価値を伝えるとは?
2012年10月18日 未分類 0
ずっと心がけてはいるが、まだ明確に人さまに説明できないでいる考え方がある。
多分自分自身でも明確に理解できていないのかもしれない。
販促コンサルタントの藤村正宏さんが常々主張しておられることだ。
http://ameblo.jp/ex-ma11091520sukotto/
売れないとその原因を
『価格が高い』からだと考える。
そうすると
『安くしよう』と思っちゃう。
でも売れない原因は
『価値を伝えていない』からだと考える。
そうすると
『価値の伝え方を工夫しよう』と思うんです。
これでずいぶん『ちがい』が出てくる。
これである。
アパレル衣料品業界は、拡販するために価格を下げることがよくある。
というか、ほぼそれしか手法がないように見える。
ユニクロが1億枚以上ヒートテックを売るために、今秋冬物から定価を下げた。
一例を挙げると1500円の物が1290円になっている。
量販店の西友が飽和状態のダウンジャケットをさらに販売するために、2000円下げて3990円で販売する。
3990円の西友ダウンジャケットと、5990円のユニクロのウルトラライトダウンとどちらが売れるかといえば、ユニクロのウルトラライトダウンだろう。
2000円下げて、ロゴマークをパクったことは決して「価値」ではない。
おそらく、西友のダウンジャケットは年を越えると半額くらいで投げ売りされるのではないだろうか。
一方、価値を伝えようとするアパレルやブランドもあるが、
残念ながら「スペック」を伝えることに終始する印象が強い。
ジーンズブランドはとくにそうで、ドコソコ産の綿花を紡績して、●回撚った綿糸を、●●織機で織り上げた○○オンスのデニムです。リベットの素材は○○、ジッパーは×社製。
といった具合で、あとは組織の組成が「○○繊維%」を配合して云々となる。
これはすべて「スペック」の説明である。
じゃあ、どういう具合にすれば良いのかというところになると、冒頭にも述べたように明確に説明できずにいる。
藤村さんのブログはいつも基礎的な考え方を示唆するにとどまっている。
だけどもその方が個々の事象について、自分に合わせてアレンジできるのでその方が良いのだと思う。
昔読んだ本に書かかれていて、うろ覚えなのだが、
「孫子」は基礎的な考え方が書かれているから、時代を越えて普遍性がある。
「呉子」は個々の事象まで具体的に説明されすぎていて、時代が変わると応用しづらい。
というような内容があった。
ご存知のように古代中国の兵法書「孫子」は時代を越えて今でも世界中で読み継がれている。
少しあとの時代に書かれた兵法書「呉子」は有名だけれども、「孫子」ほど普及していない。
そういうことなのだろう。
明確には説明できないけれども、「常に心がける」のとそうでないのとでは、ゆくゆくは大きな差になるのではないだろうか。
というわけで、今日は投げっぱなしで終わりにしたい。(*・ω・)ノ