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南充浩 オフィシャルブログ

来春夏、麻素材商品は売れるのか?

2011年11月11日 未分類 0

 アパレルの展示会というものがいつの間にか季節がバラバラになってしまった。
現在、2012年春夏物の展示会を行っている企業もあれば、2011最終冬物の展示会を行っている企業もある。
売り先やブランドのターゲット層によって徐々に商品提案サイクルが変わっていったということだろう。

個人的にすごく気になっているのが、カジュアルブランドの来春夏物での麻素材提案である。
麻100%商品や麻綿混素材商品が例年よりも多くあると感じる。

例えばジョンブル、ケレン、ドミンゴの「ブロカント」といったナチュラルテイストのカジュアルブランドでは非常に麻素材・麻混素材の使用比率が高い。
一方、30代以上向けの女性ブランドでは麻素材の使用に懐疑的だ。

麻レーヨン混のセットアップ

(ジョンブルの麻レーヨン混素材のセットアップ)

もともと欧州では、麻素材は春夏の定番素材として使用されてきた。春夏だけではなく、秋冬にも使われてきた。
そこから、日本でも何十年も前から毎年春夏向けに麻素材のアイテムが提案されてきたが、思ったほど売れないという状態がこれまで続いてきた。

だから、14年という少ない取材経験でも、春夏商品展示会では麻素材が提案されていたものの、結局あまり売れずに終わったと聞くことも多かった。

その理由として、「ミセス層はシワになりやすく目立ちやすい麻素材を嫌う」傾向が強いのだという。
先に挙げたナチュラルテイストのブランドならそのシワも「味」ということになるのだろうが、スーツやフォーマルな提案をしているブランドでは、シワは「味」とは認められない。多くの場合「だらしない」という印象になる。
これはメンズでも同じことが言える。

そのため、業務経歴が長い人ほど麻素材には「どれほど売れるのか?」と今でも懐疑的に見ている。

さて、個人的に予想すると、来年春夏にはカジュアルブランドで麻素材・麻混素材商品は売れるのではないかと思う。(はずれたらごめんなさい、と先に謝っておく)

その理由は、今年春夏にユニクロや無印良品で、麻素材商品がかなり多く店頭に並んでいたからである。
毎年、ユニクロは「プレミアムリネン」と称して麻素材のシャツやジャケットを投入するが、今年は例年よりもその投入量が多かったと感じている。あくまでも個人的体感だが。
これら大衆向けブランドが、毎年、麻素材を見せることで、徐々にではあるが麻素材への抵抗感がなくなってきている消費者も多いのではないかと推測している。

さらに、この両ブランドには年配客も多い。
毎年、麻素材商品を見せ続けられてきたおかげで、最も麻素材を毛嫌いしていた年配層の意識も幾分か変わってきているのではないだろうか。これもあくまでも推測であるが。

これが長く続くと、日本でも欧州のように春夏には麻素材が広まるかもしれない。

来春夏の過剰ともいえる麻素材アイテムの投入が、どれほど動くのかによって、今後の流れがわかるのではないかと考えている。
もし、動くのであれば、再来年春夏にはさらに拡大する可能性がある。

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