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南充浩 オフィシャルブログ

2018年5月 の記事一覧 : 21件

ネット通販が流行れば流行るほど衣料品デフレは進む

2018年5月31日 ネット通販 0

衣料品業界には安易なインターネット通販救世主論があるように感じるが、実際のところ、インターネット通販の行き着く先は低価格競争にしかならない。 楽天は3月、6月、9月、12月の年に4回、楽天スーパーセールを開催している。 開催日は確定していないが、開催月は毎年変わらない。 Amazonは頻繁にタイムセールを開催しているし、タイムセール抜きでも商品の価格が上下動

マルイの証券会社設立はまったく意外ではない ~もともと金融業とは縁が深いマルイ~

2018年5月30日 企業研究 1

今日はちょっと小ネタを。 我々、オッサン世代では業界の常識だとされていることが若い世代では知られていないことが多い。 だから若いモンはケシカランと言いたいわけではなく、こうやって風習は変遷していくのだなあと感じる。 先日、WWDにこんな記事が掲載された。 丸井が証券会社を設立 若者の資産運用をサポート https://www.wwdjapan.com/611

団塊世代が定年退職を迎えて10年が過ぎるのに、今頃危機感をにじませているスーツ大手4社幹部の甘さ

2018年5月29日 お買い得品 0

5月27日までジーユーの安売りがあった。 そこで、奮発してスーパーストレッチドライスーツのオリーブグリーンを買った。 定価4990円のジャケットが3490円に、定価2490円のパンツが1990円に値下がりしたからだ。 総額で1500円値引きされたことになる。 さらに100円割引クーポンを使って、消費税込み5810円だった。5000円以上は送料無料なのでオンラ

百貨店店舗別売上高ベスト10から見えてくること ~高島屋の力強さと大阪地区のインバウンド需要の好調さ~

2018年5月28日 決算 0

先日、阪急百貨店うめだ本店の2018年3月期の売上高が9%増の2403億円に達したと報道された。 阪急本店、売上高日本一へ肉薄なるか 荒木社長「2700億円目指す」 https://www.wwdjapan.com/612989 百貨店の単独店舗売上高としては阪急百貨店うめだ本店は不動の2位である。 1位はこれまた不動の伊勢丹新宿本店で2700億円の売上高が

卸売りブランドが陥りやすい魔のスパイラル

2018年5月25日 企業研究 0

先日、「〇〇ブランド(仮名)って最近名前を聞かないね」という話題になったところ、相当に経営難に陥っているそうだ。 いわゆるカジュアルブランドなのだが、そういえばこの5年間くらい名前をほとんど聞かなくなった。 以前は、1店当たりへの納品枚数は少ないものの、多数の高感度専門店に卸売りしていた。 業界紙やファッション雑誌にもそれなりに掲載していたし、実は当方も18

アパレル業界の三大あるある ~連戦連敗しながら企業を渡り歩く猛者とそれを迎え入れる経営者~

2018年5月24日 誰がアパレルを殺すのか 0

繊維・アパレル業界の三大あるある。 1、大手企業に所属していた元役員や元事業部長が独立後連戦連敗にもかかわらず口先三寸だけで企業を渡り歩く 2、その「連戦連敗君」を碌に吟味せず異様な高給で迎え入れる経営者(普段は1万円の支払いでもケチるくせに) 3、代替わりした経営者が各不採算部門と一緒に「連戦連敗君」もばっさり切り捨てる こんな構図は当方が業界に入ってから

ユニクロ心斎橋店に自動レジが導入されたので試してみた

2018年5月23日 企業研究 1

今年の春からユニクロ心斎橋店にクレジットカード専用の自動レジがついに設置された。つい最近のことだ。 先日、初めてこれを試してみた。 同じ会社でありながらジーユーの自動レジとはシステムが異なる。 ジーユーの自動レジは、レジに設置してあるボックスの中に商品を放り込んで、蓋を閉めれば数秒で値段が表示されるという仕組みだが、ユニクロのは商品の下げ札に書いてあるバーコ

590円のTシャツをネットで買って、送料無料にするために店舗受け取りを選んだ話

2018年5月22日 お買い得品 0

インターネット通販は、やっぱり利便性が高い。 洋服の場合、サイズが合わないかもしれないとか、生地が思っていたよりも厚い(薄い)とか、そういう不具合が発生しやすいかもしれないが、店舗が開いていない早朝や深夜にも買えることや、電車やバスでの移動時間でも買えることなどを考えると、利便性が高いと言わざるを得なく、今後、縮小することは考えにくい。 ZOZOTOWNも含

工場と直接やるなら毎月確実に発注する必要がある ~商社やOEM/ODM会社が必要とされる理由~

2018年5月21日 産地 0

ブランドでもセレクトショップ、百貨店でも同じだが、縫製工場を直接使っての物作りは非常に難しい。 非常に難しいから商社やOEM/ODM会社が仲立ちしている。 近年は、商社やOEM/ODM会社悪玉論が盛んだが、一部のブランドやセレクトショップを除いては、縫製工場と直接やり取りすると失敗する場合がほとんどである。 だから、商社やOEM会社に頼らざるを得ない。 国内

EC売上高においてZOZO比率の高い企業と低い企業 ~ZOZOに依存している企業と離脱可能な企業~

2018年5月18日 ネット通販 0

アパレル業界は猫も杓子もネット通販という感じになっており、その中でもアパレル製品に関してのみ影響力が強いとされるのがスタートトゥデイの運営するECモール「ZOZOTOWN」である。 水面下では有力ブランドがゾゾ離れを画策しているといわれるが、果たしてそういう有力ブランドのECにおけるゾゾ比率はどの程度なのか。 それをまとめてくれたお役立ちNOTEがある。 「

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