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南充浩 オフィシャルブログ

セカンドバッグは復活するか?

2012年8月10日 未分類 0

 世間は明日からお盆休みに入る。

もう2カ月ほど前になるが、あるカジュアルの展示会で「最近、一部の若者がセカンドバッグを抱えているよ」と伺った。クラッチバッグとも呼ぶ場合がある。
セカンドバッグは25年前のバブル期に大流行し、現在ではバブルの余韻に浸っている50歳オーバーのオジサマ方が使っておられる。

そのオジサマ方のファッションは、全般的にバブル期を彷彿とさせるケースが多い。
で、どうしても「セカンドバッグ」と聞くとバブルのオジサマか、「ミナミの帝王」を思い出さずにはいられない。

メンズファッション雑誌の「ファインボーイズ」9月号をパラパラと眺めていたら、発見してしまった。
セカンドバッグを抱えた若者のスタイリングを。

IMG_0659

うーん。これってカッコイイのだろうか。
まったく理解できない。
ノースリーブに半ズボンという組み合わせも良く分からない。

だいたいにしてファッション雑誌や街頭のスナップ写真で登場する人は、凝りすぎていて、常人には理解できないコーディネイトになり果てている場合が多い。

このクラッチバッグの人を採点しているスタイリスト氏は、マントみたいにシャツをひっかけているものの、それ以外はタンクトップに半ズボン、ビーチサンダルでさながら「裸の大将」か風呂上がりのオヤジである。
正直、このコーディネイトの良さが分からない。

そういえば、先日、「メンズジョーカー」8月号で、デニムの膝丈ズボンに、長袖のデニムシャツを羽織ったコーディネイトが掲載されていた。
どちらのデニムも洗い加工が施されており、スカイブルーに色落ちしている。
第一印象は「スギちゃん」だ。写真の横にフキダシで「ワイルドだぜぇ~」と書きこみたくなる。

さて、このセカンドバッグ(クラッチバッグ)だが、このままファッションアイテムとしての市民権を再び得るのだろうか?今回のコーディネイトへのアドバイスとして「パソコンケースと重ね持ちせよ」というものがあったのだが、「?」である。二つも小脇に抱えるのがカッコイイのだろうか?
もうそれならいっそのことA4サイズの茶封筒でも抱えていればどうか。

日本のファッション好きは、コーディネイトに凝るあまり奇抜になりすぎるきらいがある。
日本のファッションが海外から一定の評価を受けるのはこうした「セオリー外し」の部分が貢献しているのだろう。
その部分は理解できるのだが、やはり凝り過ぎていて一般人からは奇異に見えて仕方がない。

ファッション雑誌のコーディネイトや街頭スナップは「これはないわ~」と突っ込みながら眺めるのが最適ではないだろうか。

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