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南充浩 オフィシャルブログ

ファッションは「決めつけ」力が重要?

2012年8月13日 未分類 0

 世間はお盆休みである。
ちょっと脱力モードで。

金曜日にファッション雑誌「ファインボーイズ」に掲載されていたコーディネイトについてブログに掲載した。
あのページはスタイリスト2人と、女子大生が男子大学生のファッションについて各々採点するという企画だった。
そのコーナーにはほかにもいろいろなコーディネイトで大学生が登場している。
じっくりと読んでみると面白い。3人の採点がまるで違うのである。
女子大生の採点基準が異なるのは素人だから当然だとしても、プロであるはずのスタイリスト2人の採点も意見もまるで異なる。

例えば、くすんだゴールドのトートバッグを持っている大学生に対して一人のスタイリストは「3点」であるのに、もう一人は「7点」を付けている。
しかも意見も異なる。3点のスタイリストは「バッグが浮いている」に対して、7点のスタイリストは「モノトーンコーディネイトにはまっている」と評している。

素人からすると「どっちの意見に従ったらええねん?」と判断できかねる状況である。

一事が万事この調子である。

要するに「好きな方を信じろ」である。

この企画を読んでいると、改めて「ファッションの良しあしを決めるのは主観」であることを痛感する。

採点しているスタイリスト2人の服装だって、一般人から見たら相当におかしい。直截的に言えば「変」だ。
一人は半ズボンスーツで、鉄人28号の金田正太郎くんみたいだし、
もう一人は、ランニングに短パン、ビーチサンダルで「裸の大将」みたいだ。

だからこそファッションは「センス」が必要と言われるのだろうけど、この「センス」なるものが今一つ理解できないでいる。
逆に「センス」という言葉でごまかしている側面もある。

あまりに理解できないので「『扇子』なら知っているけど」とオヤジギャグの一つも飛ばしたくなる。

それだけに、アイテムやコーディネイトの良しあしを「決めつける」のには、特異な個人の力が重視されるのだろう。デザイナーしかりプロデューサーしかり、ディレクターしかりスタイリストしかりである。
その特異な個人のファン(信者)をどれだけ獲得できるかが、ブランドやショップの売上高に反映されるともいえる。

「裸の大将」みたいなコーディネイトをしようが、金田正太郎くんみたいなコーディネイトをしようが「これが今、カッコイイんです」と言い切ってくれる教祖(のようなもの)が必要となる。

人間と言うのは不思議なもので、多くの人が「カッコイイ」といえば、最初は「そんなことはない」と思っていてもしばらく経つと「あれもイイかも~?」となる。
故事成語で「三人虎を成す」というものがある。
「一人や二人が『虎が出た』と言っても信じないが、三人が言えば周りは信じる」という意味である。

そういう意味ではファッションも同じで「裸の大将」ルックを数百人が「イイですね」と言えば、相当数の人がそれを評価するようになる。

結局、集団洗脳と変わらない。

そんなことをつらつらと考えてみた。

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