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南充浩 オフィシャルブログ

胸ポケットの大きさは同じ

2013年9月19日 未分類 0

 先日、お洒落な男性百貨店バイヤーから、ドレスシャツの胸ポケットについての意見を伺った。

筆者はドレスシャツの左胸にポケットがあろうとなかろうとどうでもええじゃないかと思っており、個人の好みに応じてポケット付きでもポケットなしでも選べば良いと考えている。

そのバイヤー氏は、胸ポケットのないドレスシャツを買うようにしているのだという。
また、「欧米デワー」とか「イタリアガー」というような理屈かと身構えていたら、そうではなかった。
彼は162センチで男性としては小柄である。

彼が言うには「シャツの胸ポケットはLサイズもMサイズもSサイズも同じ大きさであるため、Sサイズを着用する自分から見ると、ひどく胸ポケットが大きく感じられてバランスが悪いからだ」とのことだった。

これは予期せぬ答えで、非常に勉強になった。

以前に日経ビジネスオンラインにそのあたりのことを書いた。

さて、つい先日、知り合いの展示会に出向いた。
デザインカジュアルシャツのイージーオーダーを展開し始めたごく小さなブランドである。
展開している彼が「胸ポケットの大きさの記事が参考になりました」という。

彼は記事を読んでくれていて、実際にいくつかのブランドのドレスシャツの胸ポケットの大きさを測ったそうだ。
そうすると、LサイズもMサイズもSサイズも胸のポケットの大きさは同じだったという。
そこで彼が作るシャツはLサイズ、Mサイズ、Sサイズで胸ポケットの大きさを変えるようになった。
もちろんLサイズが一番大きく、Sサイズは小さくなっている。

今回は記事が役に立ったようで、これはなかなかにうれしいものである。

それにしてもポケットの大きさのバランスというのはあまり気付かない。
このバイヤー氏がそれだけファッションが好きだということだろう。

しかし、男性のファッションというのはけっこう自己満足の世界だとも改めて感じる。
ありていに言えば、そこらのオッサンのシャツの左胸のポケットが1センチ大きかろうが、小さかろうが他人はあまり気にしていない。というより気が付かないことが多いのではないか。

スーツにしてもパンツにしても、その他アイテムにしても「丈を1センチ短くしました」とか「丈を2センチ長くしました」ということも多いが、実際他人からそれほど変わって見えるのだろうかと思ってしまう。
もちろん、幾分かは変わって見えるのだろうということはわかるが、頭の半分では冷ややかに見てしまっている。

そういえば、かなり昔、10年以上前のファッション雑誌か新聞かで、
ビームスのスエットの着丈が「従来品よりも1センチ長くなりました」という記事を読んだことがある。
ただし、かなり前なのでいつごろに掲載されたのか、どんな紙面だったのかは記憶にない。

記事の内容は、「その1センチで売れ行きが良くなりました」という内容だったはずなのだが、「ほんまかいな?」と思いながら読んだことを記憶している。

もちろん、時代のトレンドに応じた丈の長さや各部パーツの大きさがあってしかるべきだが、そんな1センチ単位の丈変化で売れ行きが大きく変わるのだろうかという疑問をいまだにぬぐえずにいる。

まあ、しかし、そういう1センチ単位の丈変化にこだわることがメンズファッションの真髄なのかもしれないが、ファッション音痴の筆者にはちょっとわかりにくい境地でもある。

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