、高額衣料品を買ったことがないのだが。(笑)
それでも今なら、2万円~3万円くらいの防寒アウター類なら年に1枚くらいは買えないこともないが、ネット通販でいきなり買うのは抵抗がある。どこかの店頭で試着してからならネットで買っても良いが。
安い服の方が買いやすいのは、失敗しても惜しくないからである。Amazonのように返品交換対応のサイトもあるが、ドットエスティのように返品交換に対応していないサイトもある。
返品交換対応のサイトだってその手続きをするのは、一度してみたがめんどくさいし、返品交換を受け付けていないサイトなら、サイズが大きすぎたり小さすぎたりした場合は、我慢して着るか捨てるかしかない。そんな博打みたいなもんに何万円もかけるのは愚の骨頂でしかない。
だから、衣料品のネット通販は低価格品が中心というのは、消費者心理には沿っているといえる。
いくら業界人やファッショニスタがポジショントークを繰り広げようと、高額衣料品はネット通販で売りにくいことは動かしようがない。
どうしてもネット通販で買う物は衣料品以外となる。
当方なら、ガンダムのプラモデル、事務用品、文房具、パソコン用品、日用消耗品、書籍などが中心となる。
毎月のお楽しみとして値下げされたガンダムのプラモデルをネットで買っている。ガンダムのプラモデル(ガンプラ)にはHG(ハイグレード)、MG(マスターグレード)、PG(パーフェクトグレード)があり、HGが144分の1サイズ、MGが100分の1サイズ、PGが60分の1サイズである。
価格は大きくなるほど高くなる。HGなら700~2000円くらいが相場で、MGなら2000~8000円くらい、PGは1万円以上となっている。
さすがにPGは買わないが、HG、MGを買っている。両方とも値下げされたものを買うが、とくにMGは価格が高いので値下げ品をことのほか愛用している。
値下げというと、Amazonや楽天が思い浮かぶ人が多いが、当方はAmazonと駿河屋を併用している。同じ商品の価格を見比べて安い方を買う。
そんなわけで、昨年10月に駿河屋でMGプロヴィデンスガンダムというのをネット注文した。定価5400円が3500円に値引きされていたからだ。
ついでにいうと、ガンプラは新作以外は、何か月かに1度再生産して、それが各小売店(ネット通販も含めて)に配布されるというシステムがあり、プロヴィデンスは再生産の予約受付という形式だった。
10月に注文しても配送されてくるのは、どうせ早くても11月、遅ければ12月ごろになるはずだから、ちょうど年末年始にゆっくり作ろうと思った。
当方は親父と二人暮らしで別に懇意にしている女性もいないから、年末は大掃除に明け暮れ、年始はひたすら一人でダラダラするだけである。
年始に作るつもりで注文したものの、「入荷が予定通りではないから無期延期します」というお知らせが駿河屋から来た。年末年始の目論見は潰えてしまった。
そこから、待てど暮らせど、続報が来ない。
一度解約したいというメールを送ったのだが、「解約できません」という返信が来て「なんじゃ?そりゃ」と思ったのだが、まあ3500円のことなのでそのままにしておいた。
そんなわけで春を迎え、夏が過ぎ、もう記憶からほとんど忘れかけていたが、今年10月12日に「商品を発送しました」というメールがいきなり来た。
あれ?今週届くような注文はしてないけどな?と思いながら、確認すると発注日が2017年10月9日になっていて、価格が3500円だったから、「あ、去年のプロヴィデンス!」と思い至った。
そしてめでたく1年4日後の今年10月13日に自宅に到着した。
プロヴィデンスガンダムの完成図
ネット通販では、何週間も何か月も商品が届かないことがガンプラに限らずあるらしいが、自分が体験したのは初めてだった。
それにしても食品や衣料品ではなく、賞味期限のない商品だったから1年遅れでも当方は構わないが、もしこの1年で当方が病気や事故で死んでいたらどうなっていたのだろうか。(笑)
ネット通販はかなり整備されてきたが、こんなことがまだ起きるのである。
やっぱり手放しでのネット通販賛美は当方はできない。
それともう一つ。
アダストリアの通販サイト、ドットエスティで半年ぶりに買い物をした。
今春物のグレーのチェックのスプリングコートが44%オフの5400円に値下がりしていたからだ。そこに500円引きクーポンとポイント300円分を足して800円引きの4600円(税込み)でポチった。
ドットエスティのメンズ商品をほぼ全部見て、良さそうなのを片っ端から「お気に入り」にぶち込んだのだが、その際、やっぱりタイトなシルエットの商品は返品交換不可なので外した。
選びやすいのは
1、トップス・ボトムス・アウターともにオーバーサーズ
2、ボトムスならアンクル丈や七分丈などの短め丈
である。
1なら「小さくて着られない」ということはまずないし、2は裾上げが不要である。
各ブランドのネット通販比率が増えれば増えるほど、「消費者にとって利便性が高い」オーバーサイズと短め丈ボトムスはますます重宝され、廃れることがないのではないかと思う。
ネット通販で買うなら、オーバーサイズで丈短めアイテムが最もありがたい。
逆に当方はタイトシルエットの商品はネットではよほどの何かがない限り、半永久的に買わないだろう。そのあたりも各ブランドは消費傾向を分析してみてはどうか?
まあ、とりあえず、1年越しにガンプラを手に入れたという話である。
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地方百貨店を再生したいなら「ファッション」を捨てよ
https://note.mu/minami_mitsuhiro/n/n56ba091fab93
2016年に行ってお蔵入りした三越伊勢丹HDの大西洋・前社長のインタビューも一部に流用しています
みなさんもMGプロヴィデンスガンダムをどうぞ~