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南充浩 オフィシャルブログ

アメリカ村復活のきっかけになるかな??

2012年9月26日 未分類 0

 先日、東京から出張してきたデザイナーにアメリカ村で会った。
彼らの感想が面白かった。
「ダボダボのBボーイスタイルの人がたくさんいてびっくりした。あんなかっこうの人は東京ではほとんど見かけなくなりましたよ(笑)」。

ここでいうBボーイスタイルとはヒップホップ系のファッションを指しており、10年ほど前までは、ダボダボのパンツにダボダボのTシャツを着用するというのが定番だった。
しかし、トレンドがタイトシルエットに移るにつれて、そういう人たちは徐々に姿を消して行った。
今もヒップホップテイストを好む人はいるようだが、その昔に比べるとずいぶんとジャストサイズの服を着用するようになっている。

こういう背景があり、先ほどの感想につながる。
東京都心ではヒップホップ系ファッションの人自体が少なくなり、ごくまれに見かけたとしてもジャストサイズの服を着用していることが多い。

しかし、アメリカ村には希少種の往年のヒップホップスタイルの人が多数存在しており、東京から来た彼らの目を惹いたというわけである。

BlogPaint

(希少種のヒップホップスタイル)

昔は大阪のファッションの中心といわれたアメリカ村だが、今はそうではない。
何しろ全国的に絶滅したと思われている希少種が多数生き残っているほど、トレンドとは無縁の地域だ。

今は安物を叩き売るような店ばかりだし、まともなブランドはほとんど退店してしまった。
以前なら「タケオキクチ」「ボイコット」「無印良品」「ビームス」「ユナイテッドアローズ」「シップス」「アーバンリサーチ」「ディーゼル」というような錚々たるブランドがアメリカ村内に店舗を構えていたが、今では「アルマーニエクスチェンジ」「ラブレス」「アディダス」「アメリカンアパレル」「アグ」くらいだろうか。

その彼らだっていつまで店を構えているかはわからない。

で、ここからが本題なのだが、9月22日、デンマークの雑貨ショップ「タイガー」が1ヶ月強の休業から再オープンした。
この辺りのくだりは、日経トレンディの記事が詳しいのでそちらに譲りたい。

http://trendy.nikkeibp.co.jp/article/column/20120921/1043725/

「タイガー」というブランドは、アメリカ村内にオープンしたショップとしては、久しぶりの大ヒットブランドだと思う。
先年、ムートンブーツブランド「アグ」がオープンしたが、タイガーほどの大騒動にはならなかった。
タイガーの店舗運営は、日経トレンディの記事内でも指摘されているように商品供給に危うさが付きまとっている。しかし、アメリカ村でこれほどの成果を挙げたブランドは本当に久しぶりである。

オープン当日に行列ができるのは当たり前。
行列ができたからといって、その後も売れ行きが好調とは限らない。
そんな事例はここ数年掃いて捨てるほどある。そのうちにひっそりと閉店している。

だからオープン当日の「○○人が行列を作った」という記事は別に興味が無い。
タイガーは商品供給や、店内オペレーションのまずさがあったとはいえ、その後も行列が出来続けた。
そういう意味ではこの注目度は本物だろう。それがいつまで続くかはわからないけれども。

もしタイガーがこのまま成功すれば、アメリカ村にもう一度、ブランドショップがある程度戻ってくるのではないかと期待をしてしまう。

タイガーを起爆剤としてアメリカ村が再構成されることはありえるのだろうか。
注意深く眺めてみたい。

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