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南充浩 オフィシャルブログ

ブラックのチノパンは定番ではなくなっていた

2010年12月7日 未分類 0

 ジーンズ類のOEMを手掛ける友人によると、今年は春からデニムの注文がさっぱりなく、チノパン関係が圧倒的に多いという。この傾向は12月に入っても続いている。そんな中で、彼が言うには「チノは、濃い目の黄土色みたいな感じのが人気で、カーキ、ネイビーと続く。定番だったブラックはほとんどない」という。
コーデュロイも同じ傾向で、ブラウン、モカ、ベージュ、ネイビー、グレーあたりが中心で、定番だったブラックの注文は少ないらしい。

そんな情報を仕入れて、心斎橋でGAPとユニクロの店頭をリサーチしてみた。
GAPのコーデュロイパンツはグレー、ネイビー、茶系に絞り込まれており、ブラックは見当たらない。さすがGAP。
チノ・カーゴパンツはカーキやオリーブグリーン、グレーが中心。

続いてユニクロ。しっかりとブラックの2990円ビンテージチノパンがある。色に関して極端に苦手なユニクロらしいチョイス。このビンテージチノパンは以前、3990円で販売されていたのだが、今年春くらいから2990円に値下がりしたという不思議な商品。
素材はムラ糸の厚手生地を使っていてなかなか良い。カーキベージュ系の方は買いである。

品質(生地、縫製)においては、GAP<ユニクロであるが、
色使い、柄使いにおいてはGAP>ユニクロである。
そしてユニクロは色柄に関しては致命的に弱い。
ポイントの「レイジブルー」も少し変ったトーンの色を使用することが多いが、ユニクロよりはずいぶんとマシである。

これほど世界的ブランドとなりながら、なぜユニクロの色柄は一向に改善される気配がないのか首を傾げるばかりである。
担当者が悪いのか、その上の責任者が悪いのか、はたまた両方が悪いのか。

定番と思っていた黒のチノパンが、定番ではなくなっていたというのと同じような話としてレディースのブーツカットジーンズがある。
今、ブーツカットジーンズを穿いているのはオバチャンばかりである。トレンドはスキニーだったりサルエルだったり、ダボっとしたボーイフレンドシルエットだったりする。

うちには一人だけ妻がいるのだけれども、40歳前後の彼女はブーツカットジーンズを穿き続けていた。先日「ブーツカットジーンズ穿いてるのはオバチャンだけやで」と伝えると、ひどく驚いていた。
自分としては、当然彼女も知っている情報だと思っていたから。
たしかに周りの学校の保護者関係のお母さん方も圧倒的にブーツカットが多い。

そういう状況下で、来年春からはフレア系のジーンズがトレンドに浮上すると言われている。大きなブームになるかどうかはわからないがジョンブルなどが提案を開始している。
オバチャンたちには朗報だ。トレンドが知らない間に去って、知らない間にまた戻ってきた。

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