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南充浩 オフィシャルブログ

グローバルワークに播州織シャツが

2012年9月7日 未分類 0

 先日、グローバルワークに立ち寄ったら「播州織」と書かれた大型のPOPがあって驚いた。
念のために付け加えると、「播州織」と書かれただけでなく、一応、播州織とは何ぞやという説明も書かれてあったから本格的だ。

今秋のメンズカジュアルシャツに播州織を使用したグループがある。

播州織とは兵庫県西脇市辺りで織られる先染め織物を指し、ここは先染めの綿薄地織物の一大産地である。
メンズのシャツ用生地として利用されることが多いが、近年はさまざまな工夫を凝らした結果、シャツ地以外の用途にも用いられる案件も出てきた。

ちなみにグローバルワークの播州織シャツの価格は4700~5700円である。

しかし、グローバルワークという低価格ファミリーカジュアルブランドは日本製素材をアピールするようなブランドだっただろうか?
なぜ、いきなり「播州織」を使用し始めたのだろうか?
かなり唐突な印象を受ける。
今まで日本製素材なんかこれっぽっちも興味が無かったブランドである。

しかも今期のイメージキャラクターにはタレントの山口智充氏を起用している。
正直あまり、日本製素材の播州織にマッチしているキャラクターとは思えない。

けれども西脇産地にとっては、またとないアピールのチャンスである。
たしかにグローバルワークというブランドは、低価格ファミリー向けSPAカジュアルであるからそれほどブランドステイタスは高くない。
高くはないが規模は大きい。また、大衆向けブランドであるからこそ、広く大衆に「播州織」を知ってもらう機会にもなる。

ただ、日々交流している西脇産地の人々からはあまり反応がない。
このためグローバルワークを運営するポイントが勝手に「播州織」を販促の目玉にしたと推測される。

でもこの機会に乗らないのはもったいないと思う。
タダ乗りすれば良いのである。
VIVA!乗り逃げv( ̄∇ ̄)v

西脇産地の組合あたりが、積極的にグローバルワークで使用されていることを大々的に触れまわれば良い。

おそらく、PRの上手い産地組合や産地企業なら便乗しまくるはずである。
そういう良い意味での「悪乗り」がない。

一部の産地企業を除いて、西脇産地に限らずどこの産地もこの手のアピールが上手くない。

せっかく、グローバルワークが毎日店頭で無料(産地のみなさんが大好きな無料)で「播州織」をPRしてくれているのである。
播州織の産地自身がこれを利用しない手はない。

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