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南充浩 オフィシャルブログ

展示会場でのデジャビュ

2012年9月27日 未分類 0

 先日、某小規模アパレルの展示会にお邪魔した。
このアパレルの卸売り先は小型専門店が多い。
展示会を拝見した感想だが、迷走している小型専門店が多いと感じる。

展示会で多いのが「どの商品が売れ筋?」と尋ねる風景。
売れ筋情報を収集することは非常に重要である。
問題は次の言葉。「売れ筋の1位から5位まで仕入れるわ」。
で、この専門店は他のアパレルでも「売れ筋のみ」を仕入れる。
その結果、店はアパレル数社の「売れ筋の集合体」となる。

さて、この手の店が売れていると聞いたためしがない。
先ほどのアパレルに聞くと、「各社の売れ筋上位だけを集めている店はたいてい売れ行きが悪い」との答え。

生地の展示会にお邪魔することも多い。

いろいろなアパレルが商談をしている。
今度はアパレルが生地を仕入れる側である。
「どの生地が売れ筋?」
あれあれ?どこかで見たような光景が・・・・・・・・・(・∀・)

売れ筋情報を収集することは非常に重要である。
問題は次の言葉。「売れ筋の1位から5位まで仕入れるよ」。
デジャビュ・・・・・・(つд⊂)ゴシゴシ

以下リフレイン。

まるっきり同じことが繰り返されている。
念のために付け加える。きちんとコンセプトを持って、自社のブランドを考慮して、しっかり商品計画を立てる専門店やアパレルも少なからず存在する。
けれども、先ほどのような企業もかなりの割合で存在する。

最近では、展示会で「売れ筋上位ランキング商品」をPOPにして貼り出す企業もある。
以前にもご紹介した丸安毛糸なんかはそうだ。
以前に掲載した写真を再掲載する。

IMG_0319

(丸安毛糸の売れ筋ランキングPOP)

このPOPの効果は絶大で、売れ筋上位に受注は集中するそうである。

先ほどの「売れ筋集合体」を企画するような企業はとくに、物を自分で判断せずに、売れ筋情報に判断基準を委ねているということになる。

ここで「売れ筋上位ランキング」POPの活用法を提案したい。

いっそのことランキング内にこっそりと自社が売りたい商品も忍ばせておいてはどうか。

「売れ筋集合体」を志向するような先は、結局「売れ筋」という安心材料が欲しいだけだろうし、各社の売れ筋ばかりを集めたところで売れない。

ハリウッド映画の大半が「全米ナンバーワンヒット」を称するようなもので、生地や素材メーカー、アパレルメーカーだってこの程度のプロモーションの術策を使っても良いのではないか。

まあ、しかし、「売れ筋集合体」を志向する小売り店やアパレルの多いこと。

売れ筋のみを集めるということは、他社と同じ物だけを扱っているということになってしまう。
そこで同質化が起きる。
同質化すると必ず価格競争が起きる。同じ物なら安いに越したことはない。
350ミリリットルで100円のコカコーラと、350ミリリットルで120円のコカコーラがあればどちらで買うかは明白である。わざわざ120円のコカコーラを買う人はよほどの物好きであろう。

そんなわけで、展示会場での「売れ筋ランキング」POPはかなり有効に活用できますヨ。

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