MENU

南充浩 オフィシャルブログ

カラーパンツは消費を促進できるか?

2012年3月2日 未分類 0

 先日、ユニクロが「カラースキニーフィットアンクルジーンズ」(名前長っ!!)の発表を行った。
まあ、この名称には賛否両論あるようで、個人的には諸手を挙げて賛成とは言いにくいという感想を持っている。

それはさておき。

今回の商品は8色展開のカラージーンズである。
ライトグレー、ベージュなどのベーシックカラーのほか、オレンジ、赤(濃いコーラルピンクと言った方が適している)、ライトブルーなどの明るいカラーが差し込まれている。

カラーパンツ 018

昨年秋以降の展示会を廻っている限りにおいては
今春、レディースでは明るいカラーのパンツが注目を集めていた。
そういえば、友人のジーンズOEM業者も「2月投入用商品は、少しくすんだ色彩のパステルカラーのパンツばかり作っている」と話していた。

GAPの店頭を見てもカラーパンツが前面に打ち出されている。
こちらは濃いショッキングピンクとかターコイズブルーなどが象徴的カラーとして捉えられているようで、ユニクロよりも彩度が高い。これが欧米ブランドと日本ブランドの違いだろうか。

カラーパンツ 020

ジョンブルはメンズで少しくすんだ赤やオレンジのパンツを春夏物として展示会で提案していた。

この明るい色合いのカラーパンツというのは、何年おきかに注目が集まるようで、
前回は2009年の春だったと記憶している。
その当時はユニクロが藤原紀香さんを起用してキャンペーンを行った。

その前だと99年ごろだろうか。

さて、このカラーパンツというアイテムだが、
多色展開しなくてはならないものの、売れる色は限定されている。
99年ごろのカラーパンツブームだと「赤」一辺倒だった。それも「深紅」と形容した方が良さそうな赤である。
2009年の春は、業界が思ったほど全般的に売れなかったようだ。
とくにパープル系のパンツはユニクロでもかなり長期間店頭在庫として割引販売されていた。

今回はどんな色が売れるのだろうか。
ファッションセンスのない筆者には予想だにできない。
ただ、某小規模ヤングレディースアパレルの社長によると
「春先はコーラルピンク(紅サンゴみたいなピンク)とミントグリーンではないか」という。
そして「夏は色が濃くなってオレンジとターコイズブルーではないか」と予測しているという。

今回のカラーパンツもおそらく、売れる色と売れない色の落差が激しいだろう。
明るい色のトップスを着用することは老若男女を問わずに慣れているだろうが、明るい色のボトムスを着用することに慣れている方はそう多くない。
黒、グレー、ベージュ、紺(ジーンズも紺の範疇に入ると考えている)、カーキグリーンあたりのボトムスに明るいトップスを合わせる着こなしの方が無難である。

そう考えると、カラーパンツがどこまで売れるのかは予測が難しい。
しかし、新しいアイテムに注目が集まりつつあるのは3年ぶりである。
当然、多くの人が買い足すことになり消費が促される可能性が高い。

今春は久しぶりに店頭が少しは活発になりそうな気配がある。

この記事をSNSでシェア

Message

CAPTCHA


南充浩 オフィシャルブログ

南充浩 オフィシャルブログ