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南充浩 オフィシャルブログ

ジルボーの終了

2014年6月27日 未分類 0

 6月23日付の繊研プラスに「フランソワ・G、ジーンズ業界に復帰」という記事が掲載された。

http://www.senken.co.jp/news/francois-girbaud-j-brand/

一部メディアによると、フランス人デザイナー、フランソワ・ジルボーが、ファーストリテイリング(FR)傘下の米「Jブランド」に移籍し、ジーンズ業界に復帰する。

 同氏が手掛けていた仏ジーンズカジュアルブランド「マリテ+フランソワ・ジルボー」は13年11月、会社更生法が適用されたが再建に至らなかった。Jブランドでのポストや契約内容については明らかにされていない。

とのことである。

しかし、

FRはJブランドのジルボー氏起用について「聞いていない」(広報)としている。

とのことであり、今後どうなるのかが気になる。

国内でも長らく親しまれているジーンズカジュアルブランド「マリテ+フランソワ・ジルボー」だが、業界ではインポートジーンズに分類される。
国内の総代理店はタカヤ商事である。

インポート業界では、今年年初から、「ジルボーの本国が倒産の危機にある」という情報で持ちきりだった。
しかし、メディアにニュースとしては流れてこなかった。
今回の報道はかなり時間が経過してからの事後報道であるとはいえ、初めて本国の破たんが公式に報道されたものといえる。

情報が流れ始めた今年年初のインポート業界ではどういう動きがあったかというと、
ジルボーと同価格帯のカジュアルパンツを扱う各代理店が、ジルボーの後釜を狙って激しい営業活動を繰り広げていた。
本国が倒産したということは、今秋冬物から商品は輸入されない。
それまでジルボーを扱っていた専門店にも当然商品は納入されない。
ジルボーが並べられていたスペースが空く。

そこでジルボーの代わりに「当社が扱っている〇〇ブランドを扱いませんか?」と持ちかけるのである。

展示会などではそんな営業風景を見ていたから、ジルボーの本国倒産がいつ報道されるのかと待っていたのだが、ようやく報道されたわけである。
ここまで報道されなかったのは何か理由でもあったのだろうか?

さて、こうなると当然、国内のジルボーも今後なくなるということになる。

現在、直営店が8店舗ある。アウトレットを含めると9店舗だが、筆者が耳にしているところでは、今秋で全店閉鎖になると聞いている。
商品の供給は今春夏物までしかないからだ。
昨年11月に本国が倒産しているということは、今秋冬物は企画されていないということになる。

卸売りも当然、今春夏物で終了する。

直営店運営、国内向けの卸売りを手掛けていたタカヤ商事には大きな痛手である。

アウトレットを含めて9店舗と一部卸売りを行っていたことから類推すると、売上高は10億円強あったと思われる。これが消えてしまうのだから痛い。
今からジーンズカジュアルブランドで10億円規模まで育てるとなるとかなりの時間が必要になるし、第一、ジーンズカジュアルブランドなるものが10億円規模にまで到達できるかどうかである。

バブル崩壊直後くらいまでなら、ジーンズカジュアルブランドを立ち上げても10億円規模まで到達することは不可能ではなかった。
しかし、現在の状況下ではジーンズカジュアルブランドというジャンルそのものが新規立ち上げで10億円にまで到達させることはかなり難しい。

タカヤ商事にはこの難局をどうにか乗り越えてもらいたい。

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