ユニクロの値下げ品を8000円分買って満足した話
2019年3月20日 お買い得品 0
1月に100歳だった母方の祖母が亡くなって、3月上旬に49日法要があった。
薄情なようだが、100歳で亡くなると、そんなに悲しくはない。年齢的に亡くなっても当然だと思っているからである。
その法要でお返しをもらったら、百貨店商品券が2万5000円分もあった。
せっかくなので使ってしまおうと思ったが、当方は百貨店で買いたいモノがない。デパ地下の食品も興味がない。
長らく百貨店内では服も買っていないし、欲しいブランドもない。
どうしようかなあと迷っていたら、大丸梅田店にユニクロが入っているのを思い出した。この商品券が店内のユニクロで使えるのかどうかを大丸梅田店に電話で問い合わせたところ「使える」という返事をもらったので、梅田に出るついでに立ち寄った。
迷っていて買っていない商品をこの際、1万円分くらい買おうと思った。
とはいえ、服は買ってしまうと保管場所に困るから手当たり次第に買うつもりもなく、それなりに着用しそうな服を買おうと思った。
どうだろうか、20分くらい売り場で迷っていて買ったのが、値下げされたトップス(主にニット、スエット)4点と靴下4点である。
合計で7925円(税込み)だった。
元々、ユニクロの商品を定価で買う気はさらさらなく、つねに値下げ品ばかりを買ってきたから、今回も同様にした。1点だけJWアンダーソンコラボの靴下390円を定価で買ってしまっている。
内容を列記すると
スエットフルジップパーカ 多分昨年秋物で1290円に値下がり
ユニクロUのプルオーバースエットパーカ 昨年秋物で1990円に値下がり
ユニクロUのコットンカシミヤニットシャツ 多分今春物ながらいきなり1990円に値下がり
スーピマコットンセーター 今春物で1290円に値下がり
である。
あと、190円に値下がりして、3足390円になった厚手ボーダー柄靴下3足
今春のJWアンダーソンコラボ靴下390円
である。
正直なところ、これだけ買って8000円未満で済むとは大満足である。
いずれの商品も素材自体は悪くないし、デザインも悪くない。
値下がりしてこの値段で買えるなら、本当にほかの高い服が売れなくても不思議ではない。
河合拓さんのブログでこんな数字が書かれている。
https://ameblo.jp/takukawai/entry-12447821502.html
色々な統計がありますが2018年の某統計によると、市場10兆の20%はユニクロで、
残りの20%はトップ9。残りの60%に2万社弱がひしめき合っているような市場
とのことで、
アパレル市場の20%をユニクロが占有し、そのほかのトップ9社が20%を占有、残り60%の市場の中に有象無象の2万社がひしめきあっているという統計は何となく体感的に事実のように感じられる。
平日の昼間の服屋なんて暇なところが多いが、ユニクロだけは平日昼間でもレジが動いている。あまつさえレジに行列ができている。もちろん単価は低いだろうが、これだけでも驚異的な占有率だといえる。
それほどにユニクロの売れ行きは他ブランドとは別格だと感じる。
で、買った物のレビューをすると、
・ユニクロUの昨秋プルパーカは、以前に買ったネイビーと色違いで、一番人気だった杢グレーが大丸梅田には残っていた。大丸梅田のユニクロは穴場で、店頭在庫検索をすると、売り切れ品が結構残っている場合が多い。
このプルパーカは安定の出来で、綿100%の今春物も値下がりしたら買おうかと思う。
・スーピマコットンセーターは、昨年春に発売されたマシンウォッシャブルのコットンセーターより、素材が良いと感じる。あと、色目は昨年春物よりも地味になっていて、昨年春にあった明るい黄色、グリーン、オレンジは姿を消していた。
・コットンカシミヤニットシャツもこれも、昨年春の襟付きカーディガンの焼き直しで、生地は昨年春物よりも薄くなっていると感じられる。
・フルジップパーカは久しぶりに買った。
もう10年近く前に杢グレーのフルジップパーカを買っているが、まさに「10年持つ服」である。(笑)
で、それと比べると、生地が少し変わった。
以前のは標準的な裏毛スエットだったが、昨秋のは厚さはあまり変わっていないが、ふんわり感が増したと感じる。あと、シワになりにくい感じを受ける。
好みの問題だが、生地は昨年秋物の方がリラックス感がある。
もっとも変わった点は、フロントのファスナーである。
以前に買った物は、ダブルジップになっていたが、昨秋のは普通のシングルジップである。この部分だけはあからさまにコストダウンを感じた。
品番にもよるが、ダブルジップの方が一般的にはシングルジップよりも価格が高い。
靴下4足はまだ未使用である。
今回買ったトップス4点は今のお値段なら破格の値下げといえ、買っておいて損はない。
それにしても先に挙げた河合拓さんのブログだが、タイトルが怪訝である。(笑)
誤解しないでください。私は必ずしもQR (Quick Response)全否定はしていませぬ
微妙に語尾が時代劇調なのはワザとだろうか?(笑)
90年代後半からワールドを筆頭としてアパレル各社はクイックレスポンス体制を構築してきた。当初は、売れ筋が素早く補充されるからさらに売れるようになる。売れるようになるとは言わないまでも、現状を維持することができやすい、と言われていた。
しかし、蓋を開けてみると、2005年をピークとして各社は売上高を落とし、採算も悪化し、2008年以降は経営危機に転落した。ワールド、イトキン、三陽商会、TSIと枚挙にいとまがない。
そうすると、現状の各社のクイックレスポンス体制は失敗だったということになる。リーマンショックやら東日本大震災やら想定外の事態が起きたことを除いても失敗だったとしか言いようがない。
その事実を認めずに、河合拓さんに抗議したところで何の意味があるのだろうか。
河合拓さんが自説を撤回すれば、現状のポンコツQR体制が上手く稼働できるようになるのだろうか。
こんな怪訝なタイトルのブログを書かれたのは、恐らく、河合さんに抗議があったのだろうと思う。しかし、各社のQRシステムがポンコツなのは、河合さんが紙面や講演で批判したからだろうか?
ちがうことは明白で、こんな暇なことを抗議している暇があったら、アパレル各社は自社の問題点を洗い出してポンコツシステムを改修すべきである。
実にくだらない。
こんなくだらない抗議をしているから、既存のアパレルはユニクロにやられっぱなしになるのだろう。
河合拓さんの著書をどうぞ~