ユニクロの底堅さが光る1月売上速報
2012年2月9日 未分類 0
少し遅れたが、恒例の1月売上速報をまとめたい。
ユニクロは
既存店売上高が前年比7・9%増
既存店客数が同1・5%減
既存店客単価が同9・5%増
ポイントは
既存店売上高が前年比5・4%減
既存店客数が同8・7%減
既存店客単価が同3・6%増
マックハウスは
既存店売上高が前年比2・3%減
既存店客数が同7・2%減
既存店客単価が同5・3%増
ハニーズは
既存店売上高が前年比5・4%増
既存店客数が同3・7%増
既存店客単価が同1・6%増
だった。
数字だけを見ると、ユニクロの底堅さがわかる。
反対にこれまで前年増加基調だったマックハウスは1月のセールではやや苦戦したと見受けられる。
ポイントも既存店ベースでは引き続きあまり勢いがない。
ハニーズは前年の不振があるとはいえ、回復基調が続いている。
1月はバーゲンセールの時期である。
ここからは推測なのだが、セール時の見切りの思い切りの良さは、この4社の中ではユニクロがピカ一である。
各アイテムの平均原価率は38%前後と言われているが、売り切ると決めたタイミングでほぼ原価スレスレまで値下げして売り切る。
例えばメンズのファインメリノセーターは定価2990円だが、原価はだいたい1200円弱であろう。
それをユニクロは1490円に値下げし、期間限定値下げ販売を繰り返すことでほぼ消化している。
他のアイテムも同じで、こういう思い切りの良さがユニクロにはある。
一方、マックハウスは、名だたるブランドショップが一斉値下げする状況下では、やや厳しいのかもしれない。
改革途中であるとはいえ、消費者にブランドとしてのステイタスが浸透していないのではないかと感じる。
ユニクロとは反対に、なかなか思い切った値下げをしないのがポイントである。
また無印良品であると感じる。
店頭を観察した結果ジワジワと2割下げ、3割下げ、5割下げと段階的に下げて行くと感じるのだが、他社が大きく値下げしている時点でもその動きには連動しないので、割高感を感じてしまう。
これはユニクロ式が良いのか、ポイント・無印良品式が良いのかは経営判断なのだろうが、夏冬のセール時には不利であるような気がする。