一部テナントではすでにセールが始まっている
2012年10月23日 未分類 0
展示会をいくつか回っていると、「8月は低調、9月は壊滅的、10月も最悪」という声をよく聞く。
10月20日現在まで苦戦している店頭が多いようだ。
昨日、思い立って「あべのキューズモール」に出かけた。先の言葉を証明するかのように、ほとんどのテナントが秋物セールを行っていた。割引率は20~50%オフだ。
8月から動いていない秋物を少しでも消化させようということだろう。
ライトオンとジーンズメイトの10月度売上速報が発表された。
ライトオンは
既存店売上高が前年比3・6%減
既存店客数が同5・9%減
既存店客単価が同2・4%増
また新店を含む全店では
売上高が前年比5・1%減
客数が同7・5%減
客単価が同2・7%増
となっており、全店の方が苦戦したといえる。
同様に、
ジーンズメイトは
既存店売上高が前年比6・0%減
既存店客数が同2・6%減
既存店客単価が同3・5%減
新店を含む全店では
売上高が前年比11・3%減
客数が同9・2%減
客単価が同1・2%減
と、こちらも全店ベースの落ち込みの方が大きい。
9月も10月も厳しいという世間の評判を反映させた結果だといえるだろう。
7月、8月と底打ち感が出ていたジーンズメイトも再び息切れした感じだ。
今夏にセールを後倒しし、三越伊勢丹とルミネは来年1月のセールも後倒ししようとしているが、一方で郊外型テナントとはいえ、すでに10月からセールを開始している状態にある。
おそらく、このまま11月もセールが続き、12月に入ると同時に「プレセール」に突入してしまうだろう。
現段階で見ると、三越伊勢丹とルミネの「セール後倒し」構想は絵に描いた餅になりかかっている。