良い物を作った「だけ」では売れない
2017年4月7日 お買い得品 0
さて、今日は気分を変えて、最近買ったお買い得品を晒してみようと思う。
やっぱり狙い目はライトオンだ。
先日、減収赤字の中間決算を発表したばかりだが、悪化の理由の一つが前年からの持ち越し在庫が減らなかったことである。
だから、店頭では今、在庫品の見切りセールが行われている。
そんな中でこれを買った。
合繊のミリタリーパーカである。
定価8900円(税抜き)が3900円(税抜き)にまで下がっていた。
黒とこのオリーブグリーンがあったが、オリーブグリーンを買った。
帝人フロンティアのウォーターバリアという撥水素材を使用している。
裏側はグレーのカットソー生地を貼り合わせてある。
カットソー生地を貼り合わせたことで、摩擦係数が増えて、着脱時の袖の滑りは悪くなったが、少々汗をかいてもカットソー生地が吸収してくれるのでウォーターバリアが直接肌に貼りつくことはない。
昨年春に、1900円に下がったウォーターバリアのM65フィールドジャケットタイプを買ったが、こちらは、フード無し・裏地無しだった。
それはそれでよかったがせっかくの撥水素材なのだからフードが付いていた方が便利である。
3月下旬に買ったのでちょっと寒くていつ着られるかわからないと思っていたが、昨日から急激に暑くなったのでまさに今着用できる機能性アウターといえる。
6月くらいまで使い倒したい。
次にライトオンで見つけたのがこのスエットカーディガンである。
裏毛スエット生地で作られている。組成は綿100%。
丸首の襟無しなので、往年のアニエスベーの丸首カットソーカーディガンを思い出す。
定価3900円がなんと900円にまで下がっていた。
以前は半額の1900円に値下げされていたのだが、そこからさらに値下げされたようだ。
900円は破格値なので迷わずに買った。
久しぶりのユニクロでは、ミラノリブクルーネックセーターを買った。
これは定価2990円が990円に値下がりしていた。
素材組成はポリエステル54%・ナイロン20%・アクリル20%・ウール6%となっているが、6%のウールなんて入っていてもいなくてもほとんど変わらない。
合繊が主体なので洗濯機で洗濯してみたが、予想通り何事もなかった。
ユニクロは今春夏はあまり買いたい物がない。
ユニクロUの今春夏物も微妙なデザインが多くてあまり欲しい物がない。
薄手生地のロングコートがあるが、あれがもっと値下がりしたら買おうと思っているくらいだ。
現在狙うなら繰り返すが在庫処分を積極的に行っているライトオンである。
選ぶ目さえ確かなら相当な掘り出し物がある。
今回買ったこの3点は、コスパオブザイヤー2017の候補商品に認定した。
それにしても、ライトオンも含めてその商品の良さを伝えきれていないブランド、アパレル企業が多い。
今回買った2点はいずれもライトオンのプライベートブランド「バックナンバー」である。
投げ売り購入専門のオッサンが言っても説得力がないかもしれないが、この2点はいずれも定価で買っても決して損はしない商品の出来栄えである。
しかし、世間的にはほとんど評価されていない。
それはなぜか、というと商品の良さが伝えきれていないからだ。
アパレルの人間は「物作り志向」「プロダクトアウト志向」が根っこの部分には必ずあるが、この2点が投げ売られているという時点で「良い物を作れば必ず売れる」というのは、伝説に過ぎないということがわかる。
良い物を作っただけでは売れない。それを上手く伝えられて初めて売れるのである。