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南充浩 オフィシャルブログ

遅すぎた気もするが成功を願う

2013年8月16日 未分類 0

 世間はお盆休み中である。

先日、こんな記事が掲載された。

商都レトロ売り込め 大阪の近代建築、観光に
http://www.yomiuri.co.jp/homeguide/news/20130812-OYT8T00647.htm

大阪市中心部に残る大正や昭和初期の「レトロ建築」が街づくりの起爆剤として脚光を集めている。

産業都市として繁栄を極め、「大大阪」と呼ばれた往時をしのばせる歴史建築物が、地域のランドマークとして人気を集めたり、外観を生かした建物に再生されたりしている。市は「新たな観光の柱にしたい」と期待を寄せ、空き施設の有効活用に乗り出した。

事例としては船場ビルディングや先ごろリニューアルされたダイビル本館が挙げられている。
このほかにも、空家となっている旧第四師団司令部庁舎(1931年建築)や旧大阪砲兵工廠化学分析場(1919年建築、財務省管理)も提示されている。

日頃大阪市内をうろうろしている身としては、何故今頃脚光?と疑問を感じる。

記事中に挙げられた建築物に限らず、本町の綿業会館や中之島の建物群、北浜の金融系の建物群など、大阪市中心部にレトロ建築は意外に多い。
「意外に」と書いたのは他府県民からすると、という意味である。

よく他府県の知人から「大阪で観光するならどこが良い?」と尋ねられることがあるが、正直説明に困ってしまう。レトロ建築群はあるのだが、他府県民に説明してもイマイチ、ピンと来ない様子だからだ。
だいたいが、大阪城あたりで落ち着いてしまう。
あとは新しくできた大規模商業施設だとか、お笑いの劇場だとか、道頓堀の雑踏だとか、ということになる。

行政その他に何のかかわりもない人間からすれば、どうしてレトロ建築群を観光名所としてアピールしないのかが長年不思議だった。

その割には、神戸コレクションをパクったようなイベントを企画してみたり、よく意味のわからないパレードをしてみたり、東京の二番煎じのような最新商業施設を大々的に打ち出してみたり、と傍目から見るとすでに所有している資産価値とは真逆の観光PRに終始していた印象が強い。

今回の観光方針をどこが打ち出したのか記事には明示されていないが、やっとまともな取り組みが始まったと感じる。
横槍が入らず、このプランが成功することを願わずにはいられない。

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