ジーンズは今後編物が主体になる?
2012年2月24日 未分類 1
ぼちぼちと展示会を廻っているが、ブルージーンズは相も変わらず苦戦中である。
レディースは言わずもがなだが、メンズも大部分は低調だ。
じゃあ、何が売れているのかというと、レディースはレギンス、ショートパンツ、スカート、ワンピースあたり。
メンズだとチノパン、カーゴパンツ、オリーブグリーンやマスタード色のタイトフィットカラーパンツなどであり、昨年春夏や一昨年春夏とあまり変わり映えしない。
ジーンズブランドだと、レディースはレギンスとジーンズの中間形態である「デギンス」と呼ばれる商品がいまだに好調だという。
見た目はスキニージーンズっぽいが、実際は厚手のレギンスのような生地である。
いわゆる編物である。
(ガスジーンズのレディース向けデギンス)
で、ここから思考が飛躍するのだが、
先日、エドウインがジャージ素材のジーンズを発表した。
昨年秋口にはディーゼルも同じジャンルの商品を発売している。
これらはインディゴ色の糸で編んだジャージパンツに洗い加工を施して、従来のジーンズに見える商品である。
織物よりも編物の方がストレッチ性があり、動きやすいし肌触りも良い。
従来型のブルージーンズが不調なのは、凹凸感のあるザラザラとした生地の触感だとか、ストレッチ性が低く固いデニム生地の履き心地だとかが若い層に敬遠されているのではないかとも感じる。
だからこそ、レディースは「デギンス」が売れ、エドウインやディーゼルからはデニム風のジャージパンツが発売されるのだろう。
某インポート業者によると、ディーゼルのデニムジャージは好調らしく「いくら在庫があってもどんどん売れて行く」という状態らしい。
(エドウインのジャージデニム)
人間は、一旦、「楽さ(たのしさではなく、ラクさ)」を覚えると、そこに安住してしまう。
デギンスも含めてジャージ素材のデニムがどんどん発売されれば、ますます従来型の織物のジーンズは売れなくなるのではないだろうか。
将来、いつの間にやら、織物のジーンズは絶滅してしまいデニム風ジャージだけが生き残っているというようなことになるかもしれない。
織物のデニムを使った「ブルージーンズ」というアイテムに転換期が訪れた気がしないでもない。
というのは考えすぎだろうか。
>将来、いつの間にやら、織物のジーンズは絶滅してしまいデニム風ジャージだけが生き残っているというようなことになるかもしれない。
シェアは変わるだろうけど絶滅はないでしょう!
私なんかあの凹凸感のあるザラザラとした生地の触感が
「うん、ジーパン履いてる!」という感じがあっていいんですけどね。