吸水速乾よりも汗ジミ防止加工
2013年9月13日 未分類 0
先日、フェイスブック上でのお友達がこんなことをアップしておられた。
「ユニクロの吸水速乾肌着エアリズムを着用すると、たしかにサラっとして気持ち良いが、その上に着たシャツに大量の汗が染みだしてきて困る」と。
このところ何だか夏に戻ったように暑い。
そんなわけで、筆者も先日試供品としていただいたグンゼの「YG」を着用してその上からカジュアルシャツを着てみた。ちなみに来春夏用の商品で、「夏季専用吸水速乾」品番ではなく、「年間定番吸水速乾」という品番である。
だから「夏季専用」はもっと違う着心地・機能性なのかもしれない。
たしかに綿100%肌着よりも吸水性が良いのか、大量の汗をかいても肌着が張り付くような不快感はない。
けれども、FB友達がアップされたように大量の汗染みがシャツに出来てしまった。というより、シャツ全体がずぶ濡れになったみたいに見える。これではまるでシャツを素肌に着たみたいじゃないか。
以前にも書いたように筆者は大量に汗をかく。
少し厚着をして、20分ほど歩くと12月でもジンワリ汗をかく。
真夏ならどれほど汗をかくかお分かりいただけるだろう。
吸水速乾肌着という商材の機能性は素晴らしいが上からシャツ(カジュアル、ドレスを問わず)を羽織るなら、不適格な商品なのかもしれないと思うようになった。
吸水速乾肌着は通常の綿100%肌着よりも大量に吸水し、それを素早く蒸発させ乾燥させる。
おそらく吸水量が綿よりも優れている上に、蒸発乾燥させる機能も綿よりも優れている。
素早く大量の汗を蒸発乾燥させる機能が優れているが、上からシャツを羽織っているとその蒸発作用が邪魔される。そのため、シャツに大量の水分が吸収されてしまうのではないかと考えている。
逆に綿100%肌着なら蒸発乾燥機能がそれほどではないため、上から羽織ったシャツに水分が吸収されることが少ないのではないか。ただし、肌着はいつまでも濡れたままなのでひどく冷たい思いを長時間するのだが。
筆者のように汗っかきのオッサンに対しては、どうやら、吸水速乾肌着on綿100%シャツという着用法は適切ではない。
汗っかきのオッサンが肌着の上から羽織るべきは、吸水速乾シャツが適切だろう。
シャツが吸水速乾でも着用者としてはさほどの快適感があるわけではない。しかし、肌着からの大量の汗シミを素早く蒸発させるには、上から羽織るシャツにも吸水速乾機能があるのが最適ではないか。しかもとびきり強力なのが。(笑)
アパレル各社のようにドレスシャツを着用しなくて済む職種の方なら、汗っかきの筆者は「吸水速乾」Tシャツやポロシャツよりも「汗ジミ防止加工」を施したTシャツやポロシャツをオススメしたい。
大量の汗をかいても、なかなか表面ににじみ出してこないという優れモノだ。
筆者は昨年、たまたま無印良品で夏のバーゲンの残り品のポロシャツを格安で1枚購入した。
多分、1000円くらいだった記憶がある。
何度か着用してみて、かなり汗をかいても表に染みだしてこないので、これは良いということで、今年Tシャツを4枚購入した。もちろん値引きされてである。
無地のVネックTシャツ2枚は今年物で、それぞれ1240円である。
ボーダーのVネックとクルーネックを買ったが、これはそれぞれ1000円とか750円であり、昨年夏の残り物である。
今年物と昨年物のどこが異なるかというと、昨年物の方がタイトなシルエットでピタッとしている。今年物の方がシルエットにゆとりがある。
シルエットは異なるが今年物も昨年物も大量の汗を吸収してもあまり表面には染みだしてこないので、汗っかきの筆者としては大変に助かった。人並み程度にしか汗をかいていないように見える。
無印良品のタグを見ると、オーガニックコットン100%使用と書かれており、具体的にどのような加工なのかはわからないが、そこに「汗ジミ防止加工」を施している。加工を施すのならオーガニックコットンを使用する意味があまりないのだが、筆者としてはこの商品は重宝するので来年以降もぜひ製造を続けてもらいたいと思う。
http://t-f-n.blogspot.jp/2013/08/t.html
によると、今夏は「ナノ・ユニバース」も汗ジミ防止加工のTシャツを発売し、なかなかの売れ行きだったそうだ。
そんな体験を通して、筆者は夏向け衣料にもっとも必要な加工は、吸水速乾よりも汗ジミ防止加工ではないかと思い始めているところだ。