12月商戦は「好調」ではなさそう
2012年12月26日 未分類 0
ライトオンとジーンズメイトの12月度売上速報は発表された。
ライトオンは
既存店売上高が前年比1・1%減
既存店客数が同7・5%減
既存店客単価が同6・9%増
ジーンズメイトは
既存店売上高が前年比1・1%増
既存店客数が同1・2%増
既存店客単価が同0・1%減
だった。
今秋冬の商況を業界全体で見ると、9月・10月絶不調、11月好調というところである。
11月は好調だったものの、セールが始まった12月はそれほどでもないという声を耳にする。
今回のライトオンとジーンズメイトの商況はその声を反映しているのではないかと感じる。
「好調だった」と報じている媒体もあるが、どう見ても「好調」ではない。
ほぼ前年並みなので「堅調」というべきだろう。
ジーンズメイトは長年続いてきた苦戦状態がようやく底を打ったのではないかと考えられる。
ところで、今回はライトオンの客数減の多さが気にかかる。
何度も書いているが発表されている「客数」は「入店客数」ではなく「買い上げ客数」であるので、客数が減るということは買い上げ客数が減っているということになる。
今回はその分、客単価が増えているので、複数の商品を購入する人が増えたのか、昨年よりセール商品の値引き率を高止まりさせたかのどちらかだろう。
買い上げ客数減少ということは、それだけ「消費者が欲しい」と思える物が無いということなので、小売業では要注意である。
客単価減少よりも客数減少の方が小売店にとっては深刻な問題である。
さて、あと1週間後には冬セールが大々的に始まるのだが、今回のセールは盛り上がるのだろうか?