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南充浩 オフィシャルブログ

毎年2月は寒いじゃないか

2012年3月5日 未分類 0

 各社の2月度売上速報が発表された。

ユニクロは
既存店売上高が前年比1・2%増
既存店客数が同2・2%減
既存店客単価が同3・5%増

マックハウスは
既存店売上高が前年比0・9%減
既存店客数が同3・3%減
既存店客単価が同2・4%増

ポイントは
既存店売上高が前年比11・4%減
既存店客数が同11・4%減
既存店客単価が増減なし

ハニーズは
既存店売上高が前年比7・1%減
既存店客数が同9・6%減
既存店客単価が同1・6%増

だった。

2月と8月は消費が低迷する「ニッパチ」と言われているので、
各社とも大きな伸びはない。
ユニクロの前年微増、マックハウスの前年並みというのはなかなか健闘した実績ではないだろうか。
反対にポイントの既存店実績の悪さが目立つ。
ポイント全社で見ると、新店オープンが続いているため増収しているが、既存店ベースで前年を上回った月次は、2011年3月~2012年2月の間でわずか二か月しかない。
既存店ベースでは明らかに勢いがない。

また各社ともコメントで「2月は低気温で春物の動きが鈍かった」と述べている。
事実、例年にもまして今年の2月の寒さは厳しかった。

しかーし、ちょっとお待ちなさい。

2月は毎年寒いじゃないか。
2月は毎年寒いじゃないか。
(大事なことなので2回言いました)

「今年は例年よりも寒さが厳しかった」というが、毎年2月は寒さが厳しい。
ここ10年で暖かかった2月は数えるほどしか記憶にない。
反対に東京も大阪も2月には必ず積雪があり、1月の積雪というのはかなり珍しい。

素朴な疑問なのだが、「毎年の2月=寒い」という事実がありながら、
「寒さが厳しく春物が動きませんでした」という構図はおかしくないだろうか?

もちろん、商品のサイクルから言えば
1月末でセールが終わり、2月に春物を立ち上げるということはよく知っている。
さらに春夏物の商戦は5月のゴールデンウイークまでで終了することも知っている。
5月もゴールデンウイーク開けからは消化試合ムードが高まる。

これまでだと7月1日からセールが始まるため、
6月は「セール待ち」の消費者が増えて商品が動かなくなる。
昨年は6月半ばからセールが始まり、今後これが常態化すると推測している。

そして8月はセールの敗戦処理が続き、9月に秋物が立ち上がるも残暑が高気温で動かない。

これが毎年のサイクルである。

「2月は寒い」ことが分かりきっているなら、どうして上記のサイクルを変えられないのかと不思議でならない。

もちろん、実商売に携わっていない者が無茶を言っていることは承知している。
しかし、毎年の2月が寒くて「春物が動かない」のであれば、春物の立ち上げを遅くするか、冬物を長く引っ張るかすれば良いのではないかと思う。春物を立ち上げつつ、冬物を店内に一定数量残すという手法もある。
理論的に考えればそうなる。

生産地の移転だとか、グローバル市場を狙うだとか、アジアのゴールドラッシュに対応するだとか、様々な現状打開策がアパレルから述べられているが、商品の展開サイクルを変える方が先ではないかと思える。
一番簡単に変えられることを放置しながら、海外市場に活路を見出そうとするのは順序が違うのではないか。

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