辛い夏になりそう?
2013年5月23日 未分類 0
3月は気候と相まって各社とも好調だったが、4月には失速した。
5月もどうやら引き続き低調なようだが、先週からいきなり夏日になったので夏物衣料が動き始めているようだが、4月21日~5月20日までの期間を5月度とするライトオンとジーンズメイトは、高気温化による夏物衣料の活発化の恩恵は受けなかったようだ。
ライトオンの5月度は
既存店売上高が前年比5・0%減
既存店客数が同6・4%減
既存店客単価が同1・5%増
ジーンズメイトの5月度は
既存店売上高が前年比10・0%減
既存店客数が同5・9%減
既存店客単価が同4・3%減
だった。
気温要因を言えば、ゴールデンウイーク明けまでは例年を下回る低気温だった。
先週からはいきなり夏日になったが4月末から5月10日ごろまでは気温が低かったので夏物の動きが悪かった。
しかし、この2社の店頭を見ると、気温要因だけの苦戦ではないと感じられる。
現在のボトムスの売れ筋は、カラーパンツ、ホワイトパンツ、花柄パンツである。
メンズはカラーパンツとホワイトパンツが、レディースはこの3つすべてが動いている。
残念ながらこの2社は売れ筋の3つの陳列量がかなり少ない。
そこへ来て、ブルージーンズの例年以上の不振である。
ブルージーンズとベーシックチノパンを基本に店頭を組み立てたこの2社には厳しい状況といえるだろう。
しかし、昨年秋ごろのカジュアルパンツメーカーの展示会を巡回した感触では、各社ともにカラーパンツを強化していたし、すでに昨年秋から店頭ではホワイトパンツが動いていた。こうした動きを常日頃から見ているのであればどうしてカラーパンツとホワイトパンツ、花柄パンツをあまり拡充せずにブルージーンズとベーシックチノパンを維持するという選択をしてしまったのだろうか?
そういうわけで現在の品ぞろえのままでは6月度・7月度・8月度で商況を立てなおすのはかなり難しいだろう。
この2社が再び上昇機運に乗れるとするなら今秋以降ということになる。
2社にとっては辛い夏になりそうだ。