コスト削減だけでは縮小し続けることになる
2016年5月30日 企業研究 0
経営が悪化した企業はコスト削減を行う。 これは定石だが、削減した後に新たな方策を打ち出さないと、そのまま業績は縮小し続けることになる。 先日、ワールドの2016年3月期の決算が発表された。 利益は大幅に改善されたが、これはブランド閉鎖、店舗閉鎖、首切りを含めたリストラによって生じた利益で、 本体事業が好転したわけではない。 要するに服が売れて業績が回復した
ファッション雑誌掲載とタレントとの契約は必ずしも効力を発揮しなくなった
2016年1月18日 考察 0
衣料品ブランドの販促について考えさせられることがあった。 まったく無力化しているわけではなく、それなりに効力がある場合もあるのだが、ファッション雑誌への掲載・広告出稿とタレントとの契約は格段に影響力が小さくなっている。 ファッション雑誌への掲載・広告出稿と人気タレントとの契約という手法は2000年代半ばでピークアウトした手法だと感じる。 70年代・80年代
海外進出が成功に結びつくとは限らない
2015年11月30日 考察 0
先日、こんな記事を拝読した。 タイトルに興味を持った。 アパレルの常識を変えたワールドとZARA、 なぜ明暗が分かれたのか http://diamond.jp/articles/-/81941 である。 随分と興味深い比較論のようだ。 これまでファストファッションとよばれるグローバルSPAブランドとの比較対象となった国内ブランドはユニクロだった。 「ユニク
都心旗艦店やスタイリスト起用などの手法は必ずしも有効ではなくなった
2015年11月20日 考察 0
ワールドの中間決算が発表された。 数字の推移よりは、どのブランドが廃止され、どれだけの店舗が閉鎖されたのかの方が今回は興味があった。 ワールド、上期に181店を閉鎖 「アニマ」「ジンジャーエール」終了 https://www.wwdjapan.com/business/2015/11/17/00018727.html 店舗の閉鎖数とブランド廃止を報じている
アパレルには商品力の向上が不可欠
2015年6月29日 未分類 0
もうご存知の方も多いと思うが、ワールドが40歳以上の本社社員500人のリストラを発表した。 9月末でこの500人は退職することになる。 ワールドが500人の早期退職実施 本社社員の4分の1削減 http://www.wwdjapan.com/business/2015/06/27/00017041.html である。 1975年生まれが今年40歳だが、10
ワールドと良品計画の記事を読み比べる
2015年6月16日 未分類 0
先日、ワールドが10~15ブランドの廃止と400~500店舗の閉鎖を打ち出した。 現段階でブランド名は公表されていないが、おいおいと公表されることになるだろう。 当然、正社員の解雇が生じる。 どれくらいの解雇が生じるのかだが、大雑把に計算してみる。 どのブランドのどの店舗が閉鎖になるのかわからないから、大型店から小型店まであると考える。 小型店なら社員2人
同質化して埋没しているならブランドの統廃合は当然
2015年5月22日 未分類 0
ワールドが大規模なブランドの廃止と店舗の閉鎖を発表した。 平成27年度中に全約3千店のうち400~500店を閉鎖し、全約100ブランドの1割強にあたる10~15の不採算ブランドを廃止するというもので、これほど大規模なブランドの廃止はワールドとしては初めてのことになる。 個人的にはこの方針には賛成である。 ワールドは元々ブランド数が多いアパレルだったが、近年
クイックレスポンスシステムは時代に合わなくなってきた?
2014年11月14日 未分類 0
繊研プラスによると「マウジー」が復調しているそうだ。 バロック「マウジー」復調 http://www.senken.co.jp/news/baroque-moussy/ その理由の一つとして QRやODM(相手先ブランドによる設計・生産)による商品調達を大幅に減らし、ブランドのアイデンティティーであるデニムを素材から開発することで、ブランドの顔を明確にした