今回は買い物で失敗したというジジイの単なる嘆きである。

このブログの長年の読者ならご存知の通り、当方は値下がり品を買うことに何よりの喜びを見出している。多分これは性癖ともいえる。

2022年12月末にふとスニーカーを買ってみようかと思った。

大きな理由はいくつかある。

 

１、ここ2年くらいスニーカーを買っていない

２、特定の決まったスニーカーばかり履いていて飽きてきた

３、大幅値下がり品の告知メールが来た

 

である。

コロナ禍が始まった20年に1万円未満に値下がりしたリーボックのインスタポンプフューリーを2足買った。春先に買った迷彩柄は9500円くらい、秋口に買ったブルーと黒のコンビは7200円くらいだった。

で、21年の春先にこれも7200円くらいに値下がりした黄色×朱赤のポンプフューリーを買った。

22年末までこの3足を履きまわしていた。

当方よりも早くからポンプフューリーを愛用し始めていた同年代の男性は「長持ちしますよ」と言っていたが、多少くたびれはしたものの、本当に長持ちしている。

ソールも擦り減りにくい。その上にクッション性は高いから足裏も楽である。

1万円未満に値下がりして購入できれば、文句のつけようがない逸品だと当方は思っている。

とはいえ、3足をローテーションで履いていれば飽きてくるというのが当方である。

 

で、そんな年末にリーボックの公式アプリから値下げセールの案内が来た。

用事の合間に見てみると、愛用のポンプフューリーは今回はそこまで値下がりしていない。せいぜい最安値品番が12000円程度である。

当然のことながらそれは華麗にスルーした。

で、見ていると、フューリーライト95という品番のスニーカーが大幅値下げされている。ポンプフューリーと似たアッパーのデザインだが、空気を入れるポンプ機能が無いのと、ソールの形状が異なる。あと定価が安い（笑）。

定価8800円が4990円に値下がりしていた。

おまけにさらに10％オフである。

通常ならもう一声値下がりするのを待つが、何となく買いたくなってしまって、オリーブグリーンと白×紫×黒の2足をポチってしまった。

 

 

 

そこに後悔はない。（笑）

2017年頃にもスニーカーのSTEPで3990円に値下がりしていたフューリーライト（たぶんフューリーライト95とは少し形が異なる）を2足買ったことがあったので、4990円ならこの物価高の世情を考えると買いだと判断したのである。

おかげで、久しぶりに「新年に新しい靴を履く」という今では多くの人が忘れ去ったような風習を何十年かぶりに体験することができた。

 

そして年が明け、年初バーゲンも華麗にスルーし、成人の日も小正月も過ぎたあたりに再びリーボック公式サイトを見てみた。そこにあまり深い意味は無かった。

すると、フューリーライト95がさらに値下がりしているではないか。

当方が買った2足は3990円・3520円に値下がりしている。当方が買わなかった他の色は2990円に値下がりしている。

これには当方も「買う時期を早まった泣」と自身の読みの甘さを反省した。

 

そして、年末には予算オーバーになるために買わなかった生成り（キナリ）のフューリーライト95をポチった。

 

個人的に、白いスニーカーを履くことがどうにも苦手である。足元だけ異様に浮いているように感じられてしまう。あと、「太陽にほえろ」のスニーカー刑事を思い浮かべてしまうのかもしれない。

ただ、そういう苦手を克服したい気もちょっとあったので、純白ではなくキナリならまだ合わせやすいかもしれないという思いと2990円という値下がり具合を考慮してポチったというわけである。

 

フューリーライト95の履き心地はというと、アッパー素材が当初は少し硬くて足の甲に少し圧迫感があるが、数日履いているうちに、柔らかくなってきて圧迫感は減る。

あと、インナーソールも徐々に柔らかくなりクッション性が感じられるようになってきている。

2990～4990円なら購入しても損はないと思う。

 

それにしても、長年スニーカーブームと言われ続けているが、当方の目からみればそれは「ブーム」ではなく「定着」だと感じられる。

以前にも書いたが、老人層のスニーカー着用率が圧倒的に増えた。当方の祖父母世代なら「スニーカー」なんて呼ばずに「ズック靴」と呼んでいて「あんな派手な運動靴は履かれへんわ」という扱いだったが、今の60代以上の多くは大手スポーツメーカーのスニーカーを常用履きしている。クッション性が良くて歩きやすいのだから、足腰の弱った年寄りにはもってこいの靴だといえる。機能性・快適性を考慮すれば年寄りこそスニーカー一択になるのは当然だといえる。

あとは、ナチュラル系ワンピースやフェミニンテイストの洋服にハイテクスニーカーを合わせている若い女性が増えた。昔ならパンプスやコインローファーあたりを合わせていたコーディネイトだが、これも快適性・機能性を考慮するとスニーカーという選択になるのだろうと思って眺めている。

 

メディアやファッション業界人からすると、プレミアがつきやすい復刻版や限定版が至高のスニーカーということになるのだろうが、そんなことにこだわらなければ、大手スポーツメーカー各社の通常ライン（インライン）には値下げ投げ売り品が溢れている。

それら値下がりインラインは、機能的には何ら劣るわけではないから、マニアでなければそれを買うのが最も効率的である。

 

特にリーボックは身売りしたことも手伝ってか、毎期末には必ず大量の投げ売り品番が発生する。それでいて履いていても「クソダサい安物」とは見下されないのだから、当方のような人間には重宝である。

そんなわけで、2016年～18年に買ったナイキの数足を除くと、当方の靴箱はリーボックの値下げスニーカーばかりということになっている。

あと、なんちゃってランニングにもリーボックの値下げスニーカーを使用しており、購入金額はともかくとしてかなりのリーボック愛好者になってしまっていた。

 

 

それにしてもセール品を買うときは、どこまで下がるか、いつ品切れになるかのタイミングを予測して買わねばならないから、その読みが外れると今回のような買い方をすることになり、株式のデイトレードとちょっと似ていると感じている。

株はなるべく安く買ってなるべく高く売るのが最も儲かるが、最安値で買うことも難しいし最高値で売ることも難しい。最安値で買ったと思ってもそこからさらに値下がりすることもあるし、最高値で売ったと思ってもそこからまだ値上がりすることもある。

だから「頭と尻尾はくれてやれ」という言葉があるが、今回のフューリーライト95も「頭と尻尾はくれてやった」というそこそこの取引だと思うことにして自分を慰めている次第である。

 

 

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