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南充浩 オフィシャルブログ

かつてのドル箱は見る影もなく

2013年5月24日 未分類 0

 今の30代以下の方に「かつてGMSでは衣料品が稼ぎ頭・ドル箱部門だった」と言ってもあまりピンと来ないだろう。じつは筆者も量販店で衣料品を買うという発想がほとんどない。決して若ぶっているつもりはないが、量販店でこの20年間衣料品を購入したことがほとんどない。

靴下の格安品を昨年に4足買ったのと、肌着を2枚ほど買った記憶しかない。

筆者よりもう少し上の年代だとGMSの衣料品が好調だったころを覚えておられるらしく、40代後半以上の方からは「昔は量販店の衣料品部門は良かったんだけどなあ」という声を聞く。

さて、量販店の衣料品についてまとめておられるブログがある。

http://retail-study.cocolog-nifty.com/blog/2013/04/index.html#entry-76226571

イオンリテール、イトーヨーカ堂、ユニー、イズミ、平和堂、イズミヤ、以上GMS・6社の衣料品部門の動向を平成25年2月期(2013年2月期)決算をもとに見て、いくつか感じたことを以下にメモしておきます。

6社の衣料品売上構成比は、いずこも30%を切っています。なかでも、ユニー15.6%、平和堂14.3%、イズミヤ16.3%、この3社の衣料品部門の売上構成比は20%以下。一方、3社の食料品部門の売上高構成比は60%を超えており、これはもうGMSというより食品スーパーと言ってもいいような数字です。そう遠くない時期に、GMSの衣料品部門の売上構成比が10%を切るようになるかもしれません。かつて、GMSの衣料部門は「稼ぎ頭・ドル箱部門」でしたが、ここまで衰退してしまいました。「目を覆うばかりの惨状」と言ったら言い過ぎでしょうか?

とある。

興味のある方は全文をお読みいただきたいが、補足すると、イオンが20・4%、イトーヨーカドーが22・7%、イズミが25・3%となっている。
ちなみにイズミとイズミヤは別の会社である。

このような現状を見ると、量販店の衣料品復活はかなり難しいのではないかと思えてくる。

トップバリュもグッディも導入時期は華々しく報道されるが、それ以降目立った報道がない。
好調ならニュースリリースを配布しまくるであろうから、報道がないということは好調ではないということになる。

筆者の周りでも量販店で買う衣料品は肌着・靴下・パジャマ類という人が多い。
カジュアルアウターを買う人はかなり珍しいのではないだろうか。

以前だとお年寄りは量販店でカジュアルアウターを買っておられたように思うが、最近だとユニクロでの購入が多いのではないか。

郊外のユニクロを見ると、お年寄り顧客がかなり多い。
郊外ではないが、下町に位置する大阪・天王寺の「キューズモール」内のユニクロも平日・休日問わずかなりお年寄り比率が高い。

量販店各社の衣料品が復活するためにはユニクロ打倒が必要不可欠だと感じる。

しかし、現状の量販店各社の企画はユニクロの後追いに終始している。
軽量ダウンしかり、保温肌着しかりである。

強者が弱者のヒット商品を追随することは、ある意味王道であり物量で圧倒するやり方である。
しかし、弱者が強者のヒット商品に追随したところで、物量で圧倒されているだけに勝ち目がない。
逆に、強者の「モノマネ品」と見なされるのが落ちである。

残念ながら量販店各社がユニクロに追随しているうちは、衣料品復活はありえないのではないか。

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