2017年4月 の記事一覧 : 20件
同じ事象でも切り取り方によって見え方は変わる
2017年4月14日 メディア 0
今日はなんということもない感想なのだが。 先日、名古屋の老舗百貨店である丸栄に関するニュースが報道された。 一つは、丸栄が百貨店事業から撤退する可能性が高いこと。 丸栄 百貨店業務から撤退も https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20170412-00002376-cbcv-bus_all もう一つは、丸栄が興和の完全子会社
自社の「強み」が「弱み」に転じるとき
2017年4月13日 企業研究 0
自社の強みと弱みを把握するというのはどんな企業でも心掛けていると思うのだが、これが実は想像以上に難しい。なぜなら、強みと弱みは同じなので、これが状況によって強みが弱みに転じてしまうからだ。 伊勢丹新宿本店の商品陳列は、特殊で、ブランドごとではなく商品ごとに陳列されている。 また可能な限りブランドごとを壁で区切っていない。 この陳列方法が新宿本店の独自性であ
たまには「定石」を疑ってみよう
2017年4月12日 企業研究 0
定石・セオリーとされていることは概ね正当な理由はあるが、変革期においては、それを疑ってみることも一つの視点であるといえる。 先日、Jフロントリテイリングの2017年2月期連結が発表された。 減収減益に終わっており、百貨店事業は各店軒並み減収している。 その中で、東京店だけが対前年比2・2%増と増収している。 売上高は748億円となり、神戸店にあと100億円
ファッション企業に入社する人すら、百貨店ではファッション用品を買わない時代
2017年4月11日 百貨店 0
甲斐性無しの貧乏人たる筆者は普段、百貨店とは無縁の生活をしている。 以前も書いたようにここ10年間近くは百貨店で買い物をしていない。 例外は、大丸梅田店のユニクロで3度か4度買い物をしたくらいで、少なくとも2010年以降は百貨店で買い物をしたことがない。 ただし、仕事上、一応百貨店のニュースなり動向なりはチェックしているが、あくまでも「観察対象物」としてし
若手デザイナーは大手セレクトショップや百貨店との取引を志向すべきではない
2017年4月10日 デザイナー 0
昔は若手デザイナーと知り合う機会が多かった。 90年代後半は独立系デザイナーブームがあったから独立するデザイナーが多かった。 独立したデザイナーはだいたい同年輩か少し年上だったから、いろいろと話を聞いた。 オッサンになるとあまり知り合う機会がないし、こちらもあまり独立系デザイナーに興味がないから積極的に取材はしない。 それでもたまに知り合うこともある。 今
良い物を作った「だけ」では売れない
2017年4月7日 お買い得品 0
さて、今日は気分を変えて、最近買ったお買い得品を晒してみようと思う。 やっぱり狙い目はライトオンだ。 先日、減収赤字の中間決算を発表したばかりだが、悪化の理由の一つが前年からの持ち越し在庫が減らなかったことである。 だから、店頭では今、在庫品の見切りセールが行われている。 そんな中でこれを買った。 合繊のミリタリーパーカである。 定価8900円(税抜き)が
陳腐化した「日本製」というキーワード
2017年4月6日 企業研究 0
販促ワードとしての「日本製」は陳腐化したと感じる。 ワールドはTHE SHOP TKで「新潟ニット」「長崎シャツ」などを打ち出している。 価格は5500円くらいとなっている。 新潟は五泉というニットの産地があるが、新潟全体がニットの産地ではないから、ニットに詳しい人からすると何とも微妙なネーミングといえる。 高野口のフェイクファーを和歌山フェイクファーと呼
オッサン層にまで商品が行き渡ったとき、次のトレンドに移り変わる
2017年4月5日 トレンド 0
流行がマス層に行き渡ると、新しい流行が生まれる。 この新しい流行は局所的な盛り上がりで終わる場合もあるし、それが新たな定番化する場合もある。 前者は、有象無象の湧いては消える地域限定のストリートトレンドで、数え上げるときりがないが、キャップの内側のタグ(素材表示やメーカーを表記してあるタグ)をわざと出してかぶるという意味のわからないトレンドも昔はあった。ど
従来型の物作りにこだわりながらマス層へのヒットを願うのは現実性に乏しい
2017年4月4日 企業研究 0
洋服もその他も含めて、物作りの姿勢は大きく2つに分かれる。 1、従来通りの商品を作り続ける 2、市場の売れ行きに合わせて作る商品・作り方を変える である。 様々な意見があるのは承知しているが、ビジネスの観点からいえば個人的には2が正しいと考えている。 1の姿勢は否定しない。ニッチ層に向けて作って売るという自覚があるなら。 しかし、1の姿勢を取りながら、「マ