今秋冬はトレンド不在
2011年10月7日 未分類 0
今日は、最近の衣料品店を見た感想を書いてみたい。
お買い物をするときの消費者目線で、カジュアルチェーン店のメンズアイテムを見ると、あまり買いたい物がない。
とくに今秋物はほとんど消費意欲を刺激されない。
その理由は次の2点に集約されのではないか。
1、今年特有のトレンドアイテムが存在しない
2、昨年秋冬商品の焼き直しばかりで、今年改めて買う必要がない
と感じる。
昨日のユニクロの店頭の感想にもつながるのだが、GAPやライトオン、無印良品あたりでも「昨年の店頭となんら変わり映えしない」という印象を持つ。
例えば、GAPだが、メンズの店頭で目立つのはカーゴパンツとチノパン、デニムシャツと入荷したばかりのダウンベスト。いずれもベーシックなアイテムであり、あまりデザイン変化が必要とされない。
またライトオンは「世界のミリタリー」と銘打ってカーゴパンツを集積している。
無印良品は長袖Tシャツと薄手のチェック柄ネルシャツくらいだろうか。
ライトオンのカーゴパンツ集積はなかなか良いアイデアだと思うが、そもそもカーゴパンツ自体がデザインバリエーションに乏しく、色展開もせいぜい4色ほどである。
あまり得意ではないが、レディースの店頭を眺めても同じような状況ではないかと思う。
レディースも明らかに「今年特有のトレンドアイテム」がない。
昨年はニットポンチョが流行したが、今年もまだ継続しているようだ。
しかし、今年のニットポンチョはすでに値崩れしており、昨年ほどの注目感に欠ける。
昨年買い逃した人が買う、もしくは昨年と違う色柄の物を買う、という消費行動に止まっている印象を受ける。
レディースでは3ゲージ~5ゲージのローゲージニットアウターの受注が良かったそうだが、気候的に考えると、まさに今が着用シーズンであり、11月下旬には気温が低下して着用が困難になる。1ヶ月半の着用寿命である。
関西では残念ながら10月5日現在でもそれほどの着用者を見かけない。
本当に売れ行きが伸びるのだろうか?
「不景気の時には、トレンドがあまり変化しない」と言われているが、今秋冬の「トレンド不在ぶり」を見ると、最悪の不景気ではないかとさえ考えてしまう。
メンズだけでなく、レディースも「衣料品への注目度」は年々下がる一方ではないだろうか。