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南充浩 オフィシャルブログ

それほど好調でもなかった1月商況

2013年2月5日 未分類 0

 カジュアル各社の1月売上速報が発表された。
正月セールという年間でも最大規模に近いイベントがあった割には、増減率だけで見るなら低調な推移だった。

ユニクロは

既存店売上高が前年比5・5%減
既存店客数が同1・3%減
既存店客単価が同4・2%減

だった。

ポイントは

既存店売上高が前年比2・2%減
既存店客数が同0・6%減
既存店客単価が同1・7%減

マックハウスは

既存店売上高が前年比5・8%減
既存店客数が同8・7%減
既存店客単価が同3・2%増

ハニーズは

既存店売上高が前年比2・7%減
既存店客数が同5・6%減
既存店客単価が同3・0%増

だった。

ちなみにユニクロは新店を含む直営店計でも

直営店売上高が前年比3・4%減
直営店客数が同0・9%増
直営店客単価が同4・3%減

となっており、今年の正月セールは昨年ほど盛り上がらなかったといえるだろう。

これに対して、ユニクロは「土日が昨年より1日少なかったため」としているが、前年割れを続ける百貨店と同じ理由なのでまともに受け取るには値しない。

念のため、ユニクロの2012年1月の増減率を見てみる。

既存店売上高が前年比7・9%増
既存店客数が同1・5%減
既存店客単価が同9・5%増

となっており、今年1月の既存店売上高は、昨年1月より下回ったものの、それでも一昨年1月よりは上向いている。

さて、ユニクロの国内売上高はぼちぼち飽和点に達すると考えている。
別に全身ユニクロでも構わないと思っている消費者も多いだろうが、彼らとて進んで「全身ユニクロを着たい」とは思っていないはずである。

新たなユニクロの取り組みとして産経新聞紙上で、柳井正会長は

--値下げするのか

 「価格とファッションの双方でリーダーシップを追求する。(低価格ブランドの)ジーユーは両方で評価されたがユニクロは失いかけていた。ジーユーが990円で売る商品を、2990円で売っていたユニクロは1990円に下げないと難しい。原材料の調達、サプライチェーンを組み替える。中国での生産比率を下げ、(賃金の安い)東南アジアで生産を増やす」

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20130116-00000517-san-bus_all

と述べておられるわけだが、アジア諸国での販売は別として、国内市場でこれ以上ユニクロを値下げしたところで爆発的に売れ行きが伸びることはないだろう。
高すぎると言うけれども、「欠品」を異様に恐れる同社は過剰に生産しすぎているため、定価で売りきれるアイテムはほとんどない。必ず値下がりする。
ユニクロの商品を「発売と同時に絶対買いたい」と思っている人はそれほど多くなく、安く値下がりしてから買えば十分である。

それに洋服は雑貨(靴を除く)に比べて、枚数が溜まると大きな収納スペースが必要となる。
だから洋服はあまり溜め込みたくないというのが、多くの消費者の気持ちだろう。
となると、いくら安くても過剰な枚数の洋服を買うことはない。むしろ、要らない物はタダでも要らない。

2990円のユニクロ商品が1990円に下がったからといって「じゃあ、2枚買っとこう。本当はブルーしか要らなかったが安くなったから普段着るかどうかわからないオレンジも買っておくか」と考える人はほとんどいない。
1990円に下がっても目当てのブルーを1枚だけ買うだろう。

筆者個人は、国内販売において、柳井会長が掲げておられる値下げがそれほど効果を発揮するとはまったく思えない。

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