ネット通販で物を買うとき、何度も書いているが洋服や靴よりは日用雑貨・消耗品類・プラモデル・家電の方がはるかに買いやすい。

身に着ける物ではないから、サイズが想像よりも多少大きかろうが小さかろうが使えればそれでいい。しかし、洋服、靴はサイズが重要である。靴なんて0・5㎜大きくても小さくてもまともには履けない。洋服も同様で小さすぎれば着用できないし、大きすぎても着用はできるものの似合わない・不格好ということになって使用することははばかられる。

とはいえ、何とかネット通販に慣れようと洋服・靴も毎月買ってみてはいるが、実際に店頭で実物を試着してみた物の方が外れにくい。

サイズ表記だけで買ってみることにも相当慣れてきたが、それでもたまに外れることもある。体感的には2～3割くらいは想像とは異なるサイズ感の服が送られてくる。

 

先日、長年の知り合いである京都イージーで久しぶりにTシャツを買ってみた。ネット通販のみのTシャツ屋さんである。

無地Tシャツ通販　日本製　京都イージー (easy.ne.jp)

個人的にはこのサイトの綿100％厚手天竺のオリジナルTシャツが好みなのだが、この猛暑の中で厚手綿100％天竺Tシャツを着る気にはなれない。汗でボトボトに濡れてしかも乾きにくいからだ。

そんなわけで吸水速乾Tシャツを買ってみることにした。仕入れ品であるユナイテッドアスレのポリエステル100％4・7オンスTシャツを興味も手伝ってポチってみた。1枚790円で、送料無料にするためには3万円以上買わなくてはならないが、790円の商品を3万円分も買う気はさらさらないからとりあえず3枚買って素直に送料700円をクレジットカードで支払った。

サイズはLかＸＬで悩んだのだが、最近買った手持ちのＴシャツやポロシャツの各部位サイズと見比べてみて、Ｌで十分いけそうな気はしたが、念のためにＸＬにしてみた。

商品が到着して実物を試着してみると、やはり想像よりは大きかった。まあ、790円の商品なので返品交換したいとも思わない。これはこれで着用法を考えて着ることにするが、次回はＬサイズに挑戦してみたい。

 

また、毎月ドットエスティの値下がり品を何枚か買っているが、ワンサイズで各部位のサイズ感が明らかに大きくて当方でも絶対に着られるという商品を買うことがままある。小さすぎて着用できないということは絶対にないのだが、送られてきた商品を着てみると想像よりも大きすぎて当方にはあまり似合っていないことが何度かあった。

これなんかも実際に実物を見て試着してみていたら結果は違っていたわけである。まあ格安の値下がり品なので返品交換したいとも思わないが。

 

現在、衣料品のまともなネット通販サイトなら必ず各部位のサイズが掲載されている。またユニクロやジーユーなんかだとアプリを入れていれば過去に店頭で買った商品のサイズを見返すことも可能で、それと比較検討することも容易である。

だが、実際に表記されている各部位のサイズだけを頼りに商品を買ってみると、手持ちの商品よりも今回のように大きめサイズが送られてくることが少なくない。

別に各業者を責めているのではない。

恐らくは、各部位の計測方法の基準が異なるのだろう。また、商品ごとの型紙によっても数値は同じでも着用した感じが大きめになったり小さめになったりするのだろうと思う。（型紙に詳しい人、解説よろしく）

ネット通販で修行のために衣料品を買うようになって早7年くらいが経過したが、やっぱり実店舗で試着してから買うのが最も効率的だという思いは逆に強くなっている。

 

このアンケート記事の結果も当方と同様に感じているという人が多いということだろう。

アフターコロナはOMO施策が重要？EC購入者の9割が「実際に商品を見てみたい」 | 通販通信ECMO (tsuhannews.jp)

ECでの購入が増加する一方で、「実際に商品を見てみたい」と希望する割合は約90％。ポップアップストアでの商品購入経験者は70％を超えていた。ECだけでなく、実際に商品を手に取れる場所の提供するOMO施策が今後より重要性を増しそうだ。

とのことで極めて当たり前のことしか書いていない。

2020年～2022年の3年間でネット通販比率が大幅に高まったのはコロナ禍による店舗の長期休業と一般消費者の外出自粛によるところが大きい。もちろん、リピート商品なんかだと使い勝手が分かっているから衣料品に限らずネット通販で買った方が利便性が高いわけだが、初めて買う商品、特に初めて買う衣料品なら実物を試着してから買った方が間違いが少ない。だから、別に今後OMOが必要なのではなく元から必要なのである。

そして

実店舗運営における課題は、「運営の人的リソースの不足」が38.5％で最多。「予算の確保」（34.9％）、「運営ノウハウの不足」（33.8％）などが続いていた。また、実店舗運営の経験がない理由の最多は「運営の人的リソースの不足」（27.9％）。「運営ノウハウの不足」（24.6％）、「予算の確保の難しさ」（21.3％）などが挙がっていた。

 

とあり、大手を除くネット通販業者がポップアップも含めて実店舗運営が難しい最大の理由は「人的リソースの不足」だということになる。

これも当たり前だが何事もネットと実物は全く異なる。実店舗勤務の経験の無いネット通販業者のスタッフが実店舗を運営するのは慣れるまで相当苦労するのは間違いない。

また小規模零細のネット通販業者なら新たに実店舗向け人員を雇用することも財政的に厳しい。

 

消費者データとして、オンライン販売のみのブランドで購入検討をする際、実物を見てみたいと思ったことはあるかという質問では、89.1％が「ある」。

 

という一節があるが、マス層はこれだろう。ネットで見ただけでポチることをことさらカッコイイと思っているのは一部のIT系イキリだけではないか。

とりあえず、コロナ禍自粛が終わった今、コロナ禍以前と同様に特に衣料品の実店舗は重要性を増している。衣料品の実店舗販売員はスキルアップや転職先が同業他社以外難しいとされているが、ネット通販業者の実店舗運営というのも今後は有望な転職先・スキルアップ先となるのではないかと思う。

 

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